三井記念美術館で開催中の “大妖怪展 鬼と妖怪そしてゲゲゲ” に引き続き、
“福岡市博物館所蔵 幽霊・妖怪画大全集” に行ってきました。
ちなみに、まだ未訪ですが、横須賀美術館では、
現在、 “日本の「妖怪」を追え!” という美術展が開催中。
今年の夏は、美術館に妖怪が大量発生している模様です (笑)
さてさて、そごう美術館で開催中の “福岡市博物館所蔵 幽霊・妖怪画大全集” は、
日本画家・吉川観方のコレクションを中心に、約160点もの幽霊・妖怪画を紹介する美術展です。
驚くべきことに、今回出展されているすべての幽霊・妖怪画は、福岡市博物館の所蔵品。
国宝の金印を所蔵しているだけでなく、
こんなにも膨大な数の幽霊・妖怪画を所蔵していたのですね。
美術展前半の見どころは、何と言っても、肉筆幽霊画のコーナー。
円山応挙の作と伝えられる 《幽霊図》 を筆頭に、
実に30幅近い肉筆幽霊画が、立ち並んでいます。
たまには、矢野夜潮の 《殿中幽霊図》 のように、
ユーモラスな姿の幽霊も紛れ込んでいますが、
基本的には、河鍋暁斎の 《幽霊図》 のように、
ガチで怖い幽霊図ばかり。。。
このような絵が、壁一面にズラッと並んでいるわけです。(´д`lll)
美術展を観賞する前に、トイレを済ましておかれることを激しくオススメします (笑)
さすがに、30幅以上もあると、一口に幽霊画と言っても、そのバリエーションはさまざま。
個人的に一番印象に残ったのが、小林清親による 《四季幽霊図》 。
全4点からなる幽霊図で、春夏秋冬それぞれの幽霊がいる光景が描かれています。
幽霊のシーズンは、稲川淳二と同じく夏だけ・・・ということは無いのですね。
(注:画像はありません。あしからず)
また、美術展の後半では、伊藤若冲の 《付喪神図》 や、
重光の 《豆腐小僧》 など、
さまざまな妖怪が登場します。
美術展の前半で凍り切った背筋が、
後半に登場するユーモラスな妖怪たちの姿のおかげで、解きほぐされていきました。
後半で一番インパクトに残ったのは、
なぜか妖怪画として紹介されていた、こちらの月岡芳年の浮世絵作品↓
(注:展示は8/1までです)
描かれている人物は、なんとあの西郷隆盛。
上野の銅像でお馴染みの西郷隆盛です。
似てる似てないは、ひとまず置いておきまして。
こちらの 《西郷隆盛霊幽冥奉書》 は、
幽霊となった西郷隆盛が明治政府に建白書をつきつける姿を描いた作品なのだそうです。
こんなビジュアルで、化けて出てこられた日には、もう。。。
西郷隆盛、決して敵に回したくない人物です。
決して、名品が展示されている美術展というわけではなかったですが。
作品ごとに、 「命はかなし 最後は墓あり」 や、
「戦国時代のモンスターハンター」 といった思わずプッとなるコピーを付けてみたり、
作中の人物によるセリフ調のキャプションを付けてみたり。
と、楽しませるための工夫が隅々まで行き届いていました。
(ちょっと悪ふざけ感もありましたがw)
極めつけは、展示されている作品を使って、
「YKI48幽霊・妖怪総選挙」 なる企画まで開催してしまう始末 (笑)
ここまで徹底的に笑いにこだわる姿には、潔さすら感じます (笑)
そごう美術館で開催されているのは、
昨年福岡市美術館で開催された “幽霊・妖怪画大全集” を、そのままの形で巡回させたもの。
本家の福岡市美術館には、3つ星を送りたいところですが、そごう美術館には、2つ星を。
5位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在12位です)
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“福岡市博物館所蔵 幽霊・妖怪画大全集” に行ってきました。
ちなみに、まだ未訪ですが、横須賀美術館では、
現在、 “日本の「妖怪」を追え!” という美術展が開催中。
今年の夏は、美術館に妖怪が大量発生している模様です (笑)
さてさて、そごう美術館で開催中の “福岡市博物館所蔵 幽霊・妖怪画大全集” は、
日本画家・吉川観方のコレクションを中心に、約160点もの幽霊・妖怪画を紹介する美術展です。
驚くべきことに、今回出展されているすべての幽霊・妖怪画は、福岡市博物館の所蔵品。
国宝の金印を所蔵しているだけでなく、
こんなにも膨大な数の幽霊・妖怪画を所蔵していたのですね。
美術展前半の見どころは、何と言っても、肉筆幽霊画のコーナー。
円山応挙の作と伝えられる 《幽霊図》 を筆頭に、
実に30幅近い肉筆幽霊画が、立ち並んでいます。
たまには、矢野夜潮の 《殿中幽霊図》 のように、
ユーモラスな姿の幽霊も紛れ込んでいますが、
基本的には、河鍋暁斎の 《幽霊図》 のように、
ガチで怖い幽霊図ばかり。。。
このような絵が、壁一面にズラッと並んでいるわけです。(´д`lll)
美術展を観賞する前に、トイレを済ましておかれることを激しくオススメします (笑)
さすがに、30幅以上もあると、一口に幽霊画と言っても、そのバリエーションはさまざま。
個人的に一番印象に残ったのが、小林清親による 《四季幽霊図》 。
全4点からなる幽霊図で、春夏秋冬それぞれの幽霊がいる光景が描かれています。
幽霊のシーズンは、稲川淳二と同じく夏だけ・・・ということは無いのですね。
(注:画像はありません。あしからず)
また、美術展の後半では、伊藤若冲の 《付喪神図》 や、
重光の 《豆腐小僧》 など、
さまざまな妖怪が登場します。
美術展の前半で凍り切った背筋が、
後半に登場するユーモラスな妖怪たちの姿のおかげで、解きほぐされていきました。
後半で一番インパクトに残ったのは、
なぜか妖怪画として紹介されていた、こちらの月岡芳年の浮世絵作品↓
(注:展示は8/1までです)
描かれている人物は、なんとあの西郷隆盛。
上野の銅像でお馴染みの西郷隆盛です。
似てる似てないは、ひとまず置いておきまして。
こちらの 《西郷隆盛霊幽冥奉書》 は、
幽霊となった西郷隆盛が明治政府に建白書をつきつける姿を描いた作品なのだそうです。
こんなビジュアルで、化けて出てこられた日には、もう。。。
西郷隆盛、決して敵に回したくない人物です。
決して、名品が展示されている美術展というわけではなかったですが。
作品ごとに、 「命はかなし 最後は墓あり」 や、
「戦国時代のモンスターハンター」 といった思わずプッとなるコピーを付けてみたり、
作中の人物によるセリフ調のキャプションを付けてみたり。
と、楽しませるための工夫が隅々まで行き届いていました。
(ちょっと悪ふざけ感もありましたがw)
極めつけは、展示されている作品を使って、
「YKI48幽霊・妖怪総選挙」 なる企画まで開催してしまう始末 (笑)
ここまで徹底的に笑いにこだわる姿には、潔さすら感じます (笑)
そごう美術館で開催されているのは、
昨年福岡市美術館で開催された “幽霊・妖怪画大全集” を、そのままの形で巡回させたもの。
本家の福岡市美術館には、3つ星を送りたいところですが、そごう美術館には、2つ星を。
5位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在12位です)
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