大倉集古館で開催中の…
“蒐めて愉しむ 鼻煙壺 ―沖正一郎コレクション―” に行ってきました。
こちらは、
・・・でお馴染み (?) のファミリーマート。
その初代社長を務めた沖正一郎さんの膨大な鼻煙壺コレクションが展示されている美術展。
全部で369個 (←数えるのが大変でした!) もの鼻煙壺が展示されていましたが、
これでも、沖正一郎さんのコレクションのほんの一部なのだとか。
沖正一郎さんの鼻煙壺コレクションは、あまりに数が多いため、
これまでに、中国北京の故宮博物館、ロンドンのV&A博物館、大阪市立東洋陶磁美術館に寄贈されているそうです。
ちなみに、大阪市立東洋陶磁美術館に寄贈された鼻煙壺は、1200点!
今回の大倉集古館での美術展では、
沖正一郎さんが寄贈しなかった、とっておきの鼻煙壺ばかりが展示されています。
・・・・・と。
さっきから、当たり前のように、何度も登場している “鼻煙壺” なるもの。
おそらく、一般には、あまり馴染みのない言葉だと思います。
(僕も、この美術展で初めて知りましたw)
まずは、鼻煙壺について、簡単にご説明を。
読み方は、そのまま読んで、 “びえんこ” で、
粉末状の嗅ぎタバコを入れるための小さな容器のこと。
日本では定着しなかった嗅ぎタバコですが、
お隣の国・中国では、18~19世紀に流行し、鼻煙壺の美しさを競うことが一つのステータスになったのだとか。
そのバリエーションは、本当に多種多様。
ガラスを使った鼻煙壺もあれば、
《白ガラス二彩花鳥文鼻煙壺》
磁器の鼻煙壺もあり、
《夾彩山水文鼻煙壺》
七宝の鼻煙壺だってあります。
《有線七宝花鶏文鼻煙壺》
ちなみに、上の 《有線七宝花鶏文鼻煙壺》 は、
両方の容器に違う嗅ぎタバコを入れることで、Wの匂いを一編に楽しめる鼻煙壺なのだとか (笑)
また素材や加工だけでなく、形も多種多様。
鳥もいれば、猿やカニも、
トウガラシや白菜の鼻煙壺だってあります。
大きさは、どれも約10cmほどの小さな工芸品ですが、
一つ一つが、本当に精巧に出来ているので、観ていて飽きません。
日本でいう根付に近い感覚かもしれません。
数ある鼻煙壺の中でも、
究極に精巧なのが、『内絵』 という技法で作られた鼻煙壺。
ちょっと画像が観づらくて、申し訳ないですが。
この鼻煙壺に描かれている絵は、なんとガラスの内側から描かれているのです。
・・・でも、どうやって??
答えは、嗅ぐ穴から、L字型の極細筆を使って、描いているのだとか。
何と言う職人技!
中国恐るべしです!!
他に印象に残っているのが、
アメリカの歴代大統領が描かれた鼻煙壺。
初代大統領ワシントンから、第42代大統領ビル・クリントンまで、
42個の大統領鼻煙壺が、ズラ~っと勢ぞろいしていました。
なぜ、作ったし (笑) !
それから、ブラック・ジャックや鉄腕アトムなど、
手塚治虫のアニメがモチーフになった鼻煙壺もありました。
小さいながらも、世界は果てしなく広い鼻煙壺の世界。
心から堪能いたしました。
こんなにも素晴らしい鼻煙壺コレクションを持っていて、
沖正一郎さんは、さぞかし鼻が高いに違いありません♪
ちなみに。
鼻煙壺は、本当にたくさん展示されていましたが、
なにぶん、一つ一つが小さすぎるので、大倉集古館の展示スペースを埋めることが出来ず・・・(笑)
大倉集古館が誇る中国明・清時代の美術・工芸の優品コレクションも展示されています。
その中に、明の宮廷画家・仇英の作と伝えられる 《清明上河図》 があります。
《清明上河図》 と言えば、そうです。
1月22日まで、東京国立博物館の “北京故宮博物院200選” で展示されていた、あの神品です。
5時間くらい待って、3分しか観れなかった、あの神品です。
もちろん、大倉集古館が所蔵するのは、
その故宮博物院所蔵の 《清明上河図》 ではなく、 《清明上河図》 のインスパイアver.
率直な感想としては、
「まぁ、故宮博物院の 《清明上河図》 には、適わないよね…( ̄ー ̄)」
って感じですが、嬉しいことに、独り占めするくらいに観賞できます (笑)
故宮博物院の 《清明上河図》 を観た方も、観れなかった方も、是非!
美術ブログのランキングの上位に上がれれば、鼻高々です (笑)
“蒐めて愉しむ 鼻煙壺 ―沖正一郎コレクション―” に行ってきました。
こちらは、
・・・でお馴染み (?) のファミリーマート。
その初代社長を務めた沖正一郎さんの膨大な鼻煙壺コレクションが展示されている美術展。
全部で369個 (←数えるのが大変でした!) もの鼻煙壺が展示されていましたが、
これでも、沖正一郎さんのコレクションのほんの一部なのだとか。
沖正一郎さんの鼻煙壺コレクションは、あまりに数が多いため、
これまでに、中国北京の故宮博物館、ロンドンのV&A博物館、大阪市立東洋陶磁美術館に寄贈されているそうです。
ちなみに、大阪市立東洋陶磁美術館に寄贈された鼻煙壺は、1200点!
今回の大倉集古館での美術展では、
沖正一郎さんが寄贈しなかった、とっておきの鼻煙壺ばかりが展示されています。
・・・・・と。
さっきから、当たり前のように、何度も登場している “鼻煙壺” なるもの。
おそらく、一般には、あまり馴染みのない言葉だと思います。
(僕も、この美術展で初めて知りましたw)
まずは、鼻煙壺について、簡単にご説明を。
読み方は、そのまま読んで、 “びえんこ” で、
粉末状の嗅ぎタバコを入れるための小さな容器のこと。
日本では定着しなかった嗅ぎタバコですが、
お隣の国・中国では、18~19世紀に流行し、鼻煙壺の美しさを競うことが一つのステータスになったのだとか。
そのバリエーションは、本当に多種多様。
ガラスを使った鼻煙壺もあれば、
《白ガラス二彩花鳥文鼻煙壺》
磁器の鼻煙壺もあり、
《夾彩山水文鼻煙壺》
七宝の鼻煙壺だってあります。
《有線七宝花鶏文鼻煙壺》
ちなみに、上の 《有線七宝花鶏文鼻煙壺》 は、
両方の容器に違う嗅ぎタバコを入れることで、Wの匂いを一編に楽しめる鼻煙壺なのだとか (笑)
また素材や加工だけでなく、形も多種多様。
鳥もいれば、猿やカニも、
トウガラシや白菜の鼻煙壺だってあります。
大きさは、どれも約10cmほどの小さな工芸品ですが、
一つ一つが、本当に精巧に出来ているので、観ていて飽きません。
日本でいう根付に近い感覚かもしれません。
数ある鼻煙壺の中でも、
究極に精巧なのが、『内絵』 という技法で作られた鼻煙壺。
ちょっと画像が観づらくて、申し訳ないですが。
この鼻煙壺に描かれている絵は、なんとガラスの内側から描かれているのです。
・・・でも、どうやって??
答えは、嗅ぐ穴から、L字型の極細筆を使って、描いているのだとか。
何と言う職人技!
中国恐るべしです!!
他に印象に残っているのが、
アメリカの歴代大統領が描かれた鼻煙壺。
初代大統領ワシントンから、第42代大統領ビル・クリントンまで、
42個の大統領鼻煙壺が、ズラ~っと勢ぞろいしていました。
なぜ、作ったし (笑) !
それから、ブラック・ジャックや鉄腕アトムなど、
手塚治虫のアニメがモチーフになった鼻煙壺もありました。
小さいながらも、世界は果てしなく広い鼻煙壺の世界。
心から堪能いたしました。
こんなにも素晴らしい鼻煙壺コレクションを持っていて、
沖正一郎さんは、さぞかし鼻が高いに違いありません♪
ちなみに。
鼻煙壺は、本当にたくさん展示されていましたが、
なにぶん、一つ一つが小さすぎるので、大倉集古館の展示スペースを埋めることが出来ず・・・(笑)
大倉集古館が誇る中国明・清時代の美術・工芸の優品コレクションも展示されています。
その中に、明の宮廷画家・仇英の作と伝えられる 《清明上河図》 があります。
《清明上河図》 と言えば、そうです。
1月22日まで、東京国立博物館の “北京故宮博物院200選” で展示されていた、あの神品です。
5時間くらい待って、3分しか観れなかった、あの神品です。
もちろん、大倉集古館が所蔵するのは、
その故宮博物院所蔵の 《清明上河図》 ではなく、 《清明上河図》 のインスパイアver.
率直な感想としては、
「まぁ、故宮博物院の 《清明上河図》 には、適わないよね…( ̄ー ̄)」
って感じですが、嬉しいことに、独り占めするくらいに観賞できます (笑)
故宮博物院の 《清明上河図》 を観た方も、観れなかった方も、是非!
美術ブログのランキングの上位に上がれれば、鼻高々です (笑)