~前回までのあらすじ~
国宝一筋2年。
日本全国に点在する国宝をすべて見る。
その目標を達成すべく、この2年を過ごしてきました。
始めた当初は、終わり無き旅に見えた国宝ハンターの旅。
しかし、前回の旅で、499件目の国宝をゲット!
そして、今宵、ついに、あの時を迎える―
今回ハンティングする国宝で、ついに500件目。
「その記念すべき国宝は、地元の千葉県の国宝であるべきっしょ?」
というわけで、千葉県は佐原市にやって来ました。
千葉県屈指の (?) 水郷の街だけあって、風情は満点。
川を渡る舟が、風情を盛り上げるではないですか。
・・・・・・・って、ん??
風情より、利便性。
見ない方が良かったことって、ありますよね。
それはさておき。
実は、佐原を訪れるのは、人生で3回目。
1回目は、高校生の時にチャレンジした千葉県一周ママチャリ旅行の際に。
美味しいお店の情報を教えてもらうべく立ち寄った観光案内所のオバちゃんに、
あなたと同じくらいの年の息子がいて、学校でいじめられていると1時間ほど愚痴を聞かされた挙句、
「ここだけの話、この辺には美味しいお店はないわよ。」 と言われる衝撃的な思い出が。
2回目は、自分の運転で、サークルの後輩たちを連れて、観光旅行。
その際に、駐車場でバックに失敗し、ガードレールと接触事故を起こすという、これまた苦い思い出が。
・・・・・つまり、僕にとっては、あまり良い思い出のない街なのです (笑)
しかし、国宝があるからには、佐原を避けては通るわけにはいきません。
今回こそは、何もトラブルが起こりませぬように。
さてさて、向かったのは、こちらの伊能忠敬記念館。
日本全国を測量して回り、初めて実測による日本地図を完成させた伊能忠敬。
彼が、50歳で江戸を出るまで過ごしたのが、ここ佐原だったのです。
それにちなんで建てられた伊能忠敬記念館には、
伊能忠敬の唯一の肖像画をはじめ、
伊能忠敬が完成させた地図や、
地図を制作するために使った道具などなど、
総計2345点にも及ぶ資料群が所蔵されています。
これらの2345点の資料群が、1まとまりになって、
《伊能忠敬関係資料》 (ジャンル:歴史資料) として国宝指定されています。
2345点あっても、国宝としては1件。
“One for All, All for One” ってことですね (←?)
ちなみに、2345件もあれば、中には、首を傾げたくなるような国宝もありました。
こちらは、伊能忠敬測量隊が掲げたとされる御用旗。
旗なのに、国宝です。
他にも、
“最近、ご飯の減り方が早いなァ。さては、あの新人の飯炊きがガメてるな?!”
と犯人の目星を付けた伊能忠敬が、
証拠を掴むべく、ご飯の減り方をチェックしたメモ書きも国宝のうちの1点でした (笑)
何はともあれ、これにて国宝500件のハンティングを達成。
長いようで短い。短いようで長い2年間でした。
そんな自分にご褒美を。
佐原といえば、酒蔵のある町。
そこで、普段は絶対に手が出せないような大吟醸を、自分へのご褒美として購入。
そして、一人で祝杯。
「美味っ!」
今まで飲んだお酒の中で一番美味しかったかもしれません。
3回目の佐原では、良い思い出が出来ました。
(ブログ的には面白くないですが、500件達成に免じてお許しをw)
今現在の国宝ハンティング数 500/1088
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第六十四話 国宝ハンター、美酒に酔う!
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