今年の頭に開催されていた佐藤美術館での個展を拝見して以来、
すっかり、富田菜摘さんの作品世界の虜になってしまいました。
もはやアートテラーである前に、単なる “一ファン” と化しています (笑)
そんな富田菜摘さんの新作展が開催されていると知り、
先日、開催場所であるギャルリー東京ユマニテに行ってまいりました。
(↑ “ギャラリー” じゃありません。“ギャルリー” です!)
“富田菜摘展 「おとなの大運動会」” と銘打たれた新作展で発表されていたのは、
何気ない日常に潜む (?) 大人たちの運動会の模様を半立体状のレリーフで表現した作品たち。
例えば、仲良し5人組 (…に傍目には見える) 女子高生は、組体操を。
合コンに臨む男女は、花いちもんめを。
今回の作品も、例によって、印刷物を寄せ集めて制作されているので。
近づいて、よ~く観てみると・・・
『男前デニムシャツ』 やら、 『好感度Tシャツ』 の文字が見て取れます (笑)
僕は、合コンの経験がほぼ無いので、身につまされませんでしたが (←弁明)
男性によっては、 「あちゃー(ノ▽`;)」 と身につまされるはず。
女性ならば、 「こういう男子いるいる ( ゚∀゚)」 と共感するはず。
とは言え、女性の方もご用心。
このような富田菜摘流の “愛ある毒” は、男性だけでなく女性にも向けられています。
会場で、 「あちゃー(ノ▽`;)」 となりませぬように。
この “おとなの大運動会” シリーズの作品は、全部で10数点紹介されていましたが。
その中で中核をなすのが、 《騎馬戦―国会乱闘》 と題された作品。
国会での乱闘騒ぎを、騎馬戦に見立てた約5mの大作です。
背中を強打する議員はいるわ、メガネを落とす議員はいるわ、議員バッチは宙を舞うわ・・・。
そんな議員たちのてんやわんやぶりな姿を見て、脳内でドリフのBGMが自動再生されました (笑)
政治家をモチーフにしている作品ではありますが、
特に政治そのものを批判しているわけでなかったのが、何よりも印象的でした。
たまたま、モチーフが政治家だっただけであって、
富田さんが表現したかったのは、人が見せる普遍的な ‘可笑しみ’ なのではないかという気がします。
ちなみに、この作品も近づいて、よ~く観てみると・・・
作品の顔の中に、国会議員の顔がいっぱいあるのがわかります。
しかも、富田さん曰く、
自民党の議員をイメージして作ったレリーフには、自民党の議員の顔だけを、
民主党の議員をイメージして作ったレリーフには、民主党の議員の顔だけを貼り合せたのだとか。
何という、細かすぎて伝わらないこだわり!!
そんなにも細部にこだわりながら、
このようなオジサン (=議員) が沢山登場する作品を、一人で黙々と制作する富田さん。。。
その姿を想像すると、そこに一番 ‘可笑しみ’ があるような気がするのは、僕だけでしょうか (笑)
さらに、ギャルリー東京ユマニテの別会場には、
富田さんのもう一つの代名詞とも言える廃品や廃材を組み合わせて作られた動物たちの姿も。
やっぱり、これらの動物作品はラブリーで、眺めているだけで癒されますね♪
廃材だから動かないはずなのに、今にも動き出しそうで、命を感じられるから不思議なものです。
と、しばらく動物たちを愛でていると、
富田さんご本人より、動物たちの新作は表参道で観れますよ、と教えて頂けました。
(背後の乱闘騒ぎに全く動じていない富田菜摘さんご本人)
ということで、日を改めて、表参道にあるギャルリー412へ。
(↑ “ギャラリー” じゃありません。“ギャルリー” です!)
『412』 というからには、4階にあるのかと思いきや、3階にありました。
(『412』 は、渋谷区神宮前4-12という住所に由来するそうです)
こちらでは、 “富田菜摘展 「小さな森」” が開催されています。
まさに、ギャラリーの中は、小さな森の如し。
富田さんに命を吹き込まれた動物たちが、
その空間の中で、楽しそうにくつろいでいます。
こちらが、新作のマントヒヒの 《清志郎》 君。
掃除機のホースとスコップで出来た鼻が、チャームポイントになっています。
富田さん的には、《清志郎》 のチャームポイントはお尻とのこと。
個人的にお気に入りだったのは、たわしのしっぽがキュートなリスたち。
たわしなので、絶対にもふもふしていないはずなのですが、
なぜか、富田さんに命を吹き込まれたリスたちは、しっぽがもふもふしていそうな気がしてなりません。
ちなみに、リスは会場に全部で5匹いて、
名前は、それぞれ、クリス・アリス・ハリス・パリス・エリスとのこと。
皆、 “~リス” なのですね (笑)
ということは、次に誕生するのは、モリスかノリスでしょうか (←?)
“おとなの大運動会” も “小さな森” も、会期は9月14日まで (ともに日曜休廊) 。
それぞれ世界観があって素敵な展覧会ですが、
せっかくならば、両展覧会とも楽しまれることをオススメします。
5位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在11位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
すっかり、富田菜摘さんの作品世界の虜になってしまいました。
もはやアートテラーである前に、単なる “一ファン” と化しています (笑)
そんな富田菜摘さんの新作展が開催されていると知り、
先日、開催場所であるギャルリー東京ユマニテに行ってまいりました。
(↑ “ギャラリー” じゃありません。“ギャルリー” です!)
“富田菜摘展 「おとなの大運動会」” と銘打たれた新作展で発表されていたのは、
何気ない日常に潜む (?) 大人たちの運動会の模様を半立体状のレリーフで表現した作品たち。
例えば、仲良し5人組 (…に傍目には見える) 女子高生は、組体操を。
合コンに臨む男女は、花いちもんめを。
今回の作品も、例によって、印刷物を寄せ集めて制作されているので。
近づいて、よ~く観てみると・・・
『男前デニムシャツ』 やら、 『好感度Tシャツ』 の文字が見て取れます (笑)
僕は、合コンの経験がほぼ無いので、身につまされませんでしたが (←弁明)
男性によっては、 「あちゃー(ノ▽`;)」 と身につまされるはず。
女性ならば、 「こういう男子いるいる ( ゚∀゚)」 と共感するはず。
とは言え、女性の方もご用心。
このような富田菜摘流の “愛ある毒” は、男性だけでなく女性にも向けられています。
会場で、 「あちゃー(ノ▽`;)」 となりませぬように。
この “おとなの大運動会” シリーズの作品は、全部で10数点紹介されていましたが。
その中で中核をなすのが、 《騎馬戦―国会乱闘》 と題された作品。
国会での乱闘騒ぎを、騎馬戦に見立てた約5mの大作です。
背中を強打する議員はいるわ、メガネを落とす議員はいるわ、議員バッチは宙を舞うわ・・・。
そんな議員たちのてんやわんやぶりな姿を見て、脳内でドリフのBGMが自動再生されました (笑)
政治家をモチーフにしている作品ではありますが、
特に政治そのものを批判しているわけでなかったのが、何よりも印象的でした。
たまたま、モチーフが政治家だっただけであって、
富田さんが表現したかったのは、人が見せる普遍的な ‘可笑しみ’ なのではないかという気がします。
ちなみに、この作品も近づいて、よ~く観てみると・・・
作品の顔の中に、国会議員の顔がいっぱいあるのがわかります。
しかも、富田さん曰く、
自民党の議員をイメージして作ったレリーフには、自民党の議員の顔だけを、
民主党の議員をイメージして作ったレリーフには、民主党の議員の顔だけを貼り合せたのだとか。
何という、細かすぎて伝わらないこだわり!!
そんなにも細部にこだわりながら、
このようなオジサン (=議員) が沢山登場する作品を、一人で黙々と制作する富田さん。。。
その姿を想像すると、そこに一番 ‘可笑しみ’ があるような気がするのは、僕だけでしょうか (笑)
さらに、ギャルリー東京ユマニテの別会場には、
富田さんのもう一つの代名詞とも言える廃品や廃材を組み合わせて作られた動物たちの姿も。
やっぱり、これらの動物作品はラブリーで、眺めているだけで癒されますね♪
廃材だから動かないはずなのに、今にも動き出しそうで、命を感じられるから不思議なものです。
と、しばらく動物たちを愛でていると、
富田さんご本人より、動物たちの新作は表参道で観れますよ、と教えて頂けました。
(背後の乱闘騒ぎに全く動じていない富田菜摘さんご本人)
ということで、日を改めて、表参道にあるギャルリー412へ。
(↑ “ギャラリー” じゃありません。“ギャルリー” です!)
『412』 というからには、4階にあるのかと思いきや、3階にありました。
(『412』 は、渋谷区神宮前4-12という住所に由来するそうです)
こちらでは、 “富田菜摘展 「小さな森」” が開催されています。
まさに、ギャラリーの中は、小さな森の如し。
富田さんに命を吹き込まれた動物たちが、
その空間の中で、楽しそうにくつろいでいます。
こちらが、新作のマントヒヒの 《清志郎》 君。
掃除機のホースとスコップで出来た鼻が、チャームポイントになっています。
富田さん的には、《清志郎》 のチャームポイントはお尻とのこと。
個人的にお気に入りだったのは、たわしのしっぽがキュートなリスたち。
たわしなので、絶対にもふもふしていないはずなのですが、
なぜか、富田さんに命を吹き込まれたリスたちは、しっぽがもふもふしていそうな気がしてなりません。
ちなみに、リスは会場に全部で5匹いて、
名前は、それぞれ、クリス・アリス・ハリス・パリス・エリスとのこと。
皆、 “~リス” なのですね (笑)
ということは、次に誕生するのは、モリスかノリスでしょうか (←?)
“おとなの大運動会” も “小さな森” も、会期は9月14日まで (ともに日曜休廊) 。
それぞれ世界観があって素敵な展覧会ですが、
せっかくならば、両展覧会とも楽しまれることをオススメします。
5位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在11位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!