~前回までのあらすじ~
日本全国にある全ての国宝を見る。
そう決意し、国宝ハンターとして活動を続けてきたとに~のもとに、
なんとカルチャーセンターから、国宝ハンターとしての講演依頼が!
「“国宝”という字はねぇ、“国”と“宝”とが支え合って・・・」
そんな熱血授業をしたとかしないとか。
かくして、講義を無事に務めた国宝ハンターは、
本業 (?) である国宝ハンティングへと旅立った―
2013年ラストの国宝ハンターの旅にやって来ました。
今回は、上諏訪駅から始まります。
現在、11時20分。
次の普通電車が来るのは、12時14分。その次になると、13時8分。
そう、長野県は電車の本数が少ないのです!
今回の目標は、3件の国宝のハンティング。
効率よく回るためにも、1時間に1本しかない電車に飛び乗ることが、最重要課題となります。
よって、移動は、歩きではなく走り。
暦の上では、師走。国宝ハンターも走る季節です。
まずは、上諏訪駅からサンリツ服部美術館へと走ります!
こちらでは、 《楽焼白片身変茶碗〈銘不二山/光悦作〉》 (ジャンル:工芸品) をゲット。
1089件もある国宝の中で、日本製のお茶碗は、
実は、 《楽焼白片身変茶碗〈銘不二山/光悦作〉》 と 《志野茶碗〈銘卯花墻/〉》 (第十九話) のたった2件だけ。
意外に少ない。
・・・・・いや、だからと言って、来年増やされたら、困りますが。
ともあれ、国宝に相応しい茶碗ではありました。
《楽焼白片身変茶碗〈銘不二山/光悦作〉》 の周囲を何周も回って観賞。
すっかり、その魅力にハマってしまいました・・・ハッ!次の電車の時間が!!
そして、上諏訪駅へと走って戻ります。
で、電車に飛び乗って、今度は、松本駅へ。
ここでも、もちろん (←?) 滞在時間は、約1時間。
走って向かった先は、 松本城です。
滞在時間は少ないですが、せっかくなので、国宝指定されている 《松本城天守》 (ジャンル:建造物) へ。
いくら急いでいるとは言え、城内では走りません。
というか、走れません。
なぜなら、階段が “超” 急だから。
『大改造!!劇的ビフォーアフター』 の匠なら、
まず間違いなく、おばあちゃんを苦しめる、これらの階段を壊すに違いありません。
そんな急階段に苦しめられながらも、天守に到着。
上の写真は、その眺めです。
良い景色ぞ。 (←殿様気分)
ちなみに。
一つ気になったのが、松本城の年間イベントスケジュール。
すべてに 『国宝松本城』 との記載が。
もはや正式名が、国宝松本城。
国宝は好きですが、こうも “国宝” を前面に押し出されると、ちょっと引きます (笑)
今現在の国宝ハンティング数 559/1089
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第七十三話 国宝ハンター、走る!
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