皆様、お待たせいたしました!
ついに、今年の観シュランガイド初の3つ星が出ました!!
その展覧会とは、世田谷文学館で開催中の “星を賣る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会” です。
クラフト・エヴィング商會とは・・・
いつでもどこでも観たくなったら、火を付けて煙を吸えば、
脳内のスクリーンに映画が投影される 《シガレット・ムーヴィー》 や、
作家小川洋子さんの注文により入手したという 《肺に咲く睡蓮の標本》 をはじめ、
自分の背中を見ることが出来る 《望永遠鏡》 や、
睡魔という名の小さな悪魔を寝かしつけるための 《睡魔の枕》 など、
おかしな商品ばかりを取り扱うセレクトショップです。
・・・・・もちろん架空の。
実は、クラフト・エヴィング商會の正体は、吉田浩美と吉田篤弘の夫婦によるユニット。
架空のセレクトショップとして、これまでにさまざまな作品を世に送り届けています。
そんなクラフト・エヴィング商會の初の大規模展が、
“星を賣る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会” なのです。
今回は、架空ではありません (笑)
ありそうでなさそうな。なさそうでありそうな。
笑いを取りに行きすぎてもいない。かといって、ファンタジーになり過ぎてもいない。
絶妙なセンスで作られたクラフト・エヴィング商會の生み出す商品 (作品) 自体、どれもが素敵でしたが。
それに輪をかけて、今回の展覧会は、全体的な演出が素晴らしかったです。
ただ単純に、クラフト・エヴィング商會の作品を並べるのでなく、
クラフト・エヴィング商會の棚卸しという設定で、作品を並べていたり。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
会場の中に突如、レトロな空間が現れ、
そのディスプレイにも作品が展示されていたり。
架空だったはずのクラフト・エヴィング商會のお店が姿を現していたり。
細部にまでクラフト・エヴィング商會らしいファンタジックで遊び心のある演出が施されています。
また、展示会場だけでなく、チケットにまでこだわる徹底ぶり。
あまりにも徹底的に世界観が演出されているので、
会場では、本当にクラフト・エヴィング商會というお店があるような気がしていました。
クラフト・エヴィング商會の商品のいくつかを本気で買おうか悩んでいたほどです。
(注:クラフト・エヴィング商會の商品は売り物ではありません)
物欲のない自分ですら、ここまで心が動かされたのですから、
このクラフト・エヴィング商會展を観て、まず心が動かされない人はいないでしょう。
もし、心が全く動かされなかったら、病院に行った方がいいレベルです (笑)
それくらいに自信を持ってオススメ出来るおかしくすてきな展覧会。
星を賣り、3つ星も得る。
それが、クラフト・エヴィング商會です。
ちなみに。
会場ではなく、世田谷文学館のグッズショップのほうには、
クラフト・エヴィング商會プロデュースの特製グッズが売っています。
こちらは、1日限定30個で販売されている昼と夜のライス・チョコ (350円)。
ライス・チョコは、かつて少年少女の味方であったチープな駄菓子でしたが、
吉祥寺のお菓子屋さんにお願いし、チープでない大人のためのライス・チョコを作ってもらったのだそうです。
確かに、チープでない大人の味がしました。
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星を賣る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会
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