“赤プリ” の名で親しまれたグランドプリンスホテル赤坂が営業を終了してから約5年。
その跡地に、先月27日にオープンしたのが、東京ガーデンテラス紀尾井町です。
そんな東京ガーデンテラス紀尾井町を構成する建物の一つ、
赤坂プリンスクラシックハウス (旧李王家東京邸) の真ん前に、
名和晃平さんの最新アートが設置されたとのこと。
早速、行って確認してきました。
「ヤバっ!めっちゃカッコいい!!」
思わず、声をあげてしまいました。
タイトルは、《White Deer》 。
鹿の剥製を3Dスキャンして得られたデータを元に制作された高さ6メートルの巨大な像です。
作品としてのインパクトは十分。
くわえて、作品が設置されたロケーションも申し分なし。
《White Deer》 を、新・無料で観れる美術作品に認定したいところですが。
実は、名和さんの作品は、すでに認定済み。
(無料で観れる 美術百選 《豊洲フロント (東京都江東区) 》)
“あぁ、東京ガーデンテラス紀尾井町の敷地内に、他にもパブリックアートがあったらなぁ。
そんな都合のいい展開があればなぁ・・・”
あっ、ありました!
都合のいい展開って、あるものなのですね。
ちなみに、こちらは、大巻伸嗣さんの 《Echoes Infinity ~Immortal Flowers~》 という作品。
しかし、大巻伸嗣さんの作品も、すでに認定済みです。
(新・無料で観れる 美術百選 《JAビル(東京都千代田区)》)
あちゃー。
でも、まだ都合のいい展開は続くものでして。
坪田昌之さんの 《the wind of self》 や、
隠崎麗奈さんの 《ヨヨ》、
ジュリアン・ワイルドの 《System No. 31》 など、
数々のパブリックアートを発見しました。
ここは、パブリックアートが大量に出現する場所のようです。
さて、今回プッシュしたいのは、こちらの作品↓
新・無料で観れる 美術百選 065 青木野枝 《空玉/紀尾井町》
作者は、青木野枝さん。
名和晃平さん、大巻伸嗣さんの補欠合格みたいな感じの紹介になってしまって恐縮ですが。
越後妻有アートトリエンナーレや瀬戸内国際芸術祭にも参加している現在を代表する鉄の彫刻家ですよ。
<無料で観れる美術 データ>
東京ガーデンテラス紀尾井町
住所:東京都千代田区紀尾井町1−2 他
アクセス:○東京メトロ 「永田町駅」 9a出口直結
○東京メトロ 「赤坂見附駅」 より徒歩1分
この美術室を盛り上げるワンクリックも、無料で出来てしまいます↓
新・無料で観れる 美術百選 《東京ガーデンテラス紀尾井町(東京都千代田区)》
開発好明:中2病 展
先日は、夏休みらしく。
小湊鐵道に揺られて、高滝駅へとやってきました。
ここから歩くこと約20分。
市原湖畔美術館に到着しました。
昨年、初来訪した際は、あいにくの雨でしたが。。。
(その模様は、こちらの記事に→巨匠シリーズの個展 浅葉克己展)
今回はちゃんと晴れています!
素晴らしきレイクビュー。
「晴れたら市原、行こう」 というコピーの意味を、1年越しに実感いたしました。
さて、そんな市原湖畔美術館で、
現在開催されているのが、“開発好明:中2病 展” という展覧会。
こちらは、国内外で活躍する開発好明 (かいはつよしあき) さん (本名!) の大々的な展覧会で、
中2の時にアーティストを目指した開発さんの中2病的な発想のアート作品の数々が発表されています。
展覧会は、すでに外から始まっています。
「あ、危ない!」 と思ったら、作品でした。
タイトルは、《美術館のフチ夫クン》。
元ネタは、言わずもがな。
オバカですねぇ (笑)
また、入り口に設置されていたのは新作の 《洗濯船》。
「洗濯船」 と言えば、ピカソやモディリアーニが住んでいたことでお馴染みのフランスの安アパート。
しかし、こちらの 《洗濯船》 は、本当に洗濯が可能なアート作品。
本物の洗濯機が設置されており、来場者は開発さんの服をマジで洗濯することが出来ます。
せっかくなので、ためしに洗濯してみましたが、
予想通りというかなんというか、何の感動もありませんでした (笑)
今回出展されていた中で、もっとも中2病っぽかったのは、こちらの作品。
その名も、《アポロウォーズ・スーパーマン的 アトムサンダーバードバイオニックス2号》 です。
無駄に横文字。
タイトルの付け方が、完全に中2病ですね (笑)
漫画に雑誌にコーラに。
中2男子が好きなもので満たされた、中2男子の夢が詰まった (?) ベッドです。
ちなみに、目の前のテレビでループ再生されていたのは・・・
榊原郁恵の 『夏のお嬢さん』 でした。
古っwww
他にも、歴代の校長先生の写真に落書きをしたり、
48点満点のテストを考案してみたり、
学ランの一部でぬいぐるみを作ってみたり、
おバカな発想の作品が多くある中で、
個人的に一番印象に残ったのは、自分の家族をドンジャラにしてしまった・・・
その名も、《開発じゃん》 です。
会場では、実際に遊ぶことも可能。
・・・・・盛り上がる気は、そんなにしませんが (笑)
さてさて、中2病っぽい発想のオモシロ作品が多かったですが、
教育問題や9.11のテロ事件などに着想を得た、根は真面目な作品も少なくありませんでした。
中2病の皮をかぶりながらも、ベテランアーティストらしい部分は、ちらちら見え隠れしていた気がします。
このタイトルでは、きっと真面目な大人は、わざわざ市原まで足を運ばないのでは?
ただのおふざけの展覧会ではなかっただけに、もったいないです。
ちなみに。
展覧会に行かれる方は、今回の音声ガイドはマストです。
おそらく世界初となるラッパー (YOUNG HASTLE) による音声ガイド。
しかも、カセットウォークマン (笑)
縦ノリ必至です。
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怖い浮世絵

太田記念美術館で開催中の “怖い浮世絵” に、怖いもの見たさで行ってまいりました。
こちらは、その名もずばり、怖い浮世絵ばかりを集めた夏にピッタリの展覧会です。
前半に展示されていたのは、幽霊や、

歌川国貞(三代豊国) 《見立三十六歌撰之内 藤原敏行朝臣 累の亡魂》 太田記念美術館蔵
化け物が登場するホラー系の怖い浮世絵たち。

歌川国貞(三代豊国) 《東駅いろは日記》 太田記念美術館蔵
怖いことは、怖いですが。
この手の怖い浮世絵は、幽霊展や妖怪展で紹介されること、しばし。
なんなら、ここ太田記念美術館でも、
2年前に “江戸妖怪大図鑑” が開催され、同じような浮世絵が紹介されています。
前ほど怖がれない、驚けない自分がいました。
幽霊や妖怪以上に、馴れって怖いですね。
しかし、展覧会の後半は、心霊系のホラーから、スプラッター系のホラーにシフトチェンジ。
血がプシャーって飛び出てるわ、

月岡芳年 《郵便報知新聞 第五百六十五号》 太田記念美術館蔵
顔の皮が剥ぎ取られているわ、

月岡芳年 《英名二十八衆句 直助権兵衛》 個人蔵
エグい “血みどろ絵” がオンパレード。
こちらは、マジで怖いです。
血の表現をリアルにするために、にかわを混ぜているとのこと。
いやいや、そこまでリアルを追求しなくてもいいですから。。。
月並みな感想になってしまいますが、
「結局なんだかんだ言って、生きている人が怖いよね。。。」 な展覧会でした。


今回出展されていた中で、印象に残った怖い浮世絵をいくつかご紹介いたしましょう。
まずは、月岡芳年の 《西郷隆盛霊幽冥奉書》 から。

このひげ面の残党兵みたいな人物は、何を隠そう、あの西郷隆盛。
僕らがイメージする西郷どんとはかけ離れていますが。
西郷隆盛の没後1年に発表された浮世絵だそうなので、おそらくこちらの方が本人に近いのだと思われます。
感情が読み取れない、謎の表情が何よりも怖いです。
続いては、月岡芳年の 《郵便報知新聞 第五百八十九号》。

今の報知新聞の前身である 「郵便報知新聞」 の記事を、月岡芳年がイラスト化したシリーズです。
第五百八十九号で紹介されているのは、大のお酒好きで 「グデン徳」 とあだ名された男の話。
ある日のこと、グデン徳は、賭けで二升の焼酎を一気飲みし、そのまま絶命してしまいました。
しかし、葬式の後に、まさかの蘇生。
墓穴から這い出します。
寒さに震えたグデン徳は、たまらずお寺の外へ。
すると、そこで、数名のバクチ打ちたちが、焚き火を囲んで博打をしていました。
暖を求めて現われたグデン徳の姿を見て驚く、バクチ打ちたち。
幽霊が現れたと勘違いした彼らは、一目散に逃げ出してしまいました。
その場に残ったのは、二十円余りのお金。
グデン徳は律儀に警察に届けたものの、のちにそのお金を貰うことになりましたとさ。
めでたしめでたし (←?)。
『ザ!世界仰天ニュース』 で紹介されそうなエピソードです。
さらに、「郵便報知新聞」 シリーズから、《郵便報知新聞 第六百六十三号》 も。

描かれているには、神田に住む大工の夫婦を襲った怖い話です。
毎晩12時になると現れる謎の黒い坊主。
この黒い坊主が現れては、毎度毎度、寝ている妻の口や顔を嘗め回すのだとか。
たまらず夫婦は、親戚の家へ避難。
すると、黒い坊主は現れなかったのだとか。
そして、数日後、家に戻ると、また元のように黒い坊主が現れる始末。
さて、この事件の顛末はというと、ただ単に自然消滅したとのこと。
・・・・・・・・・・・・・・。
オチの無い話ほど、怖いものはありません。
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没後10年 ナムジュン・パイク展「2020年 笑っているのは誰?+?=??」

(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
“没後10年 ナムジュン・パイク展「2020年 笑っているのは誰?+?=??」” に行ってきました。
こちらは、1963年に世界初のビデオアート作品を発表し、
「ビデオアートの父」 として美術史に名を遺すナムジュン・パイクの没後10年を記念したもので、
前半 (~10/10)と後半 (10/16~) に分けて、約230点の作品を紹介する大規模な展覧会です。
ちなみに、展覧会のタイトルは、1993年にワタリウム美術館のカタログに、
ナムジュン・パイクが寄稿した 「2020年に笑っているのは誰か」 という予測から引用したものとのこと。
東京オリンピックは、特に関係ないそうです。
さて、前半に当たる現在の展示は、
1956年から1989年までのナムジュン・パイクの作品や活動が中心に紹介されています。
ナムジュン・パイクと言えば、やはり代表的なのは、テレビモニターをモチーフにした作品。
テレビモニターの前に置かれた水槽内を魚が優雅に泳ぎ回る 《TVフィッシュ》 や、


モニターから貞子ばりに (?) 植物が飛び出ている 《植物TV》、

モニターの中で本物のキャンドルの炎が揺らめいている 《キャンドルTV》 といった、

ナムジュン・パイクの代表作の数々が紹介されていました。
今や、テレビモニターは薄型が主流の時代。
ブラウン管のテレビモニターなんて、レトロな印象しかありませんが。
不思議なことに、ナムジュン・パイクの作品は、古臭い感じがしないのです。
むしろ、ちょっと近未来的な感じすらありました。

今回出展されていた中で、特に印象的だったのが、《ケージの森/森の啓示》 という作品。

木々の間には、全部で20台のテレビモニターが!
それらのモニターには、自作の詩を読むアメリカの前衛作曲家ジョン・ケージの映像などが流れています。

なんというか、圧倒的な光景でした。
初めて目にするのに、どこかで目にしたことがあるような。
現実と妄想の狭間にあるような、不思議な存在感の作品でした。
ちなみに、テレビモニターをモチーフにした作品以外の彼の作品も多数出展されています。


ちょっとガーリー。
意外と、可愛らしい作風でした。
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アートな女子会&美術館貸切イベントをプロデュース!
こんばんは。
ATN (=アートテラーニュース) の時間です。
アートテラー・とに~氏が、
今月、来月と立て続けに、大型アートイベントが開催することを発表いたしました。
まず、今月26日に開催されるのが、
「笑いdeアートナイト~女子のパワーでアート界を盛り上げナイト~」 。
こちらは、銀座のアートカフェ・ART FOR THOUGHTを舞台に、
とに~氏が不定期に開催しているトークイベント 『笑いdeアートナイト』 の最新作です。
今回ゲストとして登場するのは、女性による女性のためのアート専門Webマガジンgirls Artalk、
その代表を務める新井まる氏。
新井まる プロフィール
アートwebマガジン「girls Artalk(ガールズ・アートーク)」代表
イラストレーターの両親のもと、幼いころからアートに触れ、強い関心を持って育つ。
大学時代からバックパッカーで世界37カ国を巡り、美術館やアートスポットなどにも足を運ぶ旅好き。
新卒採用で広告代理店に就職し営業として3年間勤務の後、アパレルEC部門の販促に約1年間関わる。
その後、一念発起して独立。
アート専門webマガジン「girls Artalk(ガールズ・アートーク)」を立ち上げ、アートの魅力を伝えることに日々奮闘している。
好きなものは、餃子とお酒と音楽と旅。
イベントの前半では、代表の新井まるさんの素顔や波乱万丈な半生や、
アート業界も注目している 『girls Artalk』 の魅力をたっぷりと紹介するそうです。
後半は、女性参加者全員で、アートトーク。
「女子が本当に好きな美術館」 や 「デートで行きたい美術館」 といったポップな話題から、
「美術館がこうだったらいいのに!」 や 「こんな美術展を開催して!」、
「今の美術界は、こういうところがダメ!」 といった美術界に斬り込む話題まで。
時間の許す限り、皆でワイワイ語り合うそうです。
さらには、、『girls Artalk』 の人気企画 「恋するアートデート」 にちなんで、
とに~氏が笑い一切なしでとっておきのアートデートコースをプレゼンするコーナーもあるとのこと。
そのアートデートコースは、最終的に参加者全員でリアルにジャッジされるそうです。
とに~氏渾身のアートデートコースは、女子に受け入れられるのでしょうか。
とに~氏から、以下のコメントが寄せられています。
「『girls Artalk』 の存在は、かねてより知っていたのですが。
「まぁ、僕のブログとは違って、キラキラしたアートサイトだなぁ」
くらいにしか感じていませんでした。
ただ、今年に入って代表の新井さんと直接お会いした際に、
アートを一般の目線で紹介するサイトを作りたいと、
会社を辞めてまで 『girls Artalk』 を立ち上げたという熱い想いを伺って、とても共鳴いたしました。
同志を見つけた気がしています。
それ以来、何かの形でコラボ出来ればと思っていたので、今回は満を持しての開催です。
皆さまどうぞご期待ください!
ちなみに、見た目とは裏腹の新井さんのネガティブキャラぶりもご期待ください (笑)」
さらに、新井まる氏からも、以下のコメントが届いております。
「今回はアート好きな女性が集まるチャンスなので、みんなでその輪を拡げでいけたら嬉しいです!
人見知りで根暗ですが、私も頑張ります!笑」
続いて、来月17日には、
「『そうだ 江戸、行こう』ぬるっと5周年突破スペシャル
そうだ 山種美術館、貸切ろう。」
が開催されるとのこと。
とに~氏が太田記念美術館の渡邉晃氏とコンビを組んで、
不定期に開催している大人気企画 『そうだ 江戸、行こう』 。
気づいたら、今年の4月に5周年を突破してしまっていたようです。
何も大々的なイベントを開催していないことに気づいたとに~氏は、
今月27日より “浮世絵 六大絵師の競演 ―春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重―” が始まる・・・
山種美術館に、美術館を貸切ってイベントが出来ないものでしょうかと相談。
山種美術館がまさかの快諾をしたことで、今回のスペシャルなイベントが実現することとなりました。
とに~氏と渡邉氏による浮世絵トークあり、
山種美術館館長も交えたクロストークあり、プレゼント抽選会あり、
当日まで秘密のスペシャルコーナーあり•••実にバラエティ豊かなイベントになるようです。
もちろん、閉館後の美術館という特別な空間で、
保存状態の良い浮世絵の数々を心行くまで堪能できるとのこと。
以下、とに〜氏のコメントです。
「渡邉さんとコンビを組んで、早くも5年が経過していました。
僕の方が年下ながら、渡邉さんにはいつも自由にツッコミを入れさせて頂いております。
そんな僕らの掛け合いが、『漫才みたいでオモシロい!』 評判なのは、純粋に嬉しいことです。
近々、M-1を目指せたらと、密かに思っています (笑)
5年間の集大成を、どうぞお楽しみに!」
渡邉氏より、以下のコメントが寄せられております。
「ひっそりと始めたこの企画も、いつも間にか五周年を迎えてました。
今回は山種美術館さんという素敵な会場での浮世絵トークという特別企画。
コンビ結成5年(?)のとに~さんとの掛け合いをお楽しみ下さい」
どちらも見逃せないアートイベントですね。
「笑いdeアートナイト~女子のパワーでアート界を盛り上げナイト~」
時間:19時30分~21時30分
(19時15分には、開場しています。早く来られる方は、どうぞ!)
料金:1500円 (+1ドリンクオーダー制)
定員:20名
「『そうだ 江戸、行こう』ぬるっと5周年突破スペシャル そうだ 山種美術館、貸切ろう。」
時間:17時30分~19時30分
料金:1500円 (展覧会鑑賞料を含みます)
定員:80名
どちらのアートイベントもお申し込みは、以下のページからとなっております。
http://homepage3.nifty.com/art-teller/tony_contact.htm
それでは、今夜のATNは、この辺りで。
「ウルトラ植物博覧会2016」 西畠清順と愉快な植物たち
ポーラミュージアムアネックスで開催中の・・・
“「ウルトラ植物博覧会2016」 西畠清順と愉快な植物たち” に行ってきました。
こちらは、昨年に開催され好評だったプラントハンター・西畠清順さんの展覧会の続編で、
この展覧会のために、世界中から集められた希少な植物たちが、会場に所狭しと飾られています。
今年もギャラリーというよりも、植物園の様相を呈していました。
ただし、昨年とは違って、
アートディレクターのSIMPLICITY代表の緒方慎一郎氏が会場デザインを担当していたり、
植物を飾る器を陶芸家の内田鋼一氏が担当していたり、
ギャラリーの下の階に位置する和菓子屋HIGASHIYA GINZAとコラボしていたり、
と、確実に内容はパワーアップ!
単に去年の人気を当て込んだだけでない、チャレンジングな姿勢に好感を抱きました。
とはいえ、主役は何と言っても、
西畠清順さんが世界各国でハンティングしてきた不思議な植物たち。
思わず、「ナニコレ?!」 と叫びたくなるような珍植物のオンパレードです。
見た目はそこまでインパクトがない植物も、
入り口にて無料で配布されているパンフレット(しかも、オールカラー!) に記載された、
西畠さんご本人による解説を読むと、驚くべき植物であることがわかります。
例えば、こちらの草。
「アゴニス フレクシオーサ ‘ナナ’」 というそうで、
“この葉に触った瞬間、必ず恋に落ちる” ほど、心地よい香りを持つのだとか。
というわけで、思いっきり鼻息を吸ってみたのですが、
残念ながら、そこまでの香りは感じられず終いでした、、、
どうやら、僕と ‘ナナ’ の間には、恋は生まれなかったようです (笑)
ちなみに、パンフレットには、他にも西畠さんらしい自由な解説がたくさん載っています。
“おっぱいが垂れているような” チチイチョウでの解説をはじめ、
“おっぱい” や “ちん◯ん” といったワードが、ちょいちょい飛び出します (笑)
それが、西畠スタイル。
こちらの紫太陽というサボテンに関しての解説は、
セーフかアウトで言ったら、ギリギリアウトでした (笑)
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オサムグッズの原田治展
今年2016年は、オサムグッズが誕生して40周年を迎える節目の年。
それを記念して、現在、弥生美術館にて、
初の本格的な展覧会となる “オサムグッズの原田治展” が開催されています。
(c)Osamu Harada/Osamu Goods(R)
オサムグッズとは、イラストレーター原田治さんのイラストがあしらわれたファンシーグッズ。
1980~90年代にかけて、絶大なる人気を博したそうで、
特に、「スクールバッグ」 は女子中高生垂涎のアイテムだったそうです。
Schoolbag(Jack) (c)Osamu Harada/Osamu Goods(R)
Tooth Brush (c)Osamu Harada/Osamu Goods(R)
会場には、そんな 「スクールバッグ」 をはじめとするオサムグッズが一堂に会しています。
その数、なんと約1000点!
世代が違うため、そこまでオサムグッズに思い入れのない僕ですら、
「わー、なんか懐かしい!」
と思ったくらいですから。
オサムグッズと青春時代を共にした人ならば、
この会場に入った瞬間に、卒倒してしまうのではないでしょうか。
平野ノラといい、オサムグッズといい、今なんとなくバブル時代ブームが来ている気がします。
さてさて、僕の中では、「原田治さん=ミスタードーナツのグッズの人」、
「いつも同じような絵ばかり描いている人 (←超失礼!) 」という印象だったのですが。
今回の展覧会を通じて、そのイメージがガラッと変化。
彼のイラストレーター哲学のようなものに触れて、
改めて、スゴいクリエーターなのだと、実感することが出来ました。
Illustration Original(Mother Goose) (c)Osamu Harada/Osamu Goods(R)
特に印象に残っているのは、ただ可愛く描くのではなく、
ほんの少しだけ 「悲しみ」 をキャラクターに投影させているというもの。
その絶妙な隠し味が、原田治さんの唯一無二の世界観を生み出していたのですね。
確かに言われてみると、決してハッピーなだけじゃなく、
微妙なニュアンスがキャラクターの表情に含まれている気がします。
Poster (c)Osamu Harada/Osamu Goods(R)
最後に、今回の展覧会で知った原田治トリビアをご紹介いたしましょう。
カルビーのポテトチップスに描かれているキャラクターをデザインしたのは、原田治さん。
東急線の戸袋付近で注意を促しているクマをデザインしたのも、原田治さん。
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teamLab: Transcending Boundaries
お台場で開催中の “DMM.プラネッツ Art by teamLab” に、
森美術館で開催中の “宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ” に。
今や、飛ぶ鳥を落とす勢いのウルトラテクノロジスト集団・チームラボ。
実は、表参道のGYREでも、
新作を発表した展覧会 “teamLab: Transcending Bounderies” が開催されています。
売れっ子芸人並に出ずっぱりですね。
会期は9月25日まで。
なんと入場料は無料です。
よっ、太っ腹!
さてさて、まず最初に現れるのが、《Flowers on People》 という作品です。
こちらは、鑑賞者自身がスクリーン (?) となって、
そこに蕾から開花し、やがては枯れゆく花の姿が映し出されるというもの。
例によって、花の映像はコンピュータープログラムでリアルタイムに生成されているのだとか。
あらかじめ作られた映像がループ再生されているわけではないので、一度として同じ瞬間はありません。
ちなみに、鑑賞者に映像が投影されるだけに、白い服装で行かれることをオススメします。
映像が投影されている自分の姿は自分で観られないので、めったにしない自撮りをしてみることに。
・・・・・・・・。
花柄になってしまった服装はともかくも。
誰ですか、この覆面レスラーみたいなヤツは?
さて、もう一つの新作が、《境界のない群蝶 / Flutter of Butterflies Beyond Borders》。
・・・・・・・・・・・。
僕の写真技術と僕のカメラに、限界がありました。
上の写真だけでは、何が何だかよくわかりませんよね。
そんな僕を見越したのか (さすがウルトラテクノロジスト集団!)、公式のYoutube映像が作成されていました。
絶えず紋様を変えながら飛び続ける蝶。
しかも、4面あるモニターの中だけでなく、
外も自由に飛び回るという不思議で幻想的な作品でした。
僕は好きだったのですが、作品を見ていた女性二人組は、
「これ、蛾じゃない?!気持ち悪いね」
と、引いていました。
虫をモチーフにした作品は賛否が分かれるようです。
ちなみに、さらに奥に進むと・・・
チームラボが作品出展しているアートイベントのポスターがズラリ。
売れっ子ですね。
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そのBGM、危険につき。
すると、普通に観るよりも、何倍も感動を覚えることがあります。
例えば、ミケランジェロの 《最後の審判》 。

世界の終末が描かれた傑作中の傑作である。
この名画は、こんなBGMと合わせて楽しむことをオススメしたい。
人々が天国と地獄に分けられるという、
手に汗握るドラマチックな場面が、より強調されることであろう。
この際に、決して合わせてはいけないのが、こちらのBGMである。
確かに、“終わり” には違いないが、
ミケランジェロが描いたのは、そういう “終わり” ではない。
しかも、この音楽のせいで、キリストが、
心なしかてんやわんやしているように見えてしまってならない。
というわけで、今回は、このように、
“絶対合わせてはいけない” 名画とBGMのカップリング例の数々を紹介しよう。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 《最後の晩餐》 × ???
いわずと知れたレオナルド・ダ・ヴィンチの傑作。
最後の晩餐の最中に、「ここにいる弟子の中の一人が私を裏切る」 と、
いきなりキリストが予言するというセンセーショナルなシーンが描かれています。

この名画に、あの音楽を合わせてしまうと・・・
「みんな、ちょっと話があるんだ。」
「どうしたの、キリスト君?」
「俺、明日、この家出てくわ。」
「え~~」
メンバー、騒然。
スタジオでモニタリングしていた芸能人たちも騒然。
カラヴァッジョ 《聖マタイの召命》 × ???
舞台は、酒場のような暗い部屋。
そこに、颯爽とキリストが入店。
入るやいなや、テーブルに座っていた徴税人のマタイに、
「私に付き添うように!」 と呼びかけるという実に劇的な場面が描かれています。

この名画に、あの音楽を合わせてしまうと・・・
緊張感がゼロに。
「すいませーん!トイレ借りていいですかー?」
「あっ、トイレは、雑誌コーナーの奥です」
「あっちですね!」
というやり取りにしか見えなくなりました。
カルパッチョ 《エルサレムにおける聖ステパノの説教》 × ???
聖ステパノが台座に立って説教をしている場面を描いた作品。
指を空に向けながら、聖ステパノは聴衆を神への瞑想へと導いています。

この名画に、あの音楽を合わせてしまうと・・・
「いいだろ、この服新しく買ってもらったんだ」
「うちの教祖、えらいんだぞ。キリストだぞ。」
「悪いなあ、この台座三人までしか乗れないんだよ。」
とか言ってる。たぶん。
ターナー 《雨、蒸気、速度-グレート・ウェスタン鉄道》 × ???
イギリスを代表するロマン主義の風景画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー晩年の傑作。
雨の中、グレート・ウェスタン鉄道の蒸気機関車が、
テムズ川に架かる橋の上を蒸気をあげながら走るスピード感あふれる情景が描かれています。

この名画に、あの音楽を合わせてしまうと・・・
スピード感は、どこへやら。
鉄道に顔がついているような気がしてなりません。
森本レオの、こんなナレーションが聞こえてきそうです。
「このお話の出演は、パーシーとトップハム・ハット卿でした。」
歌川国芳 《みかけハこハゐが とんだいゝ人だ》 × ???

奇想の浮世絵師・歌川国芳。
彼のオリジナリティ溢れる発想力が、いかんなく発揮された一枚です。
この名画に、あの音楽を合わせてしまうと・・・
欽ちゃんの顔が、ちらついてなりません。
「審査員の先生方、もう少し点数あげてよ~」
「家族全員で頑張ったんだよ~」
「みかけハこハゐが とんだいゝ人だよ~」
欽ちゃんのおかげで、ユーモア賞を受賞。
いかがだったであろうか。
これらのBGMには、要注意。
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本の中の江戸美術展

“本の中の江戸美術展” に行ってきました。
こちらは、100万冊にも及ぶ膨大な東洋文庫ミュージアムのコレクションの中から、
江戸時代の絵本や絵巻、版画作品といった美術作品にスポットを当てた展覧会です。
一級の書物を有している東洋文庫ミュージアムですが、
江戸美術に関するコレクションも、実は一級品ばかり。
17世紀の作品とは思えないくらいに今なお色鮮やかな 《浦島太郎絵巻》 や、

葛飾北斎と喜多川歌麿がコラボした作品、

歌川国貞が手がけた豪華すぎる春本 (=エロ本) など、

貴重な江戸時代の美術資料の数々が、今回の展覧会で初めてドーンと公開されています。
特に見逃せないのが、日本最高峰の保存状態と言っても過言ではない浮世絵たちです。

昨日今日、摺りあげたばかりかと見間違えるほどの色鮮やかさ。
アダチ版画研究所 (日本唯一の木版工房) が作ったものと言われても、納得してしまいそうです。
その中でも、とりわけ歌川広重の 《名所江戸百景》 は絶品も絶品。

この最高の保存状態を維持するために (浮世絵は照明に当てれば当てるほど劣化してしまう) 、
期間中、ほぼ毎日のように、ページ替えをするのだそうです。
徹底していますね。

この美しさは、一見の価値ありです!
ちなみに、今回の展覧会では、東洋文庫ミュージアムが所蔵する・・・
ムフフな春画の数々も大公開されています。
アンタも好きねぇ

残念ながら、こちらは撮影NG。
是非、自分の肉眼に焼き付けてくださいませ (←?)
僕のオススメは、《練羊羹》 。
一見したところ、見た目は普通の練羊羹のパッケージなのですが、
中に収まっているのは、和菓子にちなんだタイトルが付けられた春本 (=エロい絵) という凝った本です。
練羊羹のパッケージに似せているのは、贈答用だからとのこと。
大の大人がエロ本を送る。
そんな文化があった江戸時代って、きっと平和だったのでしょうね。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です

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こども+おとな工芸館 ナニデデキテルノ?
本日は、東京国立近代美術館工芸館で開催中の “こども+おとな工芸館 ナニデデキテルノ?” へ。
こちらは、「ナニデデキテルノ?」 という言葉が、
思わず口をついてしまう、そんな工芸作品の数々を紹介する展覧会です。
(↑なぜ、カタコト?)
人間国宝の染織家・志村ふくみさんの作品にはじまり、
ここ数年、日本での人気が急上昇中の女流陶芸家ルーシー・リーの作品や、
木漆工芸の人間国宝・黒田辰秋の螺鈿作品など、
東京国立近代美術館工芸館を代表する名品も多く出展されている一方で。
夏休みの子供向け企画ということで、インパクト重視な作品 (?) も多く出展されていました。
とりわけインパクトが大きかったのは、
シン・ゴジラ並の迫力&破壊力を誇るこちらの作品です。
たった2体で会場を支配していました。
ちなみに、作者は、「齋藤 (敏寿) さんだぞ!」 。
この機会に是非名前を覚えておきましょう。
他に印象的だったのは、浜いさをの 《箱の男》 という作品。
ついつい、あの曲のPVを連想してしまいました。
(・・・って、同世代の人しかわからないでしょうがw)
個人的に、一番欲しいと思ったのは、トム・ディクソンの 《鉄塔の椅子》 。
鉄塔好きにはたまらない逸品です。(実は、鉄塔好き)
「ナニデデキテルノ?」 と思ったら、本当に鉄線で出来ていました。
座り心地は、あまり良くなさそうです (笑)
最後に、妙にカワイかった作品をご紹介。
山脇洋二の 《金彩鳥置物》 (写真左) です。
《金彩鳥置物》 は、なかまに なりたそうに こちらをみている!
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DMM.プラネッツ Art by teamLab
お台場みんなの夢大陸2016内で開催されている話題の展覧会・・・
“DMM.プラネッツ Art by teamLab” に、今さらながら行ってきました。
今話題のウルトラテクノロジスト集団・teamLabの最新展覧会で、
過去最大規模となる3000㎡もの広さの会場で、新作の数々が発表されています。
日中に見るとなると、お台場みんなの夢大陸2016の入場チケット (2000円) が必要なのですが。
18時からは、“DMM.プラネッツ Art by teamLab” のみを、
1000円で鑑賞できるお得なナイトチケットが販売されています (発売は17時半から)。
そんなナイトチケットを購入すべく、日曜の夜18時40分にチケット売り場へ。
購入の際に、あと5分後までに、列に並んでいただかないと、受付が締め切られますとの案内を受けました
なんでも、この時点で3時間待ちとのこと。
22時がクローズなので、この日は、18時45分で早くも締め切り。
これ以降に来たお客さんは、チケットの購入もできませんでした。
適当に来てしまいましたが、どうやらギリギリセーフだったようです。
・・・・と、ホッとしたのもつかの間。
「うぉーい!ここから3時間も並ぶのか (泣)」
若冲展の恐怖 (?)、再来です。
そして、その後、本当に3時間並びました。
空腹に耐え、蒸し暑さに耐え、足の疲労に耐えた3時間でした。
行列の最後のほうは、暗いテントの中でギュウギュウに並んで待つこととなったのですが。
チームラボの力を持ってすれば、
そのテントの中に、花とか蝶の映像を映し出すことも出来たでしょうに
何でもいいから、対策をしていただきたいものでした。
さて、時刻は21時30分。
いよいよ会場内へ。
会場内は裸足。
靴も靴下も脱ぎます。
さらに、ケータイとカメラ以外は、返却式の100円ロッカーに。
そこまでの準備が整ったら、まずは足の消毒です。
(ちなみに、タオルは会場に大量に用意されています)
学校のプールを思い出し、早くもワクワク感。
そして、早くも、3時間待ったイライラ感は消滅しました。
最初に現れたのは、《やわらかいブラックホール - あなたの身体は空間であり、空間は他者の身体である》 という作品。
暗いので写真は上手く撮れませんでしたが、まぁ、一言で言えば、
無印良品の “人をダメにするソファ” のような素材で満たされた空間です。
無印良品 体にフィットするソファ・本体 幅65×奥行65×高さ43cm/無印良品
足元がふっかふかで、歩くのは困難。
でも、その感覚が、なんとも楽しい。
思わず童心に返れます。
続く空間に広がっていたのは、《Wander through the Crystal Universe》。
こちらは、昨年、ポーラミュージアムアネックスで発表され、
話題騒然となった 《Crystal Universe》 の進化版。
会場が広くなり、作品が大きくことに加えて、今回は天井にも床にも鏡が使用されています。
(※なので、女性の方はスカートに注意)
確実に、ユニバース感、宇宙感が増していました!
言葉にしてしまえば、光がパッと舞ったり、花火のようにブワッと広がったり、
それが絶えず繰り替えされているだけなのですが、何なのでしょう、この心を捉えて離さない光景は!
決して盛ってるわけではなく、半日はこの光景を観ていられる気がします。
・・・・・なのですが。
クローズの時間が迫っているので、しぶしぶ次の部屋へ。
そこで待っていたのが、《人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity》 です。
この空間は、膝丈くらいの水で満たされています。
なるほど。それで裸足になる必要があったのですね!
水面に映っているのは、teamLabお得意 (?) の変化する花。
そして、初登場となる (?) 鯉。
カラフルな鯉が、気持ちよさそうに泳ぎ回っています。
幻想的な映像と、幻想的な音楽と。
そして、水に浸かる感触と。
さまざまな感覚が混ざり合った、これまでにない鑑賞体験でした。
新次元のアート作品と言っても過言ではないのではないでしょうか。
さてさて、最後に待っていたのが、《Floating in the Falling Universe of Flowers》 という作品。
巨大なドーム空間に、やはりteamLabお得意 (?) の変化する花の映像が映し出されています。
床が鏡張りのため、まるで巨大な天球儀の中に入っているかのような感覚に。
「このまま、ここでずーっと過ごしたいなぁ。明日の仕事、休んじゃおうかなぁ」
と、現実逃避したくなること必至のインスタレーション作品です。
とても素敵な作品ではあったのですが、
それゆえに、多くの来場者が寝転んだ状態で鑑賞していたのが、
作品そのもの以上に印象的な光景でした。
何か新手の宗教のような。。。
たぶん、あそこにいたのは、teamLab教の信者さんたちです (笑)
何はともあれ。
3時間待ちのイライラや疲れは、一瞬で吹っ飛び、
帰るときには、スキップしたくなるくらいの夢心地に浸るほどでした。
並んででも観る価値は、大いにあります。
2016年の真夏の夜の夢。
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第百二十五話 国宝ハンター、聞き出す!
~前回までのあらすじ~
「ヤツはとんでもないものをハンティングしていきました。
それはあなたの国宝です。」
と言われたとか。言われていないとか。
その真偽はともかくとして、日本全国の国宝をハンティングしている国宝ハンター。
これまでに、839件の国宝をハンティングしています。
彼が次に狙う国宝は?
2016年8月18日。
国宝ハンターは、岐阜駅へとやってきました。
岐阜といえば、織田信長の天下統一への足がかりとなった場所。
それゆえ、駅前には金の信長像が建っていました。
バブリーですね。。。
それはさておき、ここからバスに乗ること約30分。
目的地である護国之寺に到着しました。
護国寺ではありません。
護国之寺。
「ごこくしじ」 と読むのだそうです。
そんな護国之寺で、この日に行われていたのが、施餓鬼供養法要という行事。
字面だけ見ると、なんとも怖そうなイベントな感じがしますが。
もしかしたら、自分の先祖を辿っていくと、
一人二人は餓鬼道で苦しんでいる人がいるかもしれないので、
食べ物や飲み物をを施して供養しようというもの。
見ず知らずの先祖を想う、深い行事なのです。
この施餓鬼供養法要と、1月18日に行われる初観音護摩祈祷会の年2回だけ、
護国之寺で公開されるのが、国宝の 《金銅獅子唐草文鉢》 (ジャンル:工芸品) 。
国宝ハンターとしては、このチャンスを逃すわけにはいかないのです。
(ちなみに、普段はレプリカが展示されているとのこと)
さてさて、お坊さんが10人近く集まって、近隣の住人の方が50名以上集まって、
ガッツリと法要が行われている中、邪魔にならないようコソコソと拝見させて頂くことに。
さすがに、常識は持ち合わせているので、
パッと見て、スーッと帰ろうとしたところ、一人のお父さんに声をかけられました。
「こっちからのが見やすいよ」
「あ、はい。ありがとうございます。」
「どうだい?スゴいだろ?」
そう言って、《金銅獅子唐草文鉢》 について解説し始めるお父さん。
・奈良の大仏をデザインした日野金丸が、その褒美として聖武天皇から頂いたもの
・叩き出しで作られており、もっとも薄い部分は1mmほど
・それだけに、手にすると軽い (と、実際に手にしたことがある住職さんの娘から聞いた)
・当時は難しかった金メッキの技術が使われている
・さらに、その上に獅子や唐草模様が細かく先刻されている
ということを、次々に教えてくれました。
途中解説がヒートアップしすぎて、法要に参加されている方から、
「今、法要中なので、少し静かに!」
と注意を受けてしまいました。
「すいません。。。」
一緒に謝る僕。
ここで終わりかと思いきや、まだ解説は続くようです。
自分で言うのもなんですが、話を引き出す力には定評あり。
こうなったら (?) 、法要の邪魔にならない程度に、
《金銅獅子唐草文鉢》 に関しての情報を引き出してやろうではないですか。
すると、早速、お父さんから、とっておきの 《金銅獅子唐草文鉢》 トリビアをゲット。
なんでも、《金銅獅子唐草文鉢》 には、傷があるのだそうです。
その理由は、遠い昔にまで遡ります。
今でこそ立派な護国之寺ですが、実は荒れ果てていた時期があったそうで、
そのときに、《金銅獅子唐草文鉢》 は一度盗まれてしまったのだとか。
行方不明になって、しばし。
近くの農民が畑仕事をしていたときのこと、
畑にエイッと鍬を入れると、カツンという音がしたそうな。
何かと思って、畑を掘ってみると、そこから出てきたのは、なんと 《金銅獅子唐草文鉢》 だったのです!
そのときの鍬の跡が、《金銅獅子唐草文鉢》 に残っているのだとか。
・・・・・・帰宅後。
ネットでいろいろと調べてみましたが、そのような事実はヒットしきませんでした。
もしかしたら、とんでもない情報をゲットしてしまったのかもしれません。
信じるか信じないかはあなた次第です。
今現在の国宝ハンティング数 840/1101
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Aino Aalto アイノ・アールト Architect and Designer
Gallery A4 (ギャラリーエークワッド) で開催中の・・・
“Aino Aalto アイノ・アールト Architect and Designer ―Alvar Aaltoと歩んだ25年―” に行ってきました。
こちらは、フィンランドが生んだ20世紀を代表する世界的な建築家アルヴァ・アールト。
・・・・・ではなく、その妻であるアイノ・アールトに焦点を当てた展覧会です。
日本でアイノ・アールトの展覧会が開催されるのは、もちろん初。
世界でアイノ・アールトの展覧会が開催されるのも、おそらく初とのこと。
実に貴重な展覧会なのです。
「アイノ・アールトって誰?」
という方 (僕を筆頭に) でも、
彼女がデザインしたグラスは一度は目にしたことがあるかもしれません。
イッタラの代名詞とも言うべき、こちらのグラスをデザインしたのが、何を隠そうアイノ・アールト。
表面に凹凸がつけられているのは、冷たいものを入れた時に濡れた表面で手を滑らせしまわないように。
女性ならではの細やかな心遣いから生まれたデザインなのです。
この他にも、彼女がデザインしたテキスタイルや、
デザインに深く関わったワゴンなども紹介されていました。
北欧デザインファン要チェックの展覧会となっています。
また、デザイナーとしてだけでなく、
夫アルヴァ・アールトと、二人三脚で建築家としても活動していたアイノ。
そんな彼女が手かげた建築の模型や、
デッサン、ドローイングなども展示されています。
建築ファンも要チェックの展覧会です。
特に注目したいのは、ヘルシンキにあるアールト夫妻の自邸。
この一部を、今回もGallery A4は完全再現しています (ただし、写真撮影は不可)。
さすが竹中工務店が運営しているギャラリーです。
さらに、今回は、大盤振る舞いにも (?)、
アールト夫妻がインテリアや家具デザインの一切を手がけた・・・
レストラン・サヴォイ (ラヴィントラ・サヴォイ) も完全再現しています!
こちらは、写真撮影可能。
しかも、座ることも可能です!
レストラン・サヴォイに来た気分を、思う存分味わうことが出来ます。
メニューを開いてみて、
「持ち合わせで足りるかなぁ・・・」 という気分も、思う存分味わうことが出来ます (笑)
無料とは思えない充実した展覧会でした。
ちなみに。
アイノ・アールトは、50代半ばで亡くなってしまいます。
その3年後に、夫アルヴァ・アールトは、
23歳年下で事務所のスタッフであった建築家のエリッサ・マキニエと再婚をしたそうです。
男ってヤツは。。。
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生誕120年記念 小林かいち

こちらは、大正末期から昭和初期にかけて、
木版摺り絵葉書・絵封筒の図案作者として活躍したデザイナー小林かいち、
その生誕120年を記念して開催される大規模な回顧展です。
展示数は、実に500点以上!
武蔵野市立吉祥寺美術館の特別展示室は、そこまで広くはありませんが。
今回の展覧会に関しては、かなりの見ごたえ。


しかも、これで入館料100円とは、破格も破格です。
さて、先ほど、さらっと生誕120年というフレーズが登場しましたが、
実は、小林かいちの経歴や生年月日が明らかになったのは、2008年のこと。
それまでは、「謎のデザイナー」 と言われており、
彼の次男が名乗り出たことで、初めてその素性が明らかになったのです。
(かいちの次男は、“小林かいち” が父の “小林嘉一郎” が同一人物だとは思ってもみなかったのだとか)
ちなみに、そんな 「謎のデザイナー」 だった小林かいちが、
再評価されるようになったのも、ここ最近の話で、1990年代以降のこと。
海外コレクターによる日本近代絵葉書コレクションが、
展覧会という形で公開され始めたのが、そのきっかけだったのだとか。
いわゆる、伊藤若冲パターン (←?) です。
小林かいちのデザインは、現代の目で見ても、十分にスタイリッシュ。
全く古臭い感じがありません。
でも、同時にどこかノスタルジックさも感じさせます。


男の僕でも、キュンとしてしまうくらいですから、
大正当時の女学生やモガは、きっともっとキュンキュンしていたことでしょう。
ちなみに、僕のお気に入りは、《クロスワード》 。

当時、新聞にも載り始めたクロスワードを、
いち早く図案に取り入れてしまう、そのセンスに脱帽です。
また、京都で活躍したかいちは、京都らしく舞妓をモチーフにした作品も制作しています。
日本画ではおなじみのモチーフも、かいちの手にかかると、この通り↓

センスしか感じられません!
海外のアートコレクターにウケるのも納得です。
最後に、今回の展覧会を通じて、
たくさんの数の小林かいち作品を目にしたことで発見した “小林かいちあるある” を。


描かれている女性、15頭身くらいになりがち。
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芸術写真の時代―塩谷定好展
現在、三鷹市美術ギャラリーでは、
“芸術写真の時代―塩谷定好展” が開催されています。
こちらは、日本芸術写真のパイオニアである塩谷定好 (しおたにていこう 本名:さだよし) の東京初の回顧展です。
日本でこそ、あまり知られていない塩谷定好ですが (かくいう僕も知らなかったわけですが) 。
1982年にドイツで開催されたフォトキナ写真展 (世界最大の写真関連見本市) の最高賞である栄誉賞を受賞、
1988年には個展が全米各地を巡回するなど、実は国際的に評価の高いアマチュア写真家なのです。
ちなみに、活動の拠点は、鳥取。
その生涯のほとんどを、生まれ故郷である鳥取で過ごしたそうです。
・・・と、鳥取のアマチュア写真家といえば。
僕の好きな植田正治も鳥取を中心に活躍したアマチュア写真家。
そんな植田正治は、塩谷定好に関して、こんな言葉を残しているそうです。
「塩谷さんといえば、私たちにとって、それは神様に近い存在であった」
では、あの植田正治に神と言わしめた塩谷定好の写真をご紹介してきましょう。
《天気予報のある風景》 1931年 ゼラチン・シルバー・プリント 25.2×28.7cm 鳥取県立博物館蔵
地球が丸く見える場所には、行ったことがありますが。
こんなにも丸く見える場所があったのですね!
・・・・・と思いきや、たわませた印画紙にネガの画像を焼き付ける、
「デフォルマシオン」 という技法を用いて制作された写真作品とのこと。
ちなみに、こちらの 《トンネルのある風景》 も、
1930年 ゼラチン・シルバー・プリント 23.8×24.0cm 鳥取県立博物館蔵
実際の風景をギュッと縮めるようにプリントされているそうです。
パッと見たとき、シュルレアリスムの絵画のような印象を受けたのは、そのためだったのですね。
まだまだカメラが、高級な趣味だったこの時代に、
これほどまでに実験的な写真を現像できるだなんて。
それもアマチュアで。
三菱一号館美術館で絶賛開催中のジュリア・マーガレット・キャメロンと同じく、
“よほど、お金持ちの人物なのではなかろうか?”
という僕の予想は、大正解でした。
塩谷家は、代々廻船業を営む約200年の歴史を誇る旧家。
定好は、その7代目だそうです。
若冲しかり、ジュリア・マーガレット・キャメロンしかり、塩谷定好しかり。
芸術は生活の余裕があって生まれるものなのかもしれません。
ただ、お金持ちの家に生まれた人物と思えないほど (?) 、
塩谷定好の写真には、どことなく不穏な部分が見え隠れしています。
ただならぬ気配が漂っているといいましょうか。
《龍巻》 1929年 ゼラチン・シルバー・プリント 27.5×44.7cm 鳥取県立博物館蔵
《蟹 ヒシガニ》 1955年 ゼラチン・シルバー・プリント 24.7×29.9cm 鳥取県立博物館蔵
《台所道具を配せる主婦像》 1934年(printed later) ゼラチン・シルバー・プリント 24.0×28.6cm 鳥取県立博物館蔵
見れば見るほど、塩谷定好ワールドに引き込まれて (引きずり込まれて?) いきました。
ちなみに、塩谷定好の写真を鑑賞している際、
なぜか脳内では、『ウルトラQ』 のテーマがループ再生されていました (笑)
最後に、個人的に一押しの作品をご紹介。
《猫》 1931年 ゼラチン・シルバー・プリント 27.2×34.0cm 鳥取県立博物館蔵
スヤスヤ眠る猫の姿に、ほっこりしました。
なんとなく、猫の柄と布団の柄が繋がっているような気も。
ちょっとシュールです。
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重大なご報告
2007年にスタート以来、アートの情報をお届けしてきた、
このブログで報告することではないのは、重々承知しておりますが。
重大なお知らせがありますので、この場を借りて、ご報告させていただきます。
私ごとですが、このたび、私とに~は・・・
来年のM-1グランプリにチャレンジすることとなりました!
もしかしたら、結婚のご報告と思った方もいらっしゃるかもしれません。
誤解を招いて申し訳ないですが、その予定は、当面ありません (笑)
ツインツインというお笑いコンビを解消して、8年近い月日が経ちました。
「アートテラーという道に専念したいので」 と、僕から解散を切り出した以上、
決して、自分から 「もう一回お笑いをやりたい」 とは、元相方には言えませんでした。
しかし、2週間ほど前に、元相方から、いきなり電話があり、
「もう1回、2人でM-1グランプリにチャレンジしたいんだよね」
と、誘われたとき、自分の中で蓋をしていたものが、溢れてきたのがわかりました。
そう、いつか来るこの日のために、アートテラーとして、ツッコミの腕を磨き続けてきたのです。
一も二もなく、チャレンジしたい旨を伝えました。
とはいえ、これからもアートテラーの活動が主軸であるのは変わりなく。
むしろ、本格的な漫才も出来るアートテラーとして、パワーアップすることを目指します。
そんなコンビ再結成の第一歩として、
来る12月17日、アミューズミュージアムにて、復活ライブを行うことが決まりました。
普通の漫才あり、アートをテーマにした漫才あり、
今の僕らだからこそ出来る1時間半のお笑いライブを、皆様にお届けいたします。
詳細はまた決まり次第、順次お知らせいたしますので、どうぞご期待くださいませ。
さて、本日はせっかくなので、
元相方・・・もとい相方の安田が、いかに面白い人物なのかをご紹介したいと思います。
2007年、ツインツインとして特に仕事がなかった僕たちは、ヒマを持て余して、
mixi内の 「ツインツイン」 のコミュニティで、『一日五大喜利』 に挑んでいました。
これは、毎日僕が大喜利のお題を5つ考え、それを相方が答えるという企画。
今回、コンビが復活するに際し、
改めて、『一日五大喜利』 を読み返したところ、秀逸な回答をいくつも発見してしまいました。
素晴らしい大喜利の答えは、もはやアート (←どうにかアートと結び付けてみる)
それでは、大喜利30連発をお楽しみください。
次の接続詞を使って、とにかく面白い文章を作ってください。
「だけど」
フジツボだけど、友達
テレビの前のちびっ子全員が 「しょーもな!」 と思ったガチャピンのチャレンジとは?
ムックをむしる
おみくじを引いたら、結果はなんと100万人に一人にしかでないという 「超大凶」。
その恋愛運のところに書かれていたこととは?
よくて犬
「さわやか3組」 に対抗して、4組も名乗り始めることに。何4組?
よこしま4組
「俺、息子に好かれてないなぁ・・・」と、父、大ショック!
父の日に息子からプレゼントされた券とは?
名前で呼んでもいいよ券
今年40歳になった高田課長が、
部長に 「いつまでも、学生気分でいるんじゃねぇよ!」 と叱責されました。その理由は?
部長をジャングルジムから突き落とした
「可愛さのかけらもないなぁ」 と、視聴者全員がため息。
『はじめてのおつかい』 でタカシ君 (5歳) が取った行動とは?
召使いに2万で行かせた
先生を 「お母さん!」 と間違えて呼んでしまうと、大変恥ずかしい思いをします。
では、これよりも恥ずかしい思いをするのは、先生を何と呼んでしまった時ですか?
女房
中2のマサオ君、大ショック!
想いを寄せるクラスのマドンナから借りた社会のノートに書いてあった走り書きとは?
メソポタミア文明うぜ~
TV版では採用されなかった、
全く泣けない 『フランダースの犬』 のもう一つのエンディングとは?
ネロがパトラッシュを食べて、七日間生き永らえる
誰一人、これっぽっちも怖がらなかった真夏の怪談。その語りだしを教えて下さい。
これ幽霊に聞いた話なんだけど・・・
“ラーメン博物館” に “餃子スタジアム”、“スイーツフォレスト”
これらに続いたものの、これっぽっちも人気がでなかったフードテーマパークとは?
ピータン公民館
小1の頃から、通知表に “もっとがんばりましょう” と書かれ続けたヒロシ君が、
小6になった今年、通知表に書かれてしまったことは?
じゃあ、逆にがんばらないでみてください
「こんなプラネタリウム、二度と来るか!」 その理由は?
白地に黒
“甘栗むいちゃいました” 的な新商品を教えて下さい。
わたあめ濡れちゃいました
手の平に 「人」 という字を3回書いて飲み込んでみましたが、緊張が収まりません。
もっと効果がある方法を教えて下さい。
北島三郎とみのもんたを頭の中で足して2で割る
よく覚えていないので、『西遊記』 のエンディングが、どんな感じだったか教えて下さい。
そしてサルはアウストラロピテクスになるのでした
ピザの出前が5時間も遅れて届けられました。
そのことに対するピザ配達員のしょーもない言い訳とは?
サラミが見つかんなくて、
かばんの中も、机の中も、探してみたけど、みつからなくて、それより僕と踊りませんか?
今夜放送された 『ドラえもん』 に、全国のPTAから苦情の嵐!その理由は?
ミーちゃんをそういう目で見すぎた
ディズニーランドにまつわる、ちょっと怖い七不思議の一つを教えて下さい。
あのキャラクター全員実は誰も入ってない
サボテンに話しかけ続けて早3年。ついにサボテンがしゃべりました!その第一声は?
気づいてる??自分の息の臭い
日本一のお嬢様学校の運動会。その人気種目を教えて下さい。
大玉ころがっしゃいませ
秋田のナマハゲは、「泣く子はいねぇか」 と言って子供を脅します。
大人は、どう言って脅しますか?
この格好させるぞぉぉ!
「最低でも金」 「谷でも金」 「ママでも金」。
柔ちゃんは、様々な金メダルを取っています。 今後、どんな金を取りますか?
着ぐるみでも金
「お酒は温めの燗がいい」 「肴はあぶったイカがいい」。
これ以外に、八代亜紀は、居酒屋に対してどんな要求がありますか?
勘定は会社からでるのがいい
テストを受けた生徒全員がイラッとした今日の数学のテストの一問目とは?
ケンジ君は21歳です、サトミちゃんは76歳です。さて、いける?
「アンタは本当の息子じゃないのよ・・・」よりも、
母親に言われてショックな一言を教えて下さい。
これ。。。「テレビ」って教えてたけど。。。「時計」なのよね
次のタイトルの小説のあらすじを教えて下さい。
『中国の中心で、愛を叫ぶ』
叫んだり、暴れたり、鳴いたり、笹を食べたり、
求愛をしたり、子パンダを育てたり、絶滅したり
止まった人100人中100人が、マジヘコミする人生ゲームのマスとは?
こんなゲームしてる場合か?おまえ
日本一KYなお医者さんが、「ご臨終です」 と宣告した直後に放った一言とは?
気にしないでください。僕にとっては日常茶飯事なんで
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東洋・日本陶磁の至宝 ―豊麗なる美の競演
現在、陶磁器コレクションの中から中国・朝鮮・日本陶磁の選りすぐりの作品だけを紹介する、
スペシャルな展覧会 “東洋・日本陶磁の至宝 ―豊麗なる美の競演” が開催されています。
野々村仁清の作にして、重要文化財に指定されている 《色絵芥子文茶壺》 や、

同じく重要文化財の本阿弥光悦作の 《赤楽兎文香合》 、

青磁の傑作 《青磁下蕪花生》 (やはり重要文化財!) など、

やきもの界のスター選手たちが一堂に会していました。
展覧会場は、なんとも華やかな印象。
やきものが好きな人は、もちろんテンションが上がるでしょうが。
そこまで、やきものに興味がない人でも、
何やらスゴい空間であることは、きっと伝わるはず。
それくらいに、各作品が気品とオーラを放っていました。


会場の演出も、過度になりすぎず、ちょうどいい塩梅。
ナチュラルに 「いい仕事してますねぇ」 と声に出してしまいました。
ちなみに、個人的に一番心を奪われたのは、板谷波山の 《葆光彩磁花卉文花瓶》 でした。

今回出展されていた古今東西のやきものの名品と比べてしまうと、
まだまだ昭和3年生まれの新参者 (←?) に過ぎないわけですが、実力はトップクラス。
他のやきものとは明らかに違うホワッとした色彩に、思わず目が吸い込まれました。
で、しばらく帰ってこられませんでした。
実にファンタジックなやきものです。
また、《絵唐津丸十文茶碗》 も印象的な作品でした。

○に十字といえば、島津家の家紋ですが、それと関係があるのでしょうか。
もしくは、「田」 という漢字にも見えます。
プラスを丸で囲んだのかもしれません。
謎は多いです。
ただ、元も子もない意見でしょうが、
個人的には、全体の佇まいと、このマークは合っていないよう気がします。
無かったら、いいのに。
最後に、何かヘンだった 《三彩騎駝人物》 をご紹介。

パッと見た瞬間に、「何かヘンだなぁ何かヘンだなぁ」 と思いました (心霊的な意味でなく)。
しばらく眺めていて、その理由が発覚。
フタコブラクダは、こんなにコブは離れていません。
というか、コブが港でよく見る足をかけるヤツみたいになっています。
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歌仙兼定登場
本日ご紹介するのは、永青文庫で開催中の “歌仙兼定登場” です。
こちらは、細川家16代の細川護立が10代の頃に、
母親に小遣いをねだって手に入れたという 《刀 金象嵌銘 光忠 光徳(花押) 生駒讃岐守所持》 や、
細川幽斎が褒美として烏丸光廣に贈り、
その後、巡り巡って細川護立が再入手した 《太刀 銘 豊後国行平作》 といった、
国宝級の日本刀を差し置いて (?) 、
国宝でも重要文化財でもない 《銘 濃州関住兼定作》 ・・・
通称、歌仙兼定を主役に据えた展覧会です。
“なんでまた、急に歌仙兼定がフィーチャーされているのだろう??”
と、疑問に思っていたわけですが。
永青文庫に到着して、納得。
名刀を擬人化したゲーム 『刀剣乱舞』 の主要キャラクターの一人なのだそうです。
なるほど。
刀剣女子をターゲットにした展覧会だったのですね!
とは言え、『刀剣乱舞』 がブームだったのは、昨年の話。
さすがに、今はブームが去ってしまったのでは・・・と思いきや!
僕の甘い読みは、バッサリ斬り捨てられました。
会場内には、女子・女子・女子。
しかも、おしゃれな女子。
“あれっ?ここって、Hey! Say! JUMPのコンサート会場??” と、戸惑ってしまったほどです。
『刀剣乱舞』 人気は、いまだに健在だったのですね。
帰宅後、『刀剣乱舞』 の歌仙兼定を調べてみたところ、
“風流を愛する自称文化系男子” という設定であることがわかりました。
確かに、三十六歌仙にあやかったネーミングは風流な感じがします。
しかし、その三十六歌仙というのは、持ち主の細川忠興が36人の家臣を手討ちにしたことに由来するもの。
・・・・・・・風流なのか?
ちなみに、今回の展覧会では、《銘 濃州関住兼定作》 をはじめとする刀以外にも、
宮本武蔵が制作したとされる (意外とカワイイ) 《時雨雁図小柄》 や、
(注:展示風景画像はイメージ。以前、展示されていた際の画像です)
超絶技巧が駆使された鍔の数々なども、展示されています。
(注:展示風景画像はイメージ。以前、展示されていた際の画像です)
歌仙兼定で釣ってはいますが (←?)。
それなりに見ごたえのある展覧会でした。
そうそう、『刀剣乱舞』 人気にあやかって、スタンプラリーも開催されています。
さらに、旧細川家下屋敷の庭園の跡地をそのまま利用した新江戸川公園でも、コラボ企画を実施。
園内にある細川家の旧学問所・松聲閣に、
パネルとイラストが展示されていました。
グッズも販売されていました。
商魂たくましいと言いましょうか、何と言いましょうか・・・。
風流では、ないですねw
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浮世絵 六大絵師の競演―春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重―
現在、山種美術館で開催されているのは・・・
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
“浮世絵 六大絵師の競演―春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重―” という展覧会。
近現代の日本画のコレクションで知られる山種美術館だけに、
「えっ?山種美術館で浮世絵展??」
と驚かれた方も、いらっしゃるでしょうが。
実は、約90点と小規模ながらも質の高い浮世絵コレクションを有しているのです。
一番の目玉は、歌川広重の保永堂版 《東海道五拾三次》。
全56点 (53次+始点の日本橋+終点の京都+表紙) がフルコンプリートされています。
しかも、その多くが、初摺り。
あの浮世絵専門の美術館 (←どの?) が所蔵している 《東海道五拾三次》 よりも、保存状態は上。
これまで何度か、《東海道五拾三次》 を見たことがあるという方も、
浮世絵専門の美術館でないため公開されることが極めて少ない、
つまり、それだけ保存状態が良い山種美術館の 《東海道五拾三次》 をどうぞご覧くださいませ。
次にまとめて観られるのは、いつかわかりませんよ。
さらに、見逃せないのが、鈴木春信の 《梅の枝折り》 です。
こちらは、世界でも数点しか残っていないレア浮世絵。
『浮世絵GO』 (←?) をプレイしている人なら、是非ともゲットしておきたい浮世絵です。
また、珍しいといえば、東洲斎写楽の大首絵も3点あります。
今回の展覧会では、こちらの2点に関しては、
フラッシュを焚かないなどの条件付きで、写真撮影がOK!
写楽の浮世絵と2ショット (もしくは3ショット) が撮れるという超貴重な機会です。
待受画面に、是非!
さて、今回の展覧会は、浮世絵ファンだけでなく、
「あまり浮世絵を知らなくて・・・」 という方にもオススメ。
浮世絵そのものクオリティが高いのは、何度もお伝えした通りですが、
それに加えて、丁寧で読みやすい解説パネルが随所に設置されています。
初心者からマニアまで。
どなたでも楽しめる浮世絵展でした。
ちなみに、そんな浮世絵展を閉館後に貸し切ってしまうスペシャルなイベント・・・
“『そうだ 江戸、行こう』ぬるっと5周年突破スペシャル そうだ 山種美術館、貸切ろう。”
を9月17日に開催します。
太田記念美術館の渡邉晃学芸員との浮世絵トークあり、
山種美術館の学芸員さんも交えた展覧会トークあり、のバラエティ豊かなイベントです。
詳細は、こちらに↓
現在募集中のアートツアー
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
・・・・・と、告知で終わるのもなんなので。
山種美術館のトリビアを、最後に一つ。
この秋の 「お~いお茶」 のパッケージにデザインされている紅葉は、
山種美術館が所蔵する酒井鶯蒲の 《夕もみぢ図》 が元となっている。
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