応募総数、1211点!
そんな世界最大規模の国際設計競技 (コンペ) を勝ち抜いて、建設されたのが、
群馬県みどり市にある新富弘美術館。
建物内部の部屋が、全部、円という、世にも珍しい美術館です!
さすが、建築界のM-1で優勝した建物だけはあります。
(館内の平面図は、ここから)
こちらは、きっと皆様、一度は、その詩を目にしたことはあるであろう…
鈴の鳴る道―花の詩画集/星野 富弘
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詩画集 風の詩―かけがえのない毎日/星野 富弘
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星野富弘さんの美術館。
星野美術館ではなく、ファーストネームを取って、
富弘美術館とするところが、何とも親しみやすいです (←?)
現在、富弘美術館では、
“『愛、深き淵より。』出版30周年企画展” が開催中。
彼の第一作にして、140万部を超えるロングベストセラーである…
新版 愛、深き淵より。/星野 富弘
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『愛、深き淵より。』 の出版30周年を企画して、
当時の文字や絵を、文章とともに展示する展覧会です。
正直なところ、星野富弘さんのことは存じ上げていましたが、作品そのものは、
“ハンディキャップを背負ってしまった方が、こんなに頑張りました!感動的でしょう?”
というような押しつけがましいお涙頂戴的なものかと思ってました。
しかし、この展覧会を通じて、それは偏見も偏見だったと激しく反省。
すべての作品に、例え手は使えずとも、文字や絵が描けるという喜びが満ち溢れていました。
絵を描く喜びが溢れている絵ですから、観ていて、心が温かくならないわけがありません。
どんな天才画家でも、絵に、ここまで幸せ感は籠められない気がします。
また、星野富弘さんの作品は、 “イイことと言おう!” 的な部分が全くなく、
とても素直で真っ直ぐなものばかり。
細かい言い回しは忘れましたが、シクラメンを描いた作品には、
“うどんが好きでラーメンも好きで麺類が好きだから、シクラメンも好き”
という詩が添えられていました。
(展示されてはいません。画集より)
発想的には、 『ラーメン・つけ麺・僕イケメン』 と同等のレベルだと思います (笑)
ちなみに、星野富弘さんの作品で一番印象的だったのは、
詩に登場する 『母』 という文字が、特に優しげだったこと。
闘病生活を支えてくれた母への想いが、この一字に現れていました。
さて、余談ですが、こんな内容の星野富弘さんの作品が↓
“悪口をいうのはやめよう。自分が言った悪口を一番近くで聞くのは、自分の耳なのだから”
心を温めたくなったら、星野富弘さんの作品は特効薬です。
群馬県のかなり辺鄙な場所にある美術館ですが (←失礼!)
多くの観客でにぎわっていたのも、納得。
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『愛、深き淵より。』出版30周年企画展
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