Bunkamuraザ・ミュージアムで今日より始まった・・・
“ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション” に行ってきました。
ヨーロッパで最も優雅な邸宅美術館と言われているポルディ・ペッツォーリ美術館。
その自慢のコレクションの中から選りすぐりの約80点が紹介された美術展です。
ポルディ・ペッツォーリ美術館のコレクションが、このようにまとまった形で館外で紹介されるのは初めてとのこと。
当然、日本でまとまった形で公開されるのも、初めてです。
目玉作品は、何と言ってもピエロ・デル・ポッライウォーロの 《貴婦人の肖像》 。
1470年頃 テンペラ・板
15世紀イタリア肖像画の最高傑作の一つと称賛される一枚です。
この作品は、まさしくポルディ・ペッツォーリ美術館の顔 (横顔?) であり、
このように美術館のロゴとして使われているほど。
そんな超大切な作品を日本に貸してくださっただなんて。
これからは、ミラノの方向に足を向けて寝られません。
さて、画像で見るだけでは、フラットな印象がする 《貴婦人の肖像》 ですが。
実物は、貴婦人がくっきりと背景から浮かび上がって見えました。
絵画なのにレリーフのような、どこか立体的な印象を受ける作品です。
肖像画の最高傑作と言われているだけあって、やはり美しさは格別。
ただ美しいのでなく、密度がギュッと詰まった美しさとでも言いましょうか。
アイスで言うならば、ハーゲンダッツのような濃厚さを味わえる作品でした (←?)
しかし、確かに横顔は美しいのですが、
思うに、なかなか奇抜なヘアセットをしているので、もし正面から見たら変な感じになるのでは?
この 《貴婦人の肖像》 以外にも、貴重なコレクションがたくさん。
ボッティチェリの後期の作品 《死せるキリストへの哀悼》 をはじめとする絵画の数々や、
1500年頃 テンペラ・板
巨大なタペストリー、
時計コレクションに、
さらには、武器コレクションまでもが紹介されていました。
それらのコレクションの素晴らしさもさることながら、
随所までこだわり抜かれた会場づくりや演出も素晴らしかったです。
あまりに雰囲気がよすぎて、気が付けばBunkamuraザ・ミュージアムにいることを忘れてしまったほど。
もはやポルディ・ペッツォーリ美術館渋谷分館といった感じでした。
2つ星。
最後に、個人的にとても印象に残った作品をご紹介。
バルトロメオ・モンターニャによる 《聖ヒエロニムス》 という一枚です。
聖ヒエロニムスの着てる服が、なんかH&Mっぽい。
もしくは、ZARA?
あと、見落としがちですが、画面左下にうっすら謎のキャラが描かれています。
たぶんライオン。
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ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション
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