現在、太田記念美術館では、
“広重ブルー ―世界を魅了した青” という浮世絵展が開催されています。
こちらは、日本だけでなく世界にも、その名がとどろく 『広重ブルー』 の魅力に迫る浮世絵展で、
《名所江戸百景 日本橋雪晴》 (前期展示) や、
《東都名所 両国之宵月》 (前期展示) といった具合に、
広重の作品の中から、特に青が映える作品がピックアップされていました。
正直なところ、会場を訪れるまでは、
「そんなに青い広重作品ってあるのかなぁ??企画として成立しなくて、学芸員さんは青息吐息なのでは??」
と、若干心配な部分もあったのですが。
そんな風にブルーな気持ちになる必要は、全くありませんでした。
まぁ、青い広重作品の多いこと、多いこと。
なんなら前後期に分けて展示できるほどのボリュームでした。
無駄に心配した自分は、まだまだ青かったようです。
さて、会場では、さまざまな広重ブルーを堪能しましたが。
特に印象に残っているものを、紹介してまいりましょう。
まずは、 《六十余州名所図会 薩摩 坊ノ浦雙剣石》 (前期展示)。
描かれているのは、鹿児島県南さつま市坊津町にあるという双剣石。
今では、国名勝指定されている観光スポットなのだとか。
「こんな光景、漫画の世界にしかないでしょ (苦笑)」 と思って、ググってみたら・・・
ありました。
ただ、確実にちょっと盛ってますね (苦笑)
続いて、 《名所江戸百景 芝うらの風景》 (前期展示) 。
ゆりかもめが、今週のビックリドッキリメカ (出典:ヤッターマン) みたくなっています (笑)
可愛いけど、ちょっと怖い。
芝浦って、こんな場所でしたっけ?
変な広重ブルー作品 (?) を立て続けに紹介したので、そろそろ正攻法のを。
《六玉河之内 武蔵調布》 (前期展示) です。
人物の描写は、さておいて。
川の表現に関しては、目が洗われるほどに美しかったです。
ブルーレイの映像くらいに綺麗でした。
最後は、今回一番のお気に入り 《枇杷に小禽》 (前期展示) です。
他の広重ブルー作品とはテイストが違いますが、
単純に、青に白抜きという手法がクールで斬新でカッコいいです。
この手ぬぐいがあれば、買いますとも。
紹介しきれませんが、他にも美しい広重ブルー作品が多々あります。
北斎ブルーや国芳ブルーの作品も展示されていますので、見比べてみるのも、また一興です。
とにもかくにも、青尽くしな展覧会。
それだけに、観終ってすぐの感想は、ただ一言。
「太田記念美術館は青かった。」
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広重ブルー ―世界を魅了した青
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