“中村一美展” を観賞して、ぐったりとした後は、
同じく国立新美術館で開催中の “イメージの力―国立民族学博物館コレクションにさぐる” へ。
こちらは、国立新美術館と大阪にある国立民族学博物館が初コラボレーションを果たした展覧会です。
国立民族学博物館は、世界各地の造形物や生活用具など、
実に約34万点 (!) ものコレクションを所蔵する世界最大級の民族学博物館として知られています。
その膨大なみんぱくコレクションの中から、
アートという観点で選び抜かれた約600点の収蔵品が、国立新美術館に殴り込み。
《神像つきの椅子「カワ・トゥギトゥ」》 や、
《ゾウの仮面「ムバップ・ムテン」》 、
《樹皮画『マイ・カントリー』》 といった、
原始的なパワーを持った収蔵品が、文字通り会場を埋め尽くしています。
いつもはスタイリッシュなイメージの国立新美術展ですが。
この展覧会ばかりは、禍々しいこと、この上なし。
ある場所では、世界中の仮面が壁一面を覆っていたり、
ある場所では、世界中の神々や精霊を視覚化した造形物が一堂に会していたり、
また、ある場所では、高8メートルという天井高を活かして、巨大な展示物を並べてみたり。
それはそれは、ある意味で、悪夢的な光景でした (笑)
“中村一美展” 以上に、ぐったりしたことは確実です。
どこか石倉三郎似の 《「トコベイ」人形》 や、
絶妙すぎるバランスで犬 (狼?) に乗っている 《狩猟神の像》 など、
1点1点も、キャラが立っていて面白いのですが。
それらの展示品を、ただ並べた展示ではなく、
インスタレーション作品の一部のように展示していたのが、今回の展覧会の一番の面白さ。
会場全体が、一つのダイナミックなインスタレーション作品となっていた印象でした。
そういう意味では、博物館好きだけでなく、
アート好き、特に現代アート好きにも楽しめる内容になっていた気がします。
原心的なパワーを、もろに浴びすぎて、精神的にも体力的にもぐったり。
心の中は、汗びっちょり。
たくさんの汗を心の中でかいたおかげで、何かがデトックスされた気がしました。
いや、それ以上に、新しい自分に生まれ変わったような気さえしています (←宗教体験?)
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イメージの力―国立民族学博物館コレクションにさぐる
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