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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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祝・5年目!そろそろ外堀を埋めないと ~飯田橋編~

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建築だって、アートだ。

その魅力を伝えるべく、お笑い建築家のペンさんこと伊藤嘉朗氏と、
サーファー建築家のsoさんこと照内創氏と開催してきた建築ツアーは、今年で5年目に突入。
それを機に、これまでの “大東京お笑い建築ツアー” から、
“みんなの大東京建築ツアー” へとタイトルをリニューアル!
合わせて、公式HPも誕生いたしました。

そろそろ建築ツアーで訪れていない都内の場所を無くさないと。
そんな外堀を埋めるべく (?) 、
記念すべきリニューアル1発目の舞台に選ばれた舞台は、江戸城外濠に面した 『飯田橋』 です。
これまで建築ツアーで舞台にしていないということは、建築不毛の地なのか。
はたまた隠れた建築スポットなのか。


01 大江戸線飯田橋駅/渡辺誠
東京都千代田区飯田橋4

飯田橋駅

飯田橋駅  飯田橋駅




(説明は、【お茶の水編】 にて)



02 STICKS/タオ アーキテクツ
新宿区新小川町1-14

STICKS  STICKS


右矢印ここに注目!
 ○東京藝術大学出身の建築家コンビ・タオ アーキテクツの脂の乗り切った時期のバブル建築。
 ○ファサードは、都市の複合性を表現している。

[とに~の呟き]
「良くも悪くも、ゴチャゴチャしたビルです。
 良:悪=5:5ではなく、良:悪=3:7くらい。」



03 法政大学55・58年館/大江宏
東京都千代田区富士見

2年前の 【皇居一周建築ツアー②】 では・・・

法政大学55・58年館  法政大学55・58年館


講師のペンさんオススメである南側から見学しただけでしたが。
今回の建築ツアーでは、北側からも見学しました。

55年館


おりしも新歓の季節とあって、窓にはチラシがいっぱい。。。
法政大学では、4月お馴染みの光景らしいですw
普段は、こんな感じ↓

55年館


さらに、今回は、法政大学55/58年館の再生を望む会のご厚意で、内部も見学させて頂きました。

55/58年館  55/58年館


右矢印ここに注目!
 ○外濠に映える水平を強調した美しい格子型のファサード。
 ○内装には、モンドリアン柄を連想させる意匠が。

[とに~の呟き]
「前回の見学では、文字通り、ほんの一面しか観ていなかったのですね。
 モダンであり、モンドリアン風であり、そして、どこか和風な香りもする名建築でした。」



04 東京日仏学院/坂倉準三
東京都新宿区市谷船河原町15

東京日仏学院


東京日仏学院  東京日仏学院


(説明は、【ぶらり東西線編】 にて)



05 朝霞荘/黒川紀章
東京都新宿区市谷砂土原町3-22

朝霞荘

朝霞荘  朝霞荘


右矢印ここに注目!
 ○安田火災の迎賓館。
 ○黒川紀章が提唱している思想の1つ “花数寄” を実践した現代和風建築。
 ○駐車場スペースの床には、障子の組子や花鳥風月が表現されている。

[とに~の呟き]
「パッと見は、いい意味で、黒川紀章らしからぬ素敵な和風建築。
 しかし、よく見ると、むやみやたらに屋根が重なっていたり、
 格子の一部が、わざと破たんさせられていたり、悪い意味で黒川紀章らしい建築 (笑)」




05 法政大学市ヶ谷田町校舎(旧:62年館・通教館)/大江宏
東京都新宿区市谷田町2-33

市ヶ谷田町校舎  市ヶ谷田町校舎


右矢印ここに注目!
 ○大江宏設計の62年館・通教館をリノベーション
 ○坂の途中にモダニズムな建築を作るがために、土地を掘り、水平な地面の上に建てている。

[とに~の呟き]
「一見すると、普通の四角い建築。
 しかし、普通の四角い建築に仕上げるために、あえて土地を掘るという労力が。
 あえて普通というのは、オシャレの基本ですね (←?)」




法政大学55・58年館をたっぷり見学させて頂いたおかげで、移動距離の少ないツアーとなりました。
しかし、内容は濃かったです。
江戸城の外濠に沿って進んだツアーのラストを飾ったのが、地面を掘って建てた建築だったのも印象的。

5月開催の建築ツアーは、現在参加者募集中です。
興味のある方は、こちらから。




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