今年も、カキツバタの咲く季節が近づいてまいりました。
それに合わせて、根津美術館にて、国宝の 《燕子花図屏風》 をお披露目する展覧会が始まりました。
国宝 《燕子花図屏風》(左隻) 尾形光琳筆 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵蔵
国宝 《燕子花図屏風》(右隻) 尾形光琳筆 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵蔵
根津美術館が、国宝の 《燕子花図屏風》 をこの時期に公開するのは、
すっかり毎年の恒例行事として定着した感がありますので。
美術ファンによっては、
「昨年 (一昨年) に一度観たし、おそらく来年も展示されるし、今年は行かなくていいかなぁ (ボソッ)」
と思っていらっしゃられるかもしれませんが。
新創開館5周年を迎える今年は、 《燕子花図屏風》 を披露する展覧会もスペシャル仕様。
なんと、根津美術館のもう一つの人気作品である・・・
重要文化財 《藤花図屏風》(左隻) 円山応挙筆 日本・江戸時代 安永5年(1776) 根津美術館蔵
重要文化財 《藤花図屏風》(右隻) 円山応挙筆 日本・江戸時代 安永5年(1776) 根津美術館蔵
重要文化財の円山応挙作 《藤花図屏風》 と並べて展示されているのです。
この根津美術館の2大スターが夢の競演を果たすのは、今回が初めてとのこと。
さらに、鈴木其一の 《夏秋渓流図屏風》 (19世紀 根津美術館蔵) をはじめ、
根津美術館が所蔵する金屏風の名品の数々も華を添えており、より豪華な内容となっていました。
そのあまりの豪華競演ぶりに、思わず、
先日の 『笑っていいとも!』 の最終回を連想してしまったのは、きっと僕だけでないはず。
そんな豪華共演を間近で楽しめる “燕子花図と藤花図 光琳、応挙 美を競う” は5月18日まで。
見逃し厳禁です。
(注:もちろん、今回で根津美術館の美術展が最後というわけではありませんし、
今後、今回の美術展以上に豪華な美術展が、開催されることもあるでしょう。)
ちなみに、2作品が並べられたことで、図らずも見比べられる機会に恵まれたわけですが。
あくまで個人的な好みとしては、 《燕子花図屏風》 に軍配。
《藤花図屏風》 の幽玄さを感じる描写も捨てがたいのですが、
《燕子花図屏風》 くらいに色のコントラストがハッキリしている方が、金屏風としてはしっくり来る気がしました。
《藤花図屏風》 は、むしろ白地が背景のほうが映えるのではないかと。
ただ、これは、見比べられたことで、初めて感じた感想。
どちらも一度目にしている美術ファンは多いかもしれませんが、
きっと新たな発見があるはずなので、この貴重な機会は逃さない方がベターです。
さてさて、燕子花と藤花の戦い (?) は、
美術館内だけでなく、場外 (=庭園) でも繰り広げられていました。
4月下旬の段階では、藤花が優勢。
燕子花は、5月のGW期間に巻き返しを図る見込みです。
10位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在11位)
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燕子花図と藤花図 光琳、応挙 美を競う
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