今回ご紹介するのは、ポーラ美術館で開催中の “モディリアーニを探して” です。
モディリアーニと言えば。
こちらの 《ルニア・チェホフスカの肖像》 のように、
ポーラ美術館蔵
引き伸ばされたような長い首、アーモンド形の目の肖像画でお馴染みの画家ですが。
実は、このような肖像画だけでなく、
1911-1912年頃 彫刻の森美術館(公益財団法人彫刻の森芸術文化財団)蔵
こちらの 《頭部》 のような彫刻作品や、素描作品も制作していたマルチなアーティストでした。
そんな知られざるモディリアーニの一面を探して紹介しているのが、今回の展覧会の見どころ。
さらに、モディリアーニのアーティスト人生を、4つの時代に分け、
ピカソやブランクーシなど、彼と同時代に生きた芸術家の作品と並べて展示しているのも見どころです。
それらの作品を対比させて観賞することで、
モディリアーニがどの画家に影響を受けたのか、逆に、どの画家に影響を与えたのか、
その関連性を、モディリアーニの作品の中から探してみることが出来ました。
例えば、モディリアーニの初期の作品 《青いブラウスの女》 。
ひろしま美術館蔵
こちらの作品の隣には、ピカソの青の時代の作品が並べられていましたが。
特にキャプションはなかったものの、影響を受けたことは一目瞭然。
もろに青の時代っぽい作品です。
青い背景に、青いブラウスに、青白い顔に・・・。
同系色にもほどがあります。
あと、表情をよく見ると、何だか怒っているような気がします。
青筋立っています。
それ以上に、今回の展覧会の見どころなのが、
(注:この記事に使用している写真は、特別にポーラ美術館さんより提供頂いたものです)
会場内に、モディリアーニのアトリエや行きつけのカフェの雰囲気が再現されていること!
おかげで、すっかりモディリアーニが生きた時代を感じることが出来ました。
ちなみに、今回のモディリアーニ展には、上で紹介した作品を含めて、
日本国内にあるモディリアーニ作品を探して集結させた19点が出展されています。
・・・・・・・・・・。
誰ですか?
「19点、少なっ!」 と思った方は?
35歳の若さでこの世を去ったこともありモディリアーニのアーティスト人生は、わずか約10年。
その間で制作された作品は、数百点にしか満たないのだとか。
そのうちの19点ということは、決して少なくありません。
その19点の作品の中で個人的にもっとも印象に残ったのは、 《髪をほどいた横たわる裸婦》 です。
大阪新美術館建設準備室蔵
なんと挑発的なのでしょう。
そのフェロモンは、杉本彩クラスでした。
モデルは、おそらく一般人ではなく、その道のプロ (?) なのではないでしょうか。
女性慣れしている人なら、普通に観賞できるでしょうが。
女性慣れしていない自分のような人間は、直視は不可能。
思わず委縮して、目を逸らしてしまいました。
こんなにもドギマギしてしまった絵は初めてです (恥)
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モディリアーニを探して
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