山種美術館で開催中の “クールな男とおしゃれな女 ―絵の中のよそおい” に行ってきました。
こちらは、絵の中の人物のファッションをテーマにした美術展です。
女性のファッションにスポットを当てた美術展は、これまでにもあったような気がしますが、
女性だけでなく、男性のファッションにもスポットを当てた美術展は、意外と無かったような気がします。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
ファッションがテーマということで、自然と絵の中の人物のファッションに目が向かいます。
これまで何度か目にしたことがある山種美術館コレクションでも、
描かれた人物のファッションに注目してみたことで、新しい発見がありました。
例えば、安田靫彦の 《出陣の舞》 。
1970 (昭和45) 年 紙本・彩色 山種美術館
桶狭間の戦いを前にした織田信長の姿が描かれた一作です。
画面全体には、張り詰めた緊張感のようなものが漂っています。
が、今回は、初めて信長のファッションに注目。
すると、意外と可愛らしい服を着ていることがわかりました。
服の中で、ゆるキャラのような千鳥が何十羽と舞っています。
そっちも出陣の舞。
《出陣の舞》 の信長のファッションは、あまり真似したくないですが (笑)
ちょっと真似をしてみたいと思ったのは、守屋多々志の描く 《慶長使節支倉常長》 のファッションです。
1981 (昭和56) 年 紙本・彩色 山種美術館
こちらは、かなりクール。
海外出張中の “できるビジネスマン” が、久しぶりのオフを愛犬と楽しんでいる図という感じがします。
こういう余裕のある男に憧れます。
こちらの支倉常長も、なかなかのイケメンでしたが、
それ以上にイケメンだったのが、池田輝方の 《夕立》 に描かれた・・・
1916 (大正5) 年 絹本・彩色 山種美術館
彼です↓
どことなく綾野剛を思わせるヘビ顔イケメン。
その憂いを帯びた目元に、女性はキュンとしてしまうのではないでしょうか (たぶん)。
ただ、ファッションは、いたってシンプルでした。
まぁ、イケメンは、ユニクロの服を着ても、イケメンですからね (←嫉妬が混じってます)
自分は男なので、ついつい男性のファッションに、より注目してしまいましたが。
女性の方なら、きっと女性のファッションのほうに、より注目してしまうことでしょう。
ちなみに、展示室の最後には、美しく着飾った舞妓さんの絵が集結していました。
橋本明治 《舞》 1966 (昭和41) 年 紙本・彩色 山種美術館
大尽遊びの気分が味わえる (?) 何とも贅沢な空間でした。
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クールな男とおしゃれな女 ―絵の中のよそおい
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