今年2014年は、いわさきちひろの没後40年目となる節目の年。
それを記念して、現在、ちひろ美術館・東京では、
“ちひろになれる!7つの法則 ―技法徹底解剖―” という美術展が開催されています。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
こちらは、いわさきちひろの技法に徹底的に迫る美術展で、
法則その1 「水の使い方」 や、
法則その2 「構図の工夫」 を筆頭に、
全部で7つの法則が紹介されていました。
これまで漠然と、 「いわさきちひろ作品は、いいなぁ♪」 と思っていましたが。
なぜ、 「いわさきちひろ作品は、いいなぁ♪」 と思えるのか、
今回の美術展を通じて、その理由が明らかになった気がします。
目からウロコの美術展。
特に印象的だったのは、ちひろのデッサン力の高さを検証していたコーナーです。
こちらは、30代のいわさきちひろの 《自画像》 。
デッサン力の高さもさることながら、力強い線に圧倒されました。
この線の強さは、荒木飛呂彦を彷彿とさせるものがあります。
また、ちひろの描く子どもの可愛さの秘密に迫ったコーナーも印象的でした。
その一つとして、こんな秘密が↓
全く別の機会に描かれたという2点の子どもの絵。
実際のサイズはそれぞれ違うそうですが、同じ大きさに縮尺を合わせてみたのだそうです。
そんな2点の子どもの絵を重ねてみますと・・・
「!!!」
決して測って描いたのではなく、
いわさきちひろは、本能的にこの “かわいさ黄金比” を会得していたそうです。
7つの法則を知れば知るほど、ちひろ作品のスゴさを改めて実感させられました。
そして、 “ちひろになれない!” ということを強く実感させられました (笑)
ちなみに、現在、ちひろ美術館・東京では、
“ちひろ美術館コレクション びっくり!絵本水族館” が同時開催中。
こちらは、ちひろ美術館が誇る絵本コレクションの中から、
世界各国の絵本画家が描いた水の生き物の数々を紹介する美術展です。
普通の水族館ではお目にかかれない水の生き物ばかりが展示されていました (笑)
一番気になったのは、エンリケ・マルチネス・ブランコが描いた 《ピチート9》 という架空の魚。
完全に嘉門達夫!
鼻から牛乳。
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ちひろになれる!7つの法則 ―技法徹底解剖―
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