東京ステーションギャラリーに行ってきました。
現在、こちらでは、 “ジャン・フォートリエ展” が開催中です。
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何と言っても目を引くのが、このキャッチコピー。
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ジャン・フォートリエと言えば、フランス語で不定形を意味する前衛芸術運動アンフォルメルを代表する作家。
そんな彼の作品を一言で表すフレーズとして、これ以上に、しっくり来るものはないような気がします。
では、具体的に、彼の代表的な作品を交えながら、
今回のジャン・フォートリエ展の見どころを紹介してまいりましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と思ったのですが。
N
G
な
の
か
どうやら大人の都合で、ジャン・フォートリエの作品を掲載できない模様です (汗)
というわけで、なんとか文章だけで伝えていこうと思います。
僕も頑張りますので、皆様も頑張ってください。
まず最初の展示室で紹介されていたのは、ジャン・フォートリエの初期の作品。
実は、意外にもジャン・フォートリエの本格的な回顧展が日本で開催されるのは、今回が初めてとのこと。
それだけに、アンフォルメルな作風になる以前のフォートリエ作品も丁寧に紹介されていました。
初期の作品群の中で特に印象的だったのは、美術展のHP上で紹介されている 《管理人の肖像》 という一枚。
美術展のHP上でも、なかなかにグロテスクな印象ですが。
実物は、その何倍もグロテスクです (笑)
おばあちゃんの顔は緑色、手は紫。
もはやミュータント。 『X-MEN』 シリーズに登場していてもおかしくありません。
写実絵画なのですが、単なる写真みたいな絵とは一線を画しており、
観る者の心に、 『ゴゴゴゴゴ・・・』 と迫ってくるような絵画でした。
心理的圧迫感を覚えます。
初期の作品群が紹介された3階の展示室を後にし、
2階の展示室に足を踏み入れると、そこにはフォートリエの代表作 《人質》 シリーズがずらり。
第二次大戦中、レジスタンス活動に参加し拘禁されたフォートリエが、
占領下に虐殺された人々を悼んで制作したと言われる 《人質》 シリーズ。
それらの作品が・・・
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東京駅の駅舎の煉瓦壁をそのまま残した展示空間に展示されると・・・
収
容
所
な
の
か
と、思わず錯覚してしまうくらいに、響き合うものがありました。
これまでにも別の美術館でフォートリエの作品を目にしていますが、
正直なところ、今まで一度も彼の作品にピンと来ることはありませんでした。
それは、おそらく白い壁に展示されていたからなのでしょう。
東京ステーションギャラリーの煉瓦壁を背景にするだけで、こんなにも胸に迫ってくるものがあるとは!
久しぶりに衝撃的な観賞体験でした。
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完全に理解したという自信はありませんが、
フォートリエが作品を通じて訴えかけたかったニュアンスは伝わった気がします。
これまでフォートリエの作品に対して、
「(こんなのが) 絵画なのか?」 くらいにしか思っていませんでしたが。
今回のフォートリエ展を通して、 「(こういうのも) 絵画なのか!」 と視界が広がったように思えます。
そういう意味でも、
“アンフォルメルや抽象画って、よくわからない・・・”
という人にこそ、オススメの美術展です。
東京ステーションギャラリーの空間の中で観賞すれば、
きっと心に迫るものがあるでしょうし、何か新しい発見があることでしょう。
もし、東京ステーションギャラリーの空間の中で観賞しても、何一つピンと来なかったのならば・・・。
その際は、潔くアンフォルメルや抽象画は、自分に合わないのだと諦めましょう (←暴論w)
人間、自分の得意不得意を見極めることは肝心です。
10位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在11位Image may be NSFW.
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ジャン・フォートリエ展
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