現在、出光美術館では、 “没後90年 鉄斎 TESSAI” が開催中です。
(←文人画的漫画?)
鉄斎とは、富岡鉄斎 (1836~1924) のこと。
儒学者として大成する傍らで、書画の制作にも勤しんだ人物です。
文明開化の影響とは無縁に、ひたすらに文人画の世界を追求し、
その90年という長い生涯で、実に1万点以上もの文人画を残した “最後の文人画家” です。
出光美術館は、そんな富岡鉄斎の作品を、約70点ほど所蔵しているそうで、
今回の “没後90年 鉄斎 TESSAI” では、それらが一堂に紹介されていました。
個人的な話になるのですが。
実は、数ある美術のジャンルの中で、僕がもっとも苦手とするのが、文人画。
思わずハッとするほどリアルに描かれているわけでもなく、
かといって、目にしてホッコリするようなゆるさがあるわけではなく。
また全体的に画面に余白が少なく、
細部にまでいろいろ描かれていて、無駄に緊張感だけは漂っているような印象があります。
漫画で言えば、漫☆画太郎の画風に近い気がします。
漫☆画太郎の漫画は、それでも笑えるからいいのですが、
文人画は笑いと無縁のため、その良さがイマイチわからないのです。
ちなみに、国宝に指定されている文人画も観たことはありますが、
与謝蕪村 《十宜図》
(注:今回の展覧会には、出展されていません)
やはり良さがイマイチわからず。
それだけに、今回の鉄斎展には、かなり期待をしていました。
・・・・・・・・が。
今回の鉄斎展をもってしても、文人画の良さがイマイチわからず。
文人画に抱いていた茫洋とした印象は、最後まで茫洋としたままでした。
これは、あくまで僕の個人的感想。
鉄斎ファンは世界にも多いので、好きな人にはたまらない展覧会であることは確かです。
ちなみに、僕はというと、数々の鉄斎作品を観て、
「あ、やっぱり漫☆画太郎っぽい!」
という印象が強まりました (笑)
基本的には、鉄斎作品が並べられているだけなので。
展覧会自体も鉄斎作品同様に茫洋とした印象だったのですが。
唯一面白く感じたのは、鉄斎の描いた扇面画を特集したコーナー。
僕は、鉄斎らしい山水の掛軸作品よりも、扇面画のほうがユーモアがあって好きでした。
特にお気に入りだったのは、 《福内鬼外図》 。
逃げている鬼は、 「鬼」 という漢字。
確かに、 「鬼」 は外。
5位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在5位です)
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(←文人画的漫画?)
鉄斎とは、富岡鉄斎 (1836~1924) のこと。
儒学者として大成する傍らで、書画の制作にも勤しんだ人物です。
文明開化の影響とは無縁に、ひたすらに文人画の世界を追求し、
その90年という長い生涯で、実に1万点以上もの文人画を残した “最後の文人画家” です。
出光美術館は、そんな富岡鉄斎の作品を、約70点ほど所蔵しているそうで、
今回の “没後90年 鉄斎 TESSAI” では、それらが一堂に紹介されていました。
個人的な話になるのですが。
実は、数ある美術のジャンルの中で、僕がもっとも苦手とするのが、文人画。
思わずハッとするほどリアルに描かれているわけでもなく、
かといって、目にしてホッコリするようなゆるさがあるわけではなく。
また全体的に画面に余白が少なく、
細部にまでいろいろ描かれていて、無駄に緊張感だけは漂っているような印象があります。
漫画で言えば、漫☆画太郎の画風に近い気がします。
漫☆画太郎の漫画は、それでも笑えるからいいのですが、
文人画は笑いと無縁のため、その良さがイマイチわからないのです。
ちなみに、国宝に指定されている文人画も観たことはありますが、
与謝蕪村 《十宜図》
(注:今回の展覧会には、出展されていません)
やはり良さがイマイチわからず。
それだけに、今回の鉄斎展には、かなり期待をしていました。
・・・・・・・・が。
今回の鉄斎展をもってしても、文人画の良さがイマイチわからず。
文人画に抱いていた茫洋とした印象は、最後まで茫洋としたままでした。
これは、あくまで僕の個人的感想。
鉄斎ファンは世界にも多いので、好きな人にはたまらない展覧会であることは確かです。
ちなみに、僕はというと、数々の鉄斎作品を観て、
「あ、やっぱり漫☆画太郎っぽい!」
という印象が強まりました (笑)
基本的には、鉄斎作品が並べられているだけなので。
展覧会自体も鉄斎作品同様に茫洋とした印象だったのですが。
唯一面白く感じたのは、鉄斎の描いた扇面画を特集したコーナー。
僕は、鉄斎らしい山水の掛軸作品よりも、扇面画のほうがユーモアがあって好きでした。
特にお気に入りだったのは、 《福内鬼外図》 。
逃げている鬼は、 「鬼」 という漢字。
確かに、 「鬼」 は外。
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