京都国立博物館の平常展示館が、
約5年のリニューアル期間を終えて、ついに新装開館いたしました。
名前も新たに、平成知新館。
設計は、世界的建築家・谷口吉生さんです。
東京国立博物館にある法隆寺宝物館も、谷口吉生さんによる設計。
ということで、法隆寺宝物館との共通点を感じる意匠が、建築内の随所に見られます。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
実に、スタイリッシュで居心地のよい空間でした。
出来れば、東京国立博物館の平成館も、谷口吉生さんに作って頂きたいくらいです。
さて、そんな平成知新館のこけら落としを飾るのが、
“平成知新館オープン記念展 京へのいざない” 。
第1期 (9/13~10/13) と第2期 (10/15~11/16) に分け、
京都国立博物館が収蔵する名品の数々を一挙に紹介する超豪華な展覧会です。
「単なる常設展じゃん!」 と侮るなかれ (←?) 。
出展されている総計約400点の作品のうち、国宝は約50点、重要文化財は約110点もあります。
つまり、8点に1点が国宝、4点に1点が重要文化財というわけです。
その豪華すぎるラインナップは、まさに大河ドラマ級。
教科書でもお馴染みの 《伝源頼朝像》 (国宝!) をはじめ、
雪舟作 《天橋立図》 (国宝!) に、 《山水図》 (国宝!) 、
平安仏画の最高傑作と称される 《釈迦金棺出現図》 (国宝!) といった・・・
京都国立博物館のマスターピースが惜しげもなく展示されています。
また、京焼の名品の数々を紹介していたり、
狩野永徳の 《洛外名所遊楽図屏風》 を中心に、京の街並みを描いた名画の数々を紹介していたり、
京都ならではの美術品も展示に華を添えていました。
「見どころは、どこですか?」 と聞かれたなら、 「全部です。」 と答えますが。
「特に見どころは、どこですか?」 と聞かれたなら、
仏像コーナーをオススメしたいところです。
その中でも、重要文化財の 《宝誌和尚立像》 は、必見。
必見と言わずとも、必見せざるをえない仏像です。
なんと和尚の顔が二つに割れて、その間から観音様の顔が現れていました。
寄生獣?!
ちなみに、ラサール石井さんにそっくりな仏像も。
若干ポーズが歪んでいるのも、気になります。
もう少し、シャンとして頂きたい。
もう少し、シャンとして頂きたいと言えば、考古のコーナーにも。
写真の奥で、テローンとしている 《須恵器台付広口壺》 です。
平成知新館の建物の大きさのわりには、
意外とボリュームは薄かったような気もしましたが。 (京都らしく薄味?)
平成知新館のオープン記念に相応しい内容であったのは確かです。
最後に一つ。
非の打ちどころのない京都国立博物館平成知新館ですが、
あまりにも偏った自動販売機の商品ラインナップだけは気になりました (笑)
頑ななまでの糖分の無さ!
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平成知新館オープン記念展 京へのいざない(第1期)
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