明後日3/4まで、
熊谷守一美術館 3階ギャラリーで開催されている “高山良策展 向こう側の気配―形になる頃―” に、
滑り込みで行ってきました。
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ちなみに、展覧会のサブタイトル 『形になる頃』 は、
『かいじゅうになるころ』 と読むのだとか。
『形』 と書いて、 『かいじゅう』 ・・・。
『本気』 と書いて、 『マジ』 よりも、
『鉄道員』 と書いて、 『ぽっぽや』 よりも、難読な当て字です (笑)
さてさて、高山良策という名前が初耳の方のために、まずは簡単にご紹介を。
高山良策 (1917~1982) は、シュルレアリスムの影響を受けた池袋モンパルナス出身の画家です。
(池袋モンパルナスについては、こちらに)
画家としても、もちろんその名を残していますが。
高山良策の名が、より知られているのは、
美術界というよりも、こちらの世界においてです↓
そう。ウルトラシリーズ。
実は、高山良策は、画家でもあり、
ウルトラシリーズの怪獣を造形した人物でもあるお方。
(だから、サブタイトルが、 『かいじゅうになるころ』 なのですね!)
カネゴンも、ケムール人も、レッドキングも、ゴモラも、ダダも、
ザラブ星人も、メフィラス星人も、ゼットンも、エレキングも、キングジョーも、グドンも・・・etcも。
その着ぐるみを制作したのは、ぜ~んぶ高山良策だったのだとか。
ウルトラマン少年だった僕は、
知らず知らずのうちに、高山良策さんには、だいぶお世話になっていたようです。
もっとも、高山良策さんは、
このウルトラ怪獣作りに専念し過ぎたそうで、本業である絵画制作に手が回せず、
『帰ってきたウルトラマン』 をもって、ウルトラシリーズから離脱したそうです。
ちなみに。
ウルトラシリーズだけでなく、
『大魔神』 を制作したのも、高山良策。
日本の少年たちを、どれだけ熱狂させた方なのでしょう!
今回の展覧会では、
高山良策が怪獣制作のせいで、本腰を入れられなかった頃の (←?)
1945年から1960年代半ばまでに制作された作品群が紹介されています。
ただ、いかんせん会場が非常に狭く、
展示されているのは、デッサンを合わせても約30点のみ。
怪獣ほどのインパクトがないのが、やや難です。
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それでも、印象に残っている作品をいくつかご紹介。
まずは、 《池袋駅東口》 という一枚から。
今でこそ、いけふくろうやら、パルコやらで、
ヤマダ電機 LABI1 日本総本店やら、大賑わいの池袋東口ですが。
60年前は、こんな感じ↓
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とても世界第2位の乗客数を誇る駅とは思えません (笑) !
昔は、こんなにも怪しげな街並みだったのですね。
続いて、 《題不詳》 な一枚。
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今回出展されている作品の、実に半数以上が、 “題不詳” でしたが。
どれも、何となく、ウルトラマンの世界観に思えてしまうから不思議なものです (笑)
最後は、展覧会のポスターにも使われている、こちらの一枚。
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怪獣?!それとも、星人?!
・・・と思いきや、タイトルは、 《凧と女》
いや、凧はわかりますが。。。
この凧で顔を隠しているのは、女ですか。。。
女にしては、体型が・・・ (以下、自粛)
これまで、たくさんの絵を観てきましたが、
ここまで、まがまがしいオーラを発している絵は、そうそうないです。
とりあえず、僕にスペシウム光線が出せたなら、この絵を焼いていたと思います。
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