現在、ワタリウム美術館では、 “磯崎新 12×5=60” という展覧会が開催されています。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
磯崎新さんと言えば、日本を代表する世界的な建築家。
その展覧会は、当然、磯崎さんが設計した建築の図面や写真が展示されているものだとばかり思っていました。
・・・・・が。
いい意味で、大きく裏切られました。
今回の展覧会でスポットが当てられていたのは、
イギリスを代表する彫刻家アニッシュ・カプーアとの東日本大震災関連プロジェクトや、
篠山紀信さんとの撮影プロジェクト、
磯崎さんが手がけたディスコ・パラディアムなど、
磯崎新さんの建築家ではない側面でした。
言うなれば、磯崎新さんの建築展というよりは、
建築家でもある磯崎新さんその人をフィーチャーした展覧会といったところ。
今年建築家デビュー60年を迎える磯崎新さんの建築家以外の全ワークスが、
「12の建築外的思考」、「12のコラボレーション」、「12の栖」 など全部で5つの切り口で紹介されていました。
だから、 “磯崎新 12×5=60” というわけです。
磯崎新さんの思考はあまりに広く、あまりに深いので、
展覧会を1回観ただけでは、把握しきれないなぁというのが率直な感想。
途方もない思考の持ち主です。
1回目より2回目。2回目より3回目。
何度も通って、何度も咀嚼することで、より楽しめ、
いつかは、磯崎新さんの思考に辿り着ける気がします。
ワタリウム美術館は嬉しいことに、展覧会チケットはパスポート制になっていますので、
大人1000円を1度払ってしまえば、会期終了の来年1月12日まで何度も通うことが可能です。
是非、通い倒してみてくださいませ。
もちろん1回だけも、十分に楽しめます。
個人的にオススメなのは、1978年のパリ芸術祭で磯崎さんが発表した茶席の一部再現。
なんとモンドリアン風の茶席です。
「モンドリ庵」 ということなのでしょうか?
靴を脱いで畳の上で休むことも可能。
わびさびは・・・無かったです (笑)
また、マリリン・モンローのヌード写真を原型にしたモンロー定規も発想が面白かったです。
モンロー定規を使えば、マリリン・モンローの体のラインが引けてしまいます。
その定規で引いた線は、なんとも官能的なのだとか。
そろそろ壇蜜定規を作ってみてはいかかでしょう?
「12の旅(東洋篇 オリエント)」、「12の旅(西洋篇 オクシデント)」 として紹介されていたのは・・・
おそらく初公開となる磯崎新さんの旅先でのスケッチ。
単なる建築家のプライベートのスケッチ (?) と侮るなかれ。
玄人はだしのスケッチでした。
本当に多才な人物です。
そうそう。
今回の展覧会の目玉を紹介するのを忘れていました。
磯崎新さんのさまざまな思考が生み出される軽井沢の書斎、
その名も 《鳥小屋》 (←“トリー・ハウス”と読みますw) が、なんと会場内に再現されているのです。
それも、原寸大で!
しかも、16時~18時の間は、内部見学がOK!
丸太を切り込んだだけの階段が、めちゃめちゃ怖かったですが、登ってみました。
すると・・・
そこには軽井沢の景色が!
(この展示のために、実際に軽井沢で映像を撮影してきたそうです)
本棚にある本も、実際の磯崎さんの私物とのこと。
まるで軽井沢の 《鳥小屋》 にいるかのような気持ちに、外苑前で浸れました。
普通の建築展のように、建築写真や図面が無いので、建築好きの方は面食らうのかもしれませんが。
逆に、建築展に苦手意識を持っている方のほうが、すんなりと楽しめる展覧会かもしれません。
岡本太郎やイサム・ノグチ、横尾忠則さんとのコラボも紹介されていますの、美術ファンにもオススメです。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在3位です)
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(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
磯崎新さんと言えば、日本を代表する世界的な建築家。
その展覧会は、当然、磯崎さんが設計した建築の図面や写真が展示されているものだとばかり思っていました。
・・・・・が。
いい意味で、大きく裏切られました。
今回の展覧会でスポットが当てられていたのは、
イギリスを代表する彫刻家アニッシュ・カプーアとの東日本大震災関連プロジェクトや、
篠山紀信さんとの撮影プロジェクト、
磯崎さんが手がけたディスコ・パラディアムなど、
磯崎新さんの建築家ではない側面でした。
言うなれば、磯崎新さんの建築展というよりは、
建築家でもある磯崎新さんその人をフィーチャーした展覧会といったところ。
今年建築家デビュー60年を迎える磯崎新さんの建築家以外の全ワークスが、
「12の建築外的思考」、「12のコラボレーション」、「12の栖」 など全部で5つの切り口で紹介されていました。
だから、 “磯崎新 12×5=60” というわけです。
磯崎新さんの思考はあまりに広く、あまりに深いので、
展覧会を1回観ただけでは、把握しきれないなぁというのが率直な感想。
途方もない思考の持ち主です。
1回目より2回目。2回目より3回目。
何度も通って、何度も咀嚼することで、より楽しめ、
いつかは、磯崎新さんの思考に辿り着ける気がします。
ワタリウム美術館は嬉しいことに、展覧会チケットはパスポート制になっていますので、
大人1000円を1度払ってしまえば、会期終了の来年1月12日まで何度も通うことが可能です。
是非、通い倒してみてくださいませ。
もちろん1回だけも、十分に楽しめます。
個人的にオススメなのは、1978年のパリ芸術祭で磯崎さんが発表した茶席の一部再現。
なんとモンドリアン風の茶席です。
「モンドリ庵」 ということなのでしょうか?
靴を脱いで畳の上で休むことも可能。
わびさびは・・・無かったです (笑)
また、マリリン・モンローのヌード写真を原型にしたモンロー定規も発想が面白かったです。
モンロー定規を使えば、マリリン・モンローの体のラインが引けてしまいます。
その定規で引いた線は、なんとも官能的なのだとか。
そろそろ壇蜜定規を作ってみてはいかかでしょう?
「12の旅(東洋篇 オリエント)」、「12の旅(西洋篇 オクシデント)」 として紹介されていたのは・・・
おそらく初公開となる磯崎新さんの旅先でのスケッチ。
単なる建築家のプライベートのスケッチ (?) と侮るなかれ。
玄人はだしのスケッチでした。
本当に多才な人物です。
そうそう。
今回の展覧会の目玉を紹介するのを忘れていました。
磯崎新さんのさまざまな思考が生み出される軽井沢の書斎、
その名も 《鳥小屋》 (←“トリー・ハウス”と読みますw) が、なんと会場内に再現されているのです。
それも、原寸大で!
しかも、16時~18時の間は、内部見学がOK!
丸太を切り込んだだけの階段が、めちゃめちゃ怖かったですが、登ってみました。
すると・・・
そこには軽井沢の景色が!
(この展示のために、実際に軽井沢で映像を撮影してきたそうです)
本棚にある本も、実際の磯崎さんの私物とのこと。
まるで軽井沢の 《鳥小屋》 にいるかのような気持ちに、外苑前で浸れました。
普通の建築展のように、建築写真や図面が無いので、建築好きの方は面食らうのかもしれませんが。
逆に、建築展に苦手意識を持っている方のほうが、すんなりと楽しめる展覧会かもしれません。
岡本太郎やイサム・ノグチ、横尾忠則さんとのコラボも紹介されていますの、美術ファンにもオススメです。
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