新古典主義を代表する画家ジャック=ルイ・ダヴィッドによる歴史画の傑作 《マラーの死》 。
こちらは、1793年7月13日に実際に起きた暗殺事件を描いた一枚です。
この絵を初めて目にした時、僕の脳内を駆け巡ったのは、あのBGMでした。
そこで考えたのです。
このBGMを、いろんな名画に合わせてみたら、どうなるのでしょうか。
それでは、 “とに~サスペンス劇場” の開幕です。
○アルフォンス・ミュシャ 《メディア》 の場合
古代ギリシャの代表する詩人エウリピデスの傑作 『メディア』 を戯曲化した舞台劇のポスターなのですが。
あのBGMを合わせると、古代ギリシャ感は見事に吹っ飛びます。
息子を殺害してしまったメディア役には、石野真子。
○ジョン・エヴァレット・ミレー 《オフィーリア》 の場合
『ハムレット』 のあの名シーンも、BGMのせいで、完全に火サスに。
この水死体が登場したところで、一旦、CMに入ります。
○ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 《ウルビーノのヴィーナス》 の場合
普段、目が向いてしまうのは、やはり手前に横たわるセクシーな女性でしょうが。
あのBGMが流れると、後ろの女性2人に目が向いてしまいます。
腕まくりしていますね。
これは、もう完全にやりますね。
○シャルル・ポール・ランドン 《ダイダロスとイカロス》 の場合
ミノス王によって、塔に閉じ込められてしまったダイダロスとイカロスの父子。
しかし、発明家ダイダロスは、鳥の羽を蝋で固め大きな翼を制作し、塔からの脱出を図ります。
・・・というシーンなのですが、もう完全に突き落としているようにしか見えません。
翼を背中に生やした謎の死体。
2時間で解決するのでしょうか。
○フランシスコ・デ・ゴヤ 《ゴヤとアリエータ医師》 の場合
ゴヤが自身と主治医アリエータを描いた作品です。
絵の下部には、 「ゴヤ、友人アリエータへ感謝を込め~」 と、
医師に対する献辞が書かれているので、実際のアリエータは、良い医者なのでしょう。
でも、BGMを流してしまうと、悪い医者にしか見えません。
絶対、薬ではないものを飲ましています。
○ヴィルヘルム・ハンマースホイ 《ピアノを弾く妻イーダのいる室内》 の場合
日常的な室内の情景を描いた叙情性のある絵・・・・・から一転。
BGMを合わせるだけで、何も知らない妻を、背後から狙っているかのような場面に。
狂気は、もちろんテーブルの上に、これ見よがしに置かれた灰皿です。
あの灰皿で、後頭部をドーン!
緊張感がハンパない作品です。
いかがだったでしょうか。
とに~サスペンス劇場、本日はこの辺りで。
最後は、クロード・モネの 《アヴァルの門》 でお別れいたしましょう。
(推奨BGM)
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とに~サスペンス劇場
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