昭和5年より、銀座4丁目の街並みを見つめ続けてきた名古屋商工会館。
今年2014年の秋をもって、その長い歴史に幕を下ろします。
そんな歴史ある建造物を、ただ普通に取り壊してしまうのは、もったいない。
そこで、解体前の名古屋商工会館を舞台に、
たった23日間限定のアートイベント “THE MIRROR” が開催される運びとなりました。
このような解体前のビルを舞台にしたアートイベントが、
ここ最近、都内の各地でいくつか開催されていることもあって。
当初は、
「あぁ、銀座でも開催するのかァ」
くらいにしか思っていなかったのですが。
発表された出展作家が、中西夏之さんや名和晃平さん、ニコラ ビュフをはじめ、豪華であること。
さらに、出展作家はアーティストに限らず、建築家の隈研吾さんや藤森照信さん、
世界的なグラフィックデザイナー・浅葉克己さん、知の巨人こと松岡正剛さんと、多彩な顔ぶれであること。
「この一流の布陣で、解体前のビルを舞台にアートイベントを開催して、面白くないわけがない!」
と、一転して、開催日を待ち望むまでになっていました。
そして、本日足を運んできたわけですが、期待を裏切らない内容でした。
面白くないわけがなかったです。
展示室のドアは、歴史あるビルの内装が、そのままに活かされていました。
しかし、ひとたびドアを開けると・・・
そこには、アーティスティックでユニークな空間が広がっています。
しかも、そんな空間が1階から6階まで、ビル全体に広がっているのです。
“次の階には、どんな空間が広がっているんだろう♪” というワクワク感は、ハンパではありませんでした。
どの空間も個性豊かで、印象深かったのですが。
特に印象に残っているのが、さわひらきさんのインスタレーションが展示されている部屋と、
名和晃平さんの作品で埋め尽くされた部屋です。
訪れた時に、ちょうど名和晃平さんが、白い壁面にグル-ガンで作品を描いていたのですが。
この壁面の作品は、ビルが解体する時に、一緒に壊されてしまうとのことでした。
なんとも儚い運命にある作品です。
また、本が好きな人ならば、松岡正剛さんがプロデュースした屋根裏ブックウェアがオススメ。
松岡さん自らがセレクションした本で埋め尽くされている空間です。
ブックフェアならぬブックウェア。
本を着るくらいに、本に囲まれる部屋という意味があるのだとか。
さらに、公式HPには、まだ記載されていませんが。
ジュエナン派チベット仏画の覺嚢派タンカが特別に出展されています。
メタルスライムのような (?) アニッシュ・カプーアの立体作品との競演が斬新でした。
他にも、いろいろと紹介したい作品はありますが、
ネタバレしてしまうと、ワクワク感が半減してしまいますので、この辺にしておきます。
何はともあれ、 “THE MIRROR” は、
解体前の建造物を舞台にしたアートイベントのお手本となるような内容でした。
まわに、その手のアートイベントのかがみ (鑑) です。
ちなみに。
“THE MIRROR” は、1日400名限定の完全前売り予約入れ替え制になっています。
すでにチケットは多数販売されてしまっている模様。
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THE MIRROR
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