今、永田町では、政治が熱いことになっていますが。
竹橋にある東京国立近代美術館工芸館では、青磁が熱いことになっています。
日本人が古来より魅せられてきた青磁。
そんな青磁に焦点を当てた “青磁のいま-受け継がれた技と美 南宋から現代まで” が絶賛開催中です。
展覧会は、全部で3部から構成されています。
第1部では、 《青磁玉壺春形瓶》 や、
大阪市立東洋陶磁美術館が所蔵する 《青磁鳳凰耳瓶》 をはじめ、
中国より伝わった青磁の名品の数が紹介されています。
どれも名品だけあって、佇まいが凛としていたような気がします。
また、その透き通るほどのブルーの磁肌に、目が吸い込まれそうになりました。
青磁の名品だけを集めた展覧会は、
以前、某美術館でも開催されていたので、そこまで目新しくはないのかもしれませんが。
今回の展覧会が面白いのは、第2部と第3部。
第2部では、板谷波山の 《青磁蓮花口耳付花瓶》 を筆頭に、
明治・大正・昭和の時代に活躍した11名の陶芸家の青磁の優品の数々が。
第3部では、川瀬忍さんの 《青磁大鉢「滄浪」》 など、
10名の現役の陶芸家による個性豊かな青磁作品の数々が、それぞれ展示されています。
中国から伝わった青磁が、いかに日本人の陶芸家たちにリスペクトされ、
そして、いかに日本人の陶芸家たちが進化させてきたのかがわかる展覧会となっていました。知中国から伝わった青磁の名品も、もちろん良かったですが、
個人的には、日本人の陶芸家たちが創意工夫を重ねて生み出した青磁の作品のほうに魅力を覚えました。
青は藍より出でて藍より青し、です。
正直なところ、会場を訪れるまでは、
「なんだかんだ言っても、全部青磁なわけでしょ。飽きちゃうんじゃない?」
と思っていましたが。
たかが青磁、されど青磁。
一口に青磁と言っても、その表現の多様さには目を見張るものがありました。
端正なものばかりかと思いきや、そうでもない青磁もあります (笑)
特に印象深かったのは、三浦小平二の 《青磁色絵曼荼羅大皿》 です。
青磁の部分が、とても美しいだけに。
色絵の部分のユルさが、際立ってしまっていました。
こんなことを言っては三浦小平二に失礼なのは重々承知していますが。
「色絵のところ、無くても良かったと思うよ。」
ただ、あえてヘタウマに仕上げたのかもしれないと想像すると、それはそれで魅力的なものがあります。
ちなみに、青磁と言えば、この人。
現在、菊池寛実記念 智美術館にて回顧展が開催中の岡部嶺男による青磁作品の数々も展示されています。
こちらの 《粉青瓷大砧》 は、ペア作品の片一方。
相方は、菊池寛実記念 智美術館に出展されているようなので、
せっかくならばセットで楽しみたいところです。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在3位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
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日本人が古来より魅せられてきた青磁。
そんな青磁に焦点を当てた “青磁のいま-受け継がれた技と美 南宋から現代まで” が絶賛開催中です。
展覧会は、全部で3部から構成されています。
第1部では、 《青磁玉壺春形瓶》 や、
大阪市立東洋陶磁美術館が所蔵する 《青磁鳳凰耳瓶》 をはじめ、
中国より伝わった青磁の名品の数が紹介されています。
どれも名品だけあって、佇まいが凛としていたような気がします。
また、その透き通るほどのブルーの磁肌に、目が吸い込まれそうになりました。
青磁の名品だけを集めた展覧会は、
以前、某美術館でも開催されていたので、そこまで目新しくはないのかもしれませんが。
今回の展覧会が面白いのは、第2部と第3部。
第2部では、板谷波山の 《青磁蓮花口耳付花瓶》 を筆頭に、
明治・大正・昭和の時代に活躍した11名の陶芸家の青磁の優品の数々が。
第3部では、川瀬忍さんの 《青磁大鉢「滄浪」》 など、
10名の現役の陶芸家による個性豊かな青磁作品の数々が、それぞれ展示されています。
中国から伝わった青磁が、いかに日本人の陶芸家たちにリスペクトされ、
そして、いかに日本人の陶芸家たちが進化させてきたのかがわかる展覧会となっていました。知中国から伝わった青磁の名品も、もちろん良かったですが、
個人的には、日本人の陶芸家たちが創意工夫を重ねて生み出した青磁の作品のほうに魅力を覚えました。
青は藍より出でて藍より青し、です。
正直なところ、会場を訪れるまでは、
「なんだかんだ言っても、全部青磁なわけでしょ。飽きちゃうんじゃない?」
と思っていましたが。
たかが青磁、されど青磁。
一口に青磁と言っても、その表現の多様さには目を見張るものがありました。
端正なものばかりかと思いきや、そうでもない青磁もあります (笑)
特に印象深かったのは、三浦小平二の 《青磁色絵曼荼羅大皿》 です。
青磁の部分が、とても美しいだけに。
色絵の部分のユルさが、際立ってしまっていました。
こんなことを言っては三浦小平二に失礼なのは重々承知していますが。
「色絵のところ、無くても良かったと思うよ。」
ただ、あえてヘタウマに仕上げたのかもしれないと想像すると、それはそれで魅力的なものがあります。
ちなみに、青磁と言えば、この人。
現在、菊池寛実記念 智美術館にて回顧展が開催中の岡部嶺男による青磁作品の数々も展示されています。
こちらの 《粉青瓷大砧》 は、ペア作品の片一方。
相方は、菊池寛実記念 智美術館に出展されているようなので、
せっかくならばセットで楽しみたいところです。
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