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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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見つめて、シェイクスピア!展 美しき装丁本と絵で見る愛の世界

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先日、郵便受けを開けた時のこと。
いきなりシェイクスピアと目が合いました。

シェイクスピア


「!!!」

こちらは、練馬区立美術館で開催中の展覧会、
“見つめて、シェイクスピア!展 美しき装丁本と絵で見る愛の世界” の招待状。
僕を見つめるシェイクスピア。
こんな面白い招待状をもらった以上、行かないわけにはいきません。

というわけで、先日、足を運んでまいりました。

会場
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)


ちなみに、チケットも、見つめるシェイクスピア仕様。

チケット


こちらを半分に折ると、こうなります。

チケット


・・・もう見つめなくて、いいや。


ウィリアム・シェイクスピアの生誕450年を記念して開催されるこの展覧会は、2部構成となっています。
一つは、昨年開催された 「第2回デザイナー・ブックバインダーズ国際製本コンペティション」 の入賞作品です。

会場


世界中の装丁家たちが、 “シェイクスピア” をテーマに制作した約80点の皮革装丁本が勢ぞろい。

会場  


比較的にオーソドックスな皮革装丁本もあれば、

会場


斬新な皮革装丁本もあり、

皮革装丁本  皮革装丁本


中には、もはや本とは思えない皮革装丁本も。

皮革装丁本  皮革装丁本


参考までに、上の写真左は、 『ロミオとジュリエット』 。
写真右は、 『夏の夜の夢』 だそうです。

本が並んでいると聞いて、最初は文学館のようなものを想像していましたが。
世界の一流装丁家の仕事を侮ってはいけませんね。
もはや本というよりも、オブジェのようでした。
中身は読めずとも、十分に観賞する価値はありました。


さて、もう一つの展示の柱となっていたのが・・・

会場


シェイクスピアの作品をテーマにした絵画作品や挿絵本でした。

会場


“シェイクスピアの作品をテーマにした絵画作品なんて、そんなに無いだろう・・・”

と、高をくくっていたら、意外や意外に、結構ありました。
それも、ドラクロワによる版画作品を筆頭に、

ドラクロワ


シャガールやダリ、ピカソといった巨匠たちの作品が多く展示されていました。
シェイクスピアは、美術界にも大きなインスパイアを与えているのですね。
星


数ある展示作品の中で一番のお気に入りは、
ジョン・シモンズ作の 《夏の夜の夢-パックや妖精たちに囲まれたハーミア》 です。

夏の夜の夢


とても綺麗で、メルヘンチックな作品。
たくさんの妖精が見えました (←僕はいたって正常です)


一番インパクトに残ったのは、たくさん集められたシェイクスピアの肖像です。

シェイクスピア


・・・・・この中に、一枚くらい谷村新司の肖像画が紛れていても、わかりません。




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