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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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新たな系譜学をもとめて 跳躍/痕跡/身体

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現代アートと様々な分野の表現が出会うことで、
新たな可能性を探求する “東京アートミーティング” シリーズ。
これまでに、人類学や建築、音楽といったジャンルが、そのテーマとなってきました。
開館20周年事業の一つとして開催される記念すべき今回のテーマは、 「身体パフォーマンス」
総合アドバイザーに野村萬斎氏を迎え、俳優にしてダンサーの森山未來氏が出展作家として参加、
さらには、あの中田英寿氏が作品解説として参加しているという、なんとも豪華なキャストの展覧会です。
そんな “新たな系譜学をもとめて 跳躍/痕跡/身体” は、来年1月4日まで開催中です。

森山  (自身の作品の前で解説をする森山未來氏)
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)


「身体パフォーマンス」 がテーマということで、いわゆるパフォーマンスアートの展覧会かと思いきや。
パフォーマンスアートに特化せず、身体をテーマにしたアンリ・マティスの絵画 (注:展示は11/16まで) や、
身体の動きを絵画表現に繋げたジャクソン・ポロックや 「具体」 のメンバーの作品が展示されていたり、

「具体」  「具体」


日本のメディアアートに大きな足跡を残したダムタイプの新作インスタレーションが展示されていたり、

ダムタイプ
(注:新作展示は11/16まで)


と、さまざまなスタイルのアートを紹介していたのが、何よりも興味深かったです。
星
特に、個人的に印象的だったのが、
金氏徹平さんによる 《「家電のように解り合えない」のための舞台美術》 という作品群。

家電のように解り合えない  家電のように解り合えない


これらは、2011年に公演された演劇 「家電のように解り合えない」 で、実際にセットとして使われたものなの。
一応、すべて家電なのだそうです。

例えば、これは、蛍光灯。

蛍光灯


これは、扇風機なのだとか (ダイソン風?)

扇風機


そう言われてみれば、そう見えるような。
いや、やっぱり見えないような。
何ともキッチュな味わいの 《「家電のように解り合えない」のための舞台美術》 が、
妙にツボにハマってしまい、作品の周りをしばらくグルグルグルとしてしまいました。
そんな自分を傍目から見たら、かなり怪しかったと思います。
何らかの身体パフォーマンスをしている人と思われてしまったかもしれません (笑)


また、身体を動かしたと言えば、 エルネスト・ネトの新作 《人々は互いを横切る風である》 も。

エルネスト・ネト


こちらは、この薄い膜の中を歩いて進むインスタレーション作品です。

インスタレーション


・・・・・意外と、長かったです (笑)
仮に途中で飽きてしまっても (←?) 、ゴールまで進み続けるより仕方ありません。
軽い気持ちで中に入るのは、要注意です。




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