~前回までのあらすじ~
祝・650件達成。
初めて自分で国宝ハンターをほめたいと思います。
のんびりと京都の国宝を巡る1泊旅行を自分に許した国宝ハンターは、
本当にのんびりと、時に国宝以外のスポットにも立ち寄り、京都の国宝を見て回ることに。
しかし、そののんびりさが、あのような悲劇を生むことになろうとは。
まだ知る由も無かった―
おはようございます。
2日目は、前日に行きそびれた “京へのいざない” の観賞から始まりました。
第1期では、11件もの国宝をハンティングしたので、
第2期も、当然、それくらいの数を期待していたのですが・・・。
結論から言えば、たった2件の国宝しかハンティング出来ませんでした。
《紙本著色粉河寺縁起》(ジャンル:絵画) と 《七条刺納袈裟》(ジャンル:工芸品)です。
普通に考えたら、2件でも十分な数なのですよ。
ただ、まぁ、期待が大きかっただけに、うん。
いざなわれた身としては、どこか腑に落ちないものがありました。はい。
気を取り直して、東福寺へ。
まずは、 《東福寺三門》(ジャンル:建造物) を鑑賞。
「門作るってレベルじゃねーぞ!」 というくらいの迫力に、ただただ圧倒されました。
そして、見どころである通天橋も、普門院庭園もスルーし、
11月1日より期間限定で特別公開されている 《龍吟庵方丈》(ジャンル:建造物)へ一直線。
《龍吟庵方丈》 の写真撮影はNGでしたが、
《龍吟庵方丈》 から眺められる重森三玲の庭の写真は撮影OKでした。
その写真をどうぞ。
この時点で、時刻は15時近く。
余裕で、あと2か所巡れそうです。
東福寺から電車に揺られてやってきたのは、宇治駅。
宇治と言えば、お茶。
宇治と言えば、平等院です。
《平等院鳳凰堂》(ジャンル:建造物) は、
約60年ぶりの大規模修理を終え、今年10月に落成式を執り行ったばかり。
出来立てホヤホヤの新品のような姿に様変わりしていました。
あまりに新品っぽいので、ちょっと有難味が薄れたような。。。
ともあれ、 《平等院鳳凰堂》 に来たからには、 《平等院鳳凰堂》 の内部にある国宝もゲットいたしましょう。
入場料を別途支払えば、 《平等院鳳凰堂》 の内部も見学させて頂けます。
・・・・・・・が!!
ここで予期せぬ事態が発生。
この日、入場者数が想定より多かったため、数十分前に内部の見学を締め切ってしまったのだそうです。
えっ、じゃあ、中に入れないの (汗) ?
どうやらリアルに、中に入れないようです。
そんな馬鹿な。
国宝ハンターの旅に、 “if” はありませんが、
もし、京都国際マンガミュージアムに行っていなかったら、
もし、青蓮院でのんびりしていなかったら、
もし、2日目ものんびりしていなかったら。
きっと 《平等院鳳凰堂》 の内部に入れたことでしょう。
とは言え、予定時間に間に合ったのですから、早めに締め切らなくてもいいではないですか。
まさか 《平等院鳳凰堂》 に来て、人生の不平等さを実感することになろうとは。
なんとも皮肉な話です。
仕方がないので、境内にある鳳翔館にて、
《梵鐘》(ジャンル:工芸品) と 《金銅鳳凰(鳳凰堂中堂旧棟飾)》(ジャンル:工芸品) だけを見て、
次なる場所へ歩を進めました。
いつか、また平等院に来なくてはなりません。
覚えてろよ、平等院。
最後にやってきたのは、平等院のほど近くにある宇治上神社です。
こちらには国宝の建造物が2件あります。
まずは、 《宇治上神社拝殿》(ジャンル:建造物) をハンティング。
そして、その後ろにあるのが国宝の 《宇治上神社本殿》 です・・・ん?え??あれっ?!
ガッツリ改修工事中。
ガッツリとシートで覆われてます。
これは、もちろん自分でもわかってます。
観たことにはならないです。
いつか、また宇治上神社に来なくてはなりません。
覚えてろよ、宇治上神社。
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第八十九話 国宝ハンター、立ち尽くす!
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