第九十話　国宝ハンター、登下校する！

～前回までのあらすじ～
　国宝たくさん見てそうな奴は大体友達。
　国宝たくさん見てそうな奴と大体同じな国宝ハンターは、
　1093件ある国宝のうち、これまでに689件もの国宝をハンティング。
　そして、年内で700件達成の目標を掲げたのであった―


おはようございます。
今回も高速バス。
今回もリクライニングシートは、そんなに倒せていません。

人生初の岡山県へと、やってきました。




そこから、さらに電車で約40分。
吉永という駅にと降り立ちました。




こちらの駅から、国宝のある場所へは、バスで約10分。
しかし、バスが来るのは、一日たったの2便のみ。
バスを待っていると、かなりのロスになると判断して、歩くことを決断。

　　


山を越え、トンネルを越え、なんとか1時間弱の行程を踏破しました。
そうして辿り着いたのが、こちらの国宝建造物↓

　　


《旧閑谷学校》（ジャンル：建造物） です。
こちらは、江戸時代前期に開かれた世界最古の庶民学校なのだとか。
ちなみに、屋根瓦はすべて備前焼で出来ています。




よ～く床や柱が磨かれた教室 （？） を見学したり、




廊下を見学したりして、




最初で最後の 《旧閑谷学校》 への登校は終了。
帰りのバスまでは時間があるので・・・はいはい、歩きますよ （←自棄！）
1時間弱をかけて下校し、吉永駅から岡山駅へＵターン。




そして、林原美術館へと向かいました。




こちらは、実業家・林原一郎の古美術コレクションを中心に展示する私立美術館です。
もともとは岡山美術館という名前で開館したそうですが、
その後に、岡山県立美術館が設立されたため、林原美術館に改称したという経緯があるそうです。
そんな林原美術館は、今年でちょうど開館50年。

それを記念して・・・




“林原美術館 All Stars　すべて魅せます国宝・重文全公開” という、
テレビの特番みたいなタイトルの展覧会が、ちょうど開催されていました。

そのタイトルに偽りはなく。
《太刀〈銘吉房／〉》（ジャンル：工芸品） をはじめ、




《短刀〈無銘正宗（名物九鬼正宗）／〉》（ジャンル：工芸品） に、
《太刀〈銘備前国長船住左近将監長光造／〉》（ジャンル：工芸品） と、
本当に林原美術館が所蔵する国宝をすべて魅せてくれていました。
ありがとうございます。


林原美術館で、3件もの国宝の刀をゲットした後は、
さらなる国宝の刀の大量ゲットを目論んで、一路福山へ。

途中、倉敷は通過しましたが、何か？
アートテラーとしては、絶対に大原美術館に訪れるべきですが、何か？

次回に続く。


今現在の国宝ハンティング数　６９３／１０９３




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