今回紹介するのは、3月18日まで、
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] にて開催中の “オープン・スペース 2011”
もはや2012年なのに、2011。
何だか、ややこしくて、すいません (←僕が悪いわけじゃないですがw)
国内外の著名アーティストや新進アーティストによるメディア・アート作品を紹介するだけでなく、
現在進行中のプロジェクトを展示したり、
はたまた、社会とメディア、アートの関わりの変遷をまとめたテーマ展示コーナーがあったり。
とにかく、メディアアートの美術館である [ICC] のエッセンスが、ギュッと詰まった展覧会です。
楽しい上に、無料!
まず、最初に出会う作品が、鈴木康広さんの 《自針と分針》
そこにあるのは、針の無い文字盤だけの時計。
「今、何時?そうね 大体ね~・・・って、大体もわからんわ!」
と、ノリツッコミの一つもしたくなりますが (←?)
ノリツッコミしたい気持ちを抑えて、
その ‘針の無い文字盤だけの時計’ に向き合ってみましょう。
すると、あら不思議!
自分の姿が、時計の針となって現れたではないですか!!
一体、どんな仕掛けかと言いますと、
時計に内蔵されたカメラによって撮影された画像の中から、
作品に向かって立っている人だけを抽出し、シルエットとして切り抜く。
そんな最新の画像処理技術が使われているそうです。
ちなみに、画像が更新されるタイミングは、
時針は1時間ごと、分針は1分ごと、そして秒針は、1秒ごと。
つまり、1分以上いれば、
分針と秒針の自分は、別の姿になっているというわけです。
自分大好きな人ほど、この時計を家に置きたいのでは??
続いて、印象的だった作品が、こちら↓
天井から吊るされたグリッド状に組み合わされた構造物が、
空中に、うねうねと動き続けている謎のアート作品。
ただ、このうねうねとした動き。
眺めていると、何だか妙に落ち着くのです。
・・・なぜ?
その理由は、解説を聞いて納得。
実は、そのうねうねとした動きは、波の動き。
ホノルルの南西約205海里に位置するブイのデータと、リアルタイムで連動しているのだとか。
僕が眺めていた時は、常に穏やかな動きをしていたので、何よりでしたが。
暴風圏に入った場合、この動きは、荒々しくなってしまうのでしょう。
その場合、ホノルルの人が心配で、美術観賞どころではなくなるはずです。
また、今回一番楽しかったのは、
重田佑介さんの 《がそのもり》 という作品。
(画像はありません。あしからず)
照明の落とされたスペースに、靴を脱いで入場。
その時に、白い絵本を持って入場します。
ただし、この白い絵本は、表紙だけでなく、中のページもすべて白紙。
「物語は、どこに書かれてるの?」
と、戸惑います。
しかし、ご安心を。
その白い絵本を広げて、スペース内を、くまなく歩いてみましょう。
すると、天井から上映された映像が、
上手く白い絵本に投影され、様々な物語を楽しむことが出来るのです。
昔のファミコンのようなピクセルアニメで制作された、
桃太郎に、赤ずきん、ガリバーに、金の斧銀の斧などの名作昔話が楽しめます。
スペース内のどこで上映されているかわからないため、
だいぶ長いこと、白い絵本を手にスペース内を探索してしまいました。
それくらいに楽しいアート作品。
最後は、今回一番の感動作。
まずは、こちらのPVをご覧くださいませ。
よく出来たCGのように見えますが。
CGで作られた映像ではありません。
実は、これは、コンピュータ制御された工業用ロボット・アームに、
レーザー・プロジェクターとカメラが取り付けられ、ワンカットで撮られた映像なのです。
会場には、PVと同一のセットで、
同じ動きをする工業用ロボット・アームが展示されていたのですが。
この流れるようなPVの映像からは想像できないくらい、
ちょこまかちょこまかとセットを動き回る工業用ロボット・アームの奮闘ぶりに感動しました (笑)
レーザー・プロジェクターで投影しつつ、動き回りつつ、カメラを回しつつ。
今日も、 [ICC] で、工業用ロボット・アームは頑張っている。
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NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] にて開催中の “オープン・スペース 2011”
もはや2012年なのに、2011。
何だか、ややこしくて、すいません (←僕が悪いわけじゃないですがw)
国内外の著名アーティストや新進アーティストによるメディア・アート作品を紹介するだけでなく、
現在進行中のプロジェクトを展示したり、
はたまた、社会とメディア、アートの関わりの変遷をまとめたテーマ展示コーナーがあったり。
とにかく、メディアアートの美術館である [ICC] のエッセンスが、ギュッと詰まった展覧会です。
楽しい上に、無料!
まず、最初に出会う作品が、鈴木康広さんの 《自針と分針》
そこにあるのは、針の無い文字盤だけの時計。
「今、何時?そうね 大体ね~・・・って、大体もわからんわ!」
と、ノリツッコミの一つもしたくなりますが (←?)
ノリツッコミしたい気持ちを抑えて、
その ‘針の無い文字盤だけの時計’ に向き合ってみましょう。
すると、あら不思議!
自分の姿が、時計の針となって現れたではないですか!!
一体、どんな仕掛けかと言いますと、
時計に内蔵されたカメラによって撮影された画像の中から、
作品に向かって立っている人だけを抽出し、シルエットとして切り抜く。
そんな最新の画像処理技術が使われているそうです。
ちなみに、画像が更新されるタイミングは、
時針は1時間ごと、分針は1分ごと、そして秒針は、1秒ごと。
つまり、1分以上いれば、
分針と秒針の自分は、別の姿になっているというわけです。
自分大好きな人ほど、この時計を家に置きたいのでは??
続いて、印象的だった作品が、こちら↓
天井から吊るされたグリッド状に組み合わされた構造物が、
空中に、うねうねと動き続けている謎のアート作品。
ただ、このうねうねとした動き。
眺めていると、何だか妙に落ち着くのです。
・・・なぜ?
その理由は、解説を聞いて納得。
実は、そのうねうねとした動きは、波の動き。
ホノルルの南西約205海里に位置するブイのデータと、リアルタイムで連動しているのだとか。
僕が眺めていた時は、常に穏やかな動きをしていたので、何よりでしたが。
暴風圏に入った場合、この動きは、荒々しくなってしまうのでしょう。
その場合、ホノルルの人が心配で、美術観賞どころではなくなるはずです。
また、今回一番楽しかったのは、
重田佑介さんの 《がそのもり》 という作品。
(画像はありません。あしからず)
照明の落とされたスペースに、靴を脱いで入場。
その時に、白い絵本を持って入場します。
ただし、この白い絵本は、表紙だけでなく、中のページもすべて白紙。
「物語は、どこに書かれてるの?」
と、戸惑います。
しかし、ご安心を。
その白い絵本を広げて、スペース内を、くまなく歩いてみましょう。
すると、天井から上映された映像が、
上手く白い絵本に投影され、様々な物語を楽しむことが出来るのです。
昔のファミコンのようなピクセルアニメで制作された、
桃太郎に、赤ずきん、ガリバーに、金の斧銀の斧などの名作昔話が楽しめます。
スペース内のどこで上映されているかわからないため、
だいぶ長いこと、白い絵本を手にスペース内を探索してしまいました。
それくらいに楽しいアート作品。
最後は、今回一番の感動作。
まずは、こちらのPVをご覧くださいませ。
よく出来たCGのように見えますが。
CGで作られた映像ではありません。
実は、これは、コンピュータ制御された工業用ロボット・アームに、
レーザー・プロジェクターとカメラが取り付けられ、ワンカットで撮られた映像なのです。
会場には、PVと同一のセットで、
同じ動きをする工業用ロボット・アームが展示されていたのですが。
この流れるようなPVの映像からは想像できないくらい、
ちょこまかちょこまかとセットを動き回る工業用ロボット・アームの奮闘ぶりに感動しました (笑)
レーザー・プロジェクターで投影しつつ、動き回りつつ、カメラを回しつつ。
今日も、 [ICC] で、工業用ロボット・アームは頑張っている。
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