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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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ベスト・オブ・ザ・ベスト

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大々的なリニューアル工事のため、
今年5月18日から、しばらく休館期間に入ってしまうブリヂストン美術館。
その休館前ラストを飾る展覧会が始まりました。
その名も、 “ベスト・オブ・ザ・ベスト”

ベスト・オブ・ザ・ベスト
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)


ブリヂストン美術館の誇るコレクションの中から約160点を紹介する展覧会です。
コレクションのベストを紹介する展覧会は、これまでに他の美術館でも開催されていたかもしれませんが。
コレクションのベスト・オブ・ザ・ベストを紹介する展覧会は、僕の記憶にはありません。
ブリヂストン美術館の本気具合が感じられます。

レッドかーっぺっど


ちなみに、会場の入り口は、レッドカーペットっぽい感じになっていました。
自然と、気分は高まります。


ベスト・オブ・ザ・ベストのコレクションを紹介する前に。
一番最初の展示室では、ブリヂストン美術館の53年の歴史がパネルや映像を交え、紹介されていました。

会場

会場  会場


また数年後に再会できると頭ではわかっているのですが。
‘最終回’感 (?) のある展示で、なんとも切なくなりました。
それと同時に、ブリヂストン美術館の存在の重要性に改めて気づかされました。
失って初めて気づくなんとやらです (←会期は5月17日まであります) 。


ひととおりブリヂストン美術館に対して、思いを馳せたなら、
いよいよベスト・オブ・ザ・ベストのコレクションとご対面です。

生涯で2点しか制作しなかったというマネの自画像のうちの1点をはじめ、

マネ


セザンヌの 《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》 や、

セザンヌ


ルノワールの 《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》 などなど、

すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》


ブリヂストン美術館の常設展でお馴染みのメンバーが勢ぞろいしていました。
ぶっちゃけてしまうと、基本的に、いつもブリヂストン美術館で目にしていた作品ばかりです。
これまでの僕なら (?) 、おそらく、

「たまには違う作品も展示してくれよ!」

と、不満の一つや二つを漏らしそうなものですが。
今回の展覧会に関しては、このラインナップであってくれて良かったと、心から満足しました。
なぜなら、このブリヂストン美術館の “いつも” が、
しばらくの間、 “いつも” ではなくなってしまうから。
あえて、 “いつも” 展示されている作品を中心にセレクトしてくれたブリヂストン美術館に感謝です。
今回の展覧会は、ブリヂストン美術館にとっても “ベスト・オブ・ザ・ベスト” でしょうが、
ブリヂストン美術館のファンにとっても “ベスト・オブ・ザ・ベスト” な内容でした。
星星星
もちろん、ブリヂストン美術館にまだ行ったことが無いという方にとっても、 “ベスト・オブ・ザ・ベスト” です。


ちなみに、今回紹介されていた作品の中には、

カイユボット


カイユボットのパステル画 《イエールの草原》 という作品も。
「初めて目にする作品だなぁ」 と思ったら、新収蔵作品でした。
初登場でベスト・オブ・ザ・ベスト。
期待のルーキーです。




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