~前回までのあらすじ~
死ぬ時は、たとえどぶの中でも国宝を手に死んでいたい。
そんな覚悟で国宝をハンティングし続けて、早4年。
1093件ある国宝のうち、706件の国宝をゲットしました。
そして、国宝ハンターは、また新たな国宝を求めて、日本を走り回るのであった―
「これ以上、国宝増やすなよ増やすなよ!絶対に増やすなよ!」
と言っていたら、昨年10月にまた新たな国宝が増えてしまいました。
上島竜平か。
その国宝とは、 《旧富岡製糸場》 (ジャンル:建造物) 。
昨年6月に世界遺産に登録されたと思ったら、
その4か月後に、重要文化財から国宝へ昇格したのです。
この 《旧富岡製糸場》 のためだけに、群馬に行くのは、なかなか気が進みませんでした。
なぜなら、群馬には他に国宝が無いから。
東京に空が無いように、群馬には国宝が無いのです。
でも、ゴールするためには、どうしても 《旧富岡製糸場》 に行かなきゃなぁ・・・・・はっ!
アートツアーにしちゃえばいいんだ!!
一人で行こうとするから気が乗らないのです。
富岡製糸場を訪れるアートツアーを企画して、仲間を増やしてしまえばいいのです。
というわけで、そんな超個人的な理由から、
富岡製糸場見学を含む群馬ツアーを2月8日に開催。
国宝指定されている東置繭所も、
繰糸所もバッチリ見学してきました。
団体で訪れたので、ボランティアガイドさんが付いて解説してくださったのですが。
そのべしゃりが、まぁ、こなれていることこなれていること。
べしゃりも込みで国宝でした。
さて、その翌日は、愛知県の小学校で再び出張授業。
その帰りに、今度は、犬山市へと足を運びました。
小学校を後にした時は、陽射しがあったのに。
犬山に着いたら、まさかの雪。
GLAYの 『Winter, again』 状態 (?) です。
雪に降られながら駅から歩くこと15分。
名鉄犬山ホテルに到着です。
名鉄犬山ホテルのホテルの敷地内に、有楽苑という日本庭園があります。
この有楽苑の中にあるのが、国宝茶席3名席の一つ 《如庵》 (ジャンル:建造物) です。
造ったのは、織田信長の弟・織田有楽斎。
一説によると、 この 《如庵》 という名称は、
織田有楽斎のクリスチャンネームである 「Joan」 に由来するとかしないとか。
ダジャレかい。
ちなみに、もともとは京都の建仁寺内にあったそうですが、
その後、麻布、大磯、そして、現在の犬山と計3回も引っ越しをしたそうです。
麻布で、いやせめて大磯で留まっていてくれれば、ハンティングが楽だったのに。
茶室内は撮影禁止。
風情のある素敵な茶室でした。
・・・・・・これ見よがしに、国宝アピールさえしていなければ。
どうして掲げた?
《如庵》 を観た後は、すぐ近くにある犬山城へ。
小高い山の上に建つ犬山城。
天気が良ければ、全く苦にならず迎えるのでしょうが、雪の中ではなかなかの試練でした。
こんなにも登城が大変なのは、犬山城か風雲!たけし城くらいなものです。
普段ならば、廻縁 (=今で言う展望台) に出て眺望を楽しめるそうなのですが。
雪のため、廻縁は封鎖されていました。
・・・・・・・・。
身も心も寒かったです。
ぜんぶ雪のせいだ。
ともあれ、 《犬山城天守》 (ジャンル:建造物) をハンティング。
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第九十四話 国宝ハンター、凍える!
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