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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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第九十四話 国宝ハンター、凍える!

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前回までのあらすじ~
 死ぬ時は、たとえどぶの中でも国宝を手に死んでいたい。
 そんな覚悟で国宝をハンティングし続けて、早4年。
 1093件ある国宝のうち、706件の国宝をゲットしました。
 そして、国宝ハンターは、また新たな国宝を求めて、日本を走り回るのであった―



「これ以上、国宝増やすなよ増やすなよ!絶対に増やすなよ!」

と言っていたら、昨年10月にまた新たな国宝が増えてしまいました。
上島竜平か。

その国宝とは、 《旧富岡製糸場》 (ジャンル:建造物) 。
昨年6月に世界遺産に登録されたと思ったら、
その4か月後に、重要文化財から国宝へ昇格したのです。

この 《旧富岡製糸場》 のためだけに、群馬に行くのは、なかなか気が進みませんでした。
なぜなら、群馬には他に国宝が無いから。
東京に空が無いように、群馬には国宝が無いのです。

でも、ゴールするためには、どうしても 《旧富岡製糸場》 に行かなきゃなぁ・・・・・はっ!

アートツアーにしちゃえばいいんだ!!

一人で行こうとするから気が乗らないのです。
富岡製糸場を訪れるアートツアーを企画して、仲間を増やしてしまえばいいのです。

というわけで、そんな超個人的な理由から、
富岡製糸場見学を含む群馬ツアーを2月8日に開催。

国宝指定されている東置繭所も、

東置繭所  東置繭所


繰糸所もバッチリ見学してきました。

繰糸所  繰糸所


団体で訪れたので、ボランティアガイドさんが付いて解説してくださったのですが。
そのべしゃりが、まぁ、こなれていることこなれていること。
べしゃりも込みで国宝でした。



さて、その翌日は、愛知県の小学校で再び出張授業。
その帰りに、今度は、犬山市へと足を運びました。

小学校を後にした時は、陽射しがあったのに。
犬山に着いたら、まさかの雪。
GLAYの 『Winter, again』 状態 (?) です。




雪に降られながら駅から歩くこと15分。
名鉄犬山ホテルに到着です。

名鉄犬山ホテル


名鉄犬山ホテルのホテルの敷地内に、有楽苑という日本庭園があります。

入苑料


この有楽苑の中にあるのが、国宝茶席3名席の一つ 《如庵》 (ジャンル:建造物) です。

如庵


造ったのは、織田信長の弟・織田有楽斎。
一説によると、 この 《如庵》 という名称は、
織田有楽斎のクリスチャンネームである 「Joan」 に由来するとかしないとか。
ダジャレかい。
ちなみに、もともとは京都の建仁寺内にあったそうですが、
その後、麻布、大磯、そして、現在の犬山と計3回も引っ越しをしたそうです。
麻布で、いやせめて大磯で留まっていてくれれば、ハンティングが楽だったのに。

茶室内は撮影禁止。
風情のある素敵な茶室でした。
・・・・・・これ見よがしに、国宝アピールさえしていなければ。

茶室


どうして掲げた?


《如庵》 を観た後は、すぐ近くにある犬山城へ。

犬山城


小高い山の上に建つ犬山城。
天気が良ければ、全く苦にならず迎えるのでしょうが、雪の中ではなかなかの試練でした。
こんなにも登城が大変なのは、犬山城か風雲!たけし城くらいなものです。

犬山城


普段ならば、廻縁 (=今で言う展望台) に出て眺望を楽しめるそうなのですが。
雪のため、廻縁は封鎖されていました。

・・・・・・・・。

身も心も寒かったです。
ぜんぶ雪のせいだ。

ともあれ、 《犬山城天守》 (ジャンル:建造物) をハンティング。


今現在の国宝ハンティング数 709/1093




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