いよいよ国立新美術館にて、
“ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄” が始まりました。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
こちらは、言わずとしれた2015年大本命の美術展。
ルーヴル美術館が誇るコレクションの中から、風俗画を中心に厳選された83点が紹介されています。
想像していたよりは、ルーヴル美術館を代表する作品は少なく、
“ルーヴル美術館感 (←?) は、そこまで無かったかなぁ” とか。
展覧会の締めくくりの章で、なぜか画家のアトリエを描いた絵を特集していて、
“ん?最後の最後で、地味な章になったなぁ” とか、思ってしまったりもしたのですが。
そんな感想は差し引いても、十分に素晴らしい美術展でした。
見応えバツグン。安定感バツグン。
100人が100人、 「そうそう。美術展って、こういうものだよなぁ」 と満足できる内容であった気がします。
今年に入って、すでにいくつもの素晴らしい美術展を観ていますが。
今回のルーヴル美術館展を観終った後に、
「ようやく2015年 (のアートライフ) が始まったなぁ」
と、しみじみしている自分がいました。
今年に入って、まだ美術館に行っていない、そこのアナタ。
まずはルーブル美術館展から。
今回のルーヴル美術館展の目玉は何と言っても、フェルメールの 《天文学者》 。
これまでに数々のフェルメール作品が来日してますが、
こちらの 《天文学者》 に関しては、今回が初来日となります。
ヨハネス・フェルメール 《天文学者》 1668年 油彩/カンヴァス 51×45cm
Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / René-Gabriel Ojéda /distributed by AMF - DNPartcom
実物を目にした全員が全員、心の中でこう叫ぶことでしょう。
「小っちゃ!」 と。
トム・クルーズは、実物は意外と背が低かった・・・くらいの衝撃はあります。
しかし、逆に考えれば、小さいにも関わらず、
これだけの存在感を放っているというのが、名作の証。
《天文学者》 前は、混雑が予想されますが、是非とも最前列でご鑑賞くださいませ。
また、フェルメールの 《天文学者》 だけでなく、ティツィアーノの 《鏡の前の女》 や、
ティツィアーノ 《鏡の前の女》 1515年頃 油彩/カンヴァス 99×76cm
Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Franck Raux / distributed by AMF - DNPartcom
クエンティン・マセイスの 《両替商とその妻》 といった名作も来日中。
こちらも、どうぞお見逃しなく!
クエンティン・マセイス 《両替商とその妻》 1514年 油彩/板 70.5×67cm
Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Gérard Blot / distributed by AMF - DNPartcom
ちなみに、個人的に一番印象に残っているのは、シャルル・パロセルの 《象狩り》 です。
象・・・・・なのか。
一見すると、象ですが。
よく見ると、象に似た何かでした。
そんな象のモンスターの鼻に巻きつかれている男性が、ちょっとイケメンです。
ちょっとイケメン、大ピンチ。
最後に。
今回のルーヴル美術館展のもう一つのお楽しみを。
日テレが主催しているだけあって、ジュニア版音声ガイドにコナン君が起用されています。
子供だましかと思いきや、意外とストーリーがしっかり組み立てられていて、大人でも楽しめました。
真実はいつもひとつ。音声ガイドはふたつ。
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ルーヴル美術館展 日常を描く
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