明後日29日まで板橋区立美術館では、 “18世紀の江戸絵画” が開催中です。
こちらは、コレクション展ということで、なんと無料。
しかも、写真撮影がOKとなっています!
「18世紀」 というテーマは、さすがに広く、
全体的には、大きなまとまりが無かったような感じが否めませんでしたが。
印象に残るインパクトの強い作品は、いくつもありました。
例えば、伝 小田野直武の 《新蕨飛虻図》 。
シュルレアリズムの世界のような得体のしれない雰囲気を醸し出していました。
新蕨が美味しくなさそうなこと、この上なしです。
続いては、田代忠国の 《三聖人図》 。
背景の効果線が、目立ちすぎです。
もはや逆効果です。
なんとなく、ファンタのCMっぽい印象を受けました。
個人的にお気に入りなのは、英一蝶の 《不動図》 です。
不動明王が滝行をしています。
いつも背中で燃えている火が滝で消えてしまわないよう、避難させているというユーモラスな一枚です。
笑いのセンスが、 『お笑いマンガ道場』 的。
・・・と、ここまでインパクトのある絵ばかり紹介しているので、
こんな感じのオモシロ系の江戸絵画展と思ってしまわれたかもしれませんが。
むしろ全体的には、真面目な江戸絵画展でした。
ノーマルな (?) 江戸絵画ファンには、オススメの展覧会です。
最後に、江戸絵画ファンでない人にも、是非ご覧頂きたい作品をご紹介いたしましょう。
加藤信清の 《五百羅漢図》 です。
パッと見は、普通の絵にしか見えません。
“いや、でも、ちょっと新印象派の絵画のような・・・?”
と思ったアナタ、鋭いです。
実は、もっと寄ってみることで、初めてわかるのですが。
お経の文字で描かれている絵なのです。
それも、輪郭線だけでなく、色面まで。
だから、ちょっと新印象派の作品のような印象を受けるのです。
是非、細部までじっくり観てあげてくださいませ。
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18世紀の江戸絵画
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