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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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いぬ・犬・イヌ

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昨年、渋谷区立松濤美術館では、
“ねこ・猫・ネコ” なる 「猫」 をテーマにした美術展が開催されました。
猫好きのハートをガッツリ掴んだこの美術展は、渋谷区立松濤美術館の歴代1位の観客動員数を記録したそうです。

そのヒットに続けとばかりに (?) 、
現在、渋谷区立松濤美術館では、 “いぬ・犬・イヌ” が開催中です。
言わずもがな、 「犬」 をテーマにした美術展です。

ぬ


「猫派か犬派か?」 と問われたならば、 「犬派です!」 と即答する僕。
“渋谷区立松濤美術館の犬なのでは?” と疑われようとも、こちらの美術展を全力で応援させて頂きます!


・・・・・と、意気込んでみたのですが。
犬派の僕でも、かばいきれないくらいに、かわいい犬の絵は少なかったです (笑)
強いて挙げれば、可愛かったのは、犬のハニワや、

ハニワ
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)


竹内栖鳳や安田靭彦といった近代日本画家が描いた犬の絵、

近代


村田勝四郎による犬のブロンズ作品が可愛かったくらいです。

ブロンズ


それ以外の犬の絵は、さほど可愛くありませんでした。

犬


そして、バリエーションも多くありませんでした。

バリエーション


犬は、人間に忠実ですが。
犬を描く人間も、元となる絵に忠実なようです。

「猫」 をテーマにした美術展と比べて、
「犬」 をテーマにした美術展は、イマイチ華がなかったような気がします。
犬派である僕が贔屓目に見ても、そう感じてしまったほどなので、犬派でない人が鑑賞したとしたら・・・。
どうりで、 「猫」 をテーマにした美術展はあっても、
これまで 「犬」 をテーマにした美術展が開催されなかったはずです。
星
星の数は、 『ワン』 です。


とは言え、渋谷区立松濤美術館は犬死したわけではありません。
渋谷の美術館らしく、 《忠犬ハチ公》 のマケット (模型) があったり、

ハチ公


犬の根付があったり、

犬


犬派ならずとも、思わず目を止める作品も多数ありました。
さらには、4月28日の後期からは、
重要文化財の勝川春章筆 《風俗十二ヶ月図ノ中 十月 炉開》《雪月花図ノ中 雪図》
仙厓の 《犬図》 や、竹内栖鳳の 《百騒一睡》 といった名品の数々が出展されるとのこと。
後期に期待です!




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