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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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東京の玄関口からこんにちは~品川編~

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みんなの大東京建築ツアーの行程を、
誰にでも楽しんで頂けるように、 『もしもの日曜日の建築ツアー』 として提案する企画。

「もしも建築ツアーズ
 ~the architecture tour makes your Sunday Happy~」


今回の建築ツアーの舞台は、 『品川』 です。
かつては、東海道の最初の宿場町として、
今では、東海道新幹線の主要駅、羽田空港にアクセスしやすい駅として栄えてきた街・品川。
そこには、一体どんな建築があるのでしょうか。
今回の旅は、京急線新馬場駅からスタートです。


01 日本ペイント明治記念館
 品川区北品川4-1-15

日本ペイント


右矢印ここに注目!
 ○明治42年に竣工した日本最古の油ワニス工場の建物
 ○現在は資料館として一般に公開
 ○品川区内で最も古い洋式建物

[とに~の呟き]
「説明書きには、 “日本最古のレンガ造りの油ワニス工場” とありました。
これを、 “日本最古のレンガ造り/の油ワニス工場” と読むか、
“日本最古の/レンガ造りの油ワニス工場” と読むかで、だいぶ意味が変わってきます。
まさか、この建物が日本最古のレンガ造りの建物のわけが・・・。」




02 有時庵/磯崎新
 品川区北品川4-7

磯崎


右矢印ここに注目!
 ○チタンや鉛といった現在的な素材を用いて作られた茶室
 ○延床面積は10坪ほど
 ○数寄屋建築ゆえ組立・解体・輸送が容易だそうで、ロサンジェルス、伊香保を巡回し、品川に落ち着いた

[とに~の呟き]
「この近くを通るたびに、
『なんか変だなー。おかしい建築だなー。』 と思っていました。
茶室だったとは!」




03 原美術館/渡辺仁
 東京都品川区北品川4-7-25

原美術館


右矢印ここに注目!
 ○現在は美術館として使われているが、元は実業家・原邦造の私邸として建てられた建築
 ○当時は、1930年代のヨーロッパモダニズムを取り入れた最先端の邸宅だった

[とに~の呟き]
「建築ツアーでは中に入りませんでしたが、内部もオススメ。
気持ちの良い空間です。
ただ、展覧会の当たりハズレが大きいので、要注意。」




04 Studio御殿山/千葉学
 東京都品川区北品川

千葉学


右矢印ここに注目!
 ○千葉学さんらしい “四角” で構成された建築
 ○大きさの異なる四角い窓やボイド (=空間) がランダムに設けられている
 ○外周の白い壁の中に収納や水まわり、設備配管などが設けられている

[とに~の呟き]
「窓に鏡面素材が貼られていました。
これにより、万華鏡のような不思議な景色を見ることが出来るとのこと。
・・・・・その機能、いるのでしょうか。」




05 カトリック高輪教会/船越徹
 東京都港区高輪4-7-1

カトリック高輪教会


右矢印ここに注目!
 ○カトリック建築と現代建築がコラボレーションした隠れた名作とされている
 ○ゴシック建築で特徴的なリブ・ヴォールトを鉄骨で表現 (昔はもちろん木)

[とに~の呟き]
「ミサだったので、内部の写真は遠慮しましたが。
とにかく内観がメタリックでカッコいいです。
メカカトリック教会 (メカゴジラのようなニュアンス)」




06 カトリック高輪教会モニュメント/寺田尚樹
 東京都港区高輪4-7-1

モニュメント  モニュメント


右矢印ここに注目!
 ○夜になると内側からの光で十字が浮かび上がる仕掛け
 ○このモニュメント自体が万華鏡になっており、中に入って上を見上げると十字架がたくさん見られる

[とに~の呟き]
「アイディアはシンプルですが、楽しいモニュメント。
しかし、傍から見てるだけでは、誰も万華鏡とは思わないだろう。」




07 グランドプリンスホテル新高輪/村野藤吾
 東京都港区高輪3-13-1

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-グランドプリンスホテル新高輪1


詳細は、~目黒編 vol.1~で。



08 高輪プリンスホテル貴賓館/片山東熊
 東京都港区高輪3-13-1

グランドプリンスホテル高輪貴賓館


右矢印ここに注目!
 ○もともとは竹田宮邸。
 ○1911年竣工のネオ・バロック様式の宮殿建築。

[とに~の呟き]
「この建築が竹田宮邸だったとは知りませんでした。
時代が時代なら、あの人が住んでいたということですね。
朋ちゃんとか元AKBとかと話題になったあの人が。」




09 高輪消防署二本榎出張所/警視庁総監会計営繕係
 東京都港区高輪2-6-17

警視庁総監会計営繕係  警視庁総監会計営繕係


右矢印ここに注目!
 ○近代建築の遺産 (ドイツ表現主義) として東京都文化デザイン事業により保存建築物に指定。
 ○竣工当時は周辺に高い建物がなく東京湾から見えた事から “岸壁上の灯台” と言われていた
 ○8本のはりと10面の窓ガラスが一体となった3階の円形講堂が見どころ

[とに~の呟き]
「こちらは許可を頂ければ、誰でも見学が可能!
なんと3階にあげて頂きました。
今は周りに高い建物が多いので、残念ながら東京湾は観れませんが、眺めは最高でした。」



品川編は、ここでフィニッシュ。
古い建物と現代建築が混在する街でした。
(カトリック高輪教会にいたっては、建物自体が伝統と現代がミックスしていました)

さて、来月のみんなの大東京建築ツアーは 【御茶ノ水変】 と 【杉並編】 をお送りします。
是非、一緒に散策いたしましょう♪
応募はこちらから↓
みんなの大東京建築ツアー 参加募集ページ




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