「自分の人生の中で、どれだけの国宝を観ることが出来るのだろう?」
そんなふとした思い付きから始まった国宝ハンティングの旅。
2011年8月1日に開始し、早くも4年近い月日が経ちました。
開始当初は、驚くほどに何の反響も無かったこの企画ですが (笑)
回数を重ねるたびに、国宝をハンティングするたびに、反響が大きくなっていきました。
アートツアーに参加された読者の方から、
「いつも国宝ハンターを楽しみにしているんですよ。次はどこに行くんですか?」
と、直接応援して頂くことも多いです。
「実は、国宝ハンターの隠れファンです」
と、カミングアウトして頂くことも、少なくありません。
なぜ、隠れる必要があるのかはわからないのですが、嬉しいことは嬉しいです。
そんな国宝ハンターは、ついに前回で第百話を迎えました。
そこで、今回は特別編として、これまでの国宝ハンティングの旅を回顧してみたいと思います。
Q1 これまでにハンティングした国宝の数は?
A 747件
Q2 記念すべきファースト国宝は?
A 東京国立博物館の国宝室で目にした金剛峰寺の 《宝簡集》
見た記憶が全く残っていなかったです。。。
自分自身も、この企画のスタートは、あまり興味が無かったのでしょうね。
Q3 これまでに国宝を完全制覇した都道府県はいくつ?
A 10 (北海道、秋田、山形、茨城、群馬、埼玉、神奈川、新潟、長崎、沖縄)
ちなみに、徳島県と宮崎県には国宝が無いので、それも合わせたなら、全部で12です。
Q4 これまでに高速バスに乗った回数は?
A 31回
国宝ハンターと言えば、高速バス。
というくらいに、もはや移動の代名詞と化しています。
31回と偶数なのは、大阪からの帰りに格安航空を使った時があるからです。
飛行機は楽だったなァ。
Q5 これまでにキツかったベスト3は?
第3位 高山寺までの道のり (第二十四話より)
レンタサイクルで山道を6㎞近く登り続けました。
そのあまりの過酷さゆえに、愛用の腕時計が吹っ飛んでしまったことにも気づかず (いつの間に?) 。。。
下山した際に、見るも無残に変わり果てた腕時計と再会しました。
心がポキッとね。
第2位 欲張らなければ良かった。。。 (第五十九話より)
国宝ハンター初の奈良の旅。
「2日間で100件の国宝をハンティングする」 という目標を軽々クリアしたため、
調子に乗って、レンタサイクルで京都府の南側にある国宝を目指してみることに。
しかし、今思えば、何であんな無謀なことをしたのか、と思うより仕方なし。
“国宝ハイ” 状態 (←ランナーズハイ的な) になっていたのでしょう。
汗を掻きすぎて、シャツをダメにしました。
第1位 リタイアが頭をよぎる (第九十五話より)
つい最近のことですが。
やはり1番キツかったのは、上醍醐への登山です。
あまりにキツかったので、登っている最中に何度も、
「何で、僕はこんな企画をしているんだろう?」
と思いました。
上醍醐にある国宝を観るのをリタイアするというレベルではなく、
企画そのものをリタイアしたいという精神状態まで追い込まれていましたf^^;
Q6 もう一度観たい国宝ベスト3は?
《曜変天目茶碗》 や 《紙本墨画鳥獣人物戯画》 、
《紙本墨画松林図〈長谷川等伯筆/六曲屏風〉》 など、感動的な国宝は数多くありましたが。
そこに至るまでの旅と合わせて、もう一度観たい国宝を3つ選んでみました。
第3位 《絹本著色不動明王二童子像》 (第八十七話より)
通称、青不動。
1000年近くもの間、秘仏とされてきた超貴重な仏画です。
《絹本著色不動明王二童子像》 が奉納されている将軍塚青龍殿のロケーションも最高でした。
第2位 《仁科神明宮》 (第七十四話より)
長野県の安曇沓掛という無人駅から徒歩で2.5㎞という位置にある 《仁科神明宮》 。
まず間違いなく、国宝ハンターという企画をしていなかったら、足を運ばなかった神社です。
しかし、 その神聖な景色は、今でもハッキリと目に焼き付いています。
この場所に出合えて良かった。
こうした出合いがあるから、国宝の旅を続けているような気がします。
第1位 《高松塚古墳壁画》 (第七十七話より)
ICUのような場所 (=国宝高松塚古墳壁画修理作業室) で修復中の 《高松塚古墳壁画》 を一昨年に観ました。
アートテラーという仕事柄、あの日以降、実に多くの美術品を目にしていますが。
《高松塚古墳壁画》 を観た時の感動は、いまだに超えていません。
それくらいに強烈な感動がありました。
次は国宝ハンターとか関係なく、ゆったり行きたいです。
Q7 改めて、4年間を振り返って感じたことは?
A 4年で国宝が増えすぎ!
今現在、国宝の数はつい数日前に、松江城が国宝に指定されたので、1096件。
スタート時 (2011年) はというと、1082件でした。
つまり、この4年で国宝が14件も増えているのです。
増やせば増やしただけ、国宝の有難さが薄れるというものです。
文化庁さん、ここらで増やすの止めませんか?
もしくは、間引きませんか??
というわけで、まだまだ続く国宝ハンティングの旅。
一体、いつになったら、ゴールできることやら。
そうそう。今回、改めて第1話から読み直していて、衝撃的なことに気が付いてしまいました。
記念すべきファースト国宝である 《宝簡集》 。
あまりに記憶になかったためでしょう。
その後、別の回で新たにカウントしていることが発覚しました。
つまり・・・
今現在の国宝ハンティング数 746/1096
過去を振り返るとロクなことがありません。
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特別話 国宝ハンター、回顧する
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