つい先日、ブリヂストン美術館が、大々的なリニューアル工事のため、長い休館期間に入ってしまいましたが。
実は、赤坂にある虎屋文庫も、
本社ビルの建て替えのため、6月16日をもって長い休館期間に入ってしまうそうです。
そこで、現在、休館前ラストを飾る展覧会として、
これまでの展覧会を振り返る “虎屋文庫のお菓子な展示77” が開催されています。
記念すべき第1回 (1973年) の “富岡鉄斎と虎屋展” から、前回の “甘い対決「和菓子の東西」展” まで。
これまでに開催された全77回の展覧会が紹介されていました。
(注:会場は撮影禁止です。記事に使用している画像は、特別に提供して頂いたものです)
まさに会場は巨大な年表そのもの。
歩いて巡ることで、虎屋文庫のあゆみもわかる。
そんな展覧会です。
一日の来場者が一桁で、スタッフの友人一人だけという日もあったなど黒歴史 (?) や、
裏エピソードが満載で、年表を読んでいるだけでも、かなり楽しかったのですが。
虎屋文庫ならではの展示と言える実物の和菓子を使った展示は、今回も健在。
過去の展覧会に出展された和菓子も、再現されていました。
これらの展示も楽しかったです。
例えば、こちらは第30回の “源氏物語と和菓子展” に出展されたもの。
和菓子と片野孝志さんの料紙を組み合わせ、
源氏物語の世界を表現した展覧会だったのだそうです。
なんと雅な!
是非、リニューアル後に、リバイバルで開催して欲しい展覧会です。
リバイバル開催して欲しい展覧会と言えば、
森村泰昌さんも特別出品したという第67回の “和菓子アート展” も。
青柳豊和さんが制作した木の和菓子など、
可愛らしい作品がいろいろと展示された展覧会だったようです。
他にも、第47回 “お菓子の国の動物たち 鳥獣戯菓展” や、
第54回“和菓子原材料展 寒天ものがたり” 、第60回 “甘いもの好き 殿様と和菓子展” など、
気になる展覧会が多数ありました。
改めて、虎屋文庫の魅力に気づかされる展覧会でした。
それだけに長期休館が悲いです。
虎屋文庫とのしばしの別れは、和菓子のようには甘くありません。
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虎屋文庫のお菓子な展示77
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