住友家が蒐集した美術品を保存、展示する泉屋博古館分館では、
現在、 “フランス絵画の贈り物 とっておいた名画” という特別展が開催されています。
こちらは、住友グループ各社が所蔵する近代フランス絵画の逸品の数々を特別に公開している展覧会です。
住友グループ各社が所蔵する絵画、ということは、
住友グループ各社に関わっている人の目にしか触れない絵画、ということ。
しかも、作品によっては、社長室や応接室に飾られているはず (←僕の勝手な予想) 。
この機会を逃したら、おそらく住友グループ各社に入社しない限り、
それも島耕作ばりに出世しない限り、今回の出展作品を目にすることはできないのです。
そんな貴重な作品ばかりが展示されている展覧会ですが。
特に注目すべきは、なんと言っても2点のモネの絵です!
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
「・・・・・いやいや、モネなんて、珍しくもなんともないじゃん。」
と思った方は、少なくないはず。
確かに、モネの絵なんて、いつでもどこでも (?) 展示されている気がします。
しかも、向かって左に展示された 《サン=シメオン農場の道》 も、
右に展示された 《モンソー公園》 も、
(言い方は悪いですが) パッと見た感じでは、いたって普通のモネの絵です。
しかし、この2点のモネの絵。
実は、1897年に住友春翠 (住友家15代当主) がパリで購入し、
1900年には日本に将来されていたことが記録として残っているモネの絵なのです。
つまりは、日本に初めてやってきた記念すべきモネの絵。
ジャイアントパンダで言えば (←?) 、カンカンとランランに匹敵するのです。
そんな超貴重な2点のモネの絵を筆頭に、
他にもマネやルノワール、ルオー、ヴラマンク、ピカソ、シャガールといったビッグネームの絵がずらり勢揃い。
もちろん美術作品そのものもスゴいのですが。
輪をかけて、それらを所蔵している住友グループ各社のスゴさを感じた展覧会でした。
ちなみに、今回出展されていた作品の中で、
個人的にもっとも印象に残ったのが、ミレーの 《古い垣根》 という一枚です。
こんなにも鹿を神々しく描いた絵が、他にあるでしょうか!
記憶の中に登場するのだけれども、
「逆光で顔が見えないあの人は誰?」 的なシーンが、よくアニメやマンガでありますが。
そんな感じ。
この鹿は、きっと主人公の鹿 (←?) の記憶の中に登場する鹿なのでしょう。
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フランス絵画の贈り物 とっておいた名画
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