早いもので、日本初の写実絵画専門美術館であるホキ美術館が開館してから4年の月日が経ちました。
開館当初は、石黒賢一郎さんの 《存在の在処》 や、
2001-2011年 ホキ美術館
五味文彦さんの 《青い器物のある静物》
2005年 ホキ美術館
藤原秀一さんの 《ひまわり畑》 をはじめとする、
2006年 ホキ美術館
ホキ美術館が所蔵する写実絵画コレクションの数々を目にして、
( ゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
(;゚Д゚) …!?
と、驚きっぱなしの僕でしたが。
さすがに何度も訪れるうちに、その驚きは薄れていきました。 (人間とは慣れる生き物なのですね)
しかし、その一方で、当初はどの作品を見ても、
「写真みたい!」
という感想しか抱けなかった僕ですが。
さすがに何度も作品と向き合ううちに、
それぞれの作家の個性や、それぞれの作家が目指さんとしていることがおぼろげにわかってきた気がします。
きっと、そんな観客は、僕だけではないはずです。
そこで、現在、ホキ美術館では、
“写実って何だろう? -その多様性と可能性-” というあえて一歩踏み越えた企画展を開催しています。
「写実絵画ってスゴい!」 と感じて、ハイ終わり・・・ではなく。
「写実って何だろう?」 と思わず考えてしまうヒントが、キャプションの中に散りばめられています。
「写実って何だろう?」 って何回考えただろう?
少なくとも10回は考えたはず。
そういう意味では、これまでのホキ美術館の展覧会の中で、
もっとも時間をかけて鑑賞した展覧会だったと言えそうです。
ちなみに、こちらの展覧会には、
これまでに展示することがなかった作品や9点の新作も出展されています。
大畑稔浩 《霞ヶ浦風景-陸に上った舟》 2014年 ホキ美術館
藤田貴也 《Eiko》 2014年 ホキ美術館
個人的に一番印象に残っているのは、渡抜亮さんの 《半眼》 です。
何だ、このポーズ!
写実絵画でなかったら、そこまで気にならなかったのかもしれませんが。
あまりに写実的なので、相当気になります。
というか、夢に出そうです。
さてさて、「写実って何だろう?」 という問いかけに対して、
その明確な答えは、特には会場では提示されていませんでした。
人それぞれ、答えがあるということなのでしょう。
僕は僕なりのアートテラー・とに~としての答えは出せた気がします。
皆様、知りたいですか?
その答えは7月4日にホキ美術館ギャラリー6で開催される・・・
ギャラリートーク 第31回 アートテラーとに~「写実って何だろう?」
にて発表いたします (←思いっきり告知ですw)
ホキ美術館の出展作家に限らず、
ダ・ヴィンチやクールベ、岸田劉生など古今東西の巨匠の写実絵画を、
アートテラー・とに~流に斬って斬って斬りまくる1時間のトークライブです (笑)
基本的には面白く笑える内容にしますが、
写実絵画の名作を通じて、少し美術史の勉強にもなる内容にする予定。
これまでにホキ美術館に行ったことがある方も、
いつか行ってみようと思っていた方も、是非、この機会に!
お申込みなどの詳細は、以下のページより、よろしくお願いいたします。
https://www.hoki-museum.jp/event/index.html
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写実って何だろう? -その多様性と可能性-
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