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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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Film:31 『画家モリゾ、マネの描いた美女 名画に隠された秘密』

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今年3月28日にオープンしたばかりのYEBISU GARDEN CINEMAに行ってきました。

YEBISU GARDEN CINEMA


YEBISU GARDEN CINEMAでは、現在こちらの映画が上映されています↓

モリゾ


■画家モリゾ、マネの描いた美女 名画に隠された秘密

  監督:カロリーヌ・シャンプティエ
  出演:マリーヌ・デルテルム、マリック・ジディ
  2012年/フランス/105分

19世紀半ばにフランスで起こった芸術運動「印象派」の誕生に大きく関わった女性画家ベルト・モリゾが
巨匠エドゥアール・マネとの出会いを経て、ひとりの女性として成長していく過程を描いたフランス映画。
パリ16区のサロンに出品していたベルト・モリゾ
は、ルーブル美術館で姉と摸写をしている際に、すでに美術界では名をなしていたマネと出会う。
マネにモデルを依頼されたモリゾは、彼のアトリエに通うことになる。
女性は家庭に入るのが当たり前だった時代、画家を目指すモリゾは数々の苦悩を乗り越えていく。
(映画.comより)


「マネ、ルノワール、モネ、ピサロと、たいがいの画家はファミリーネームで呼ばれることが多いのに。
 なぜベルト・モリゾは、“モリゾ” と呼ばずに、
 “ベルト・モリゾ” とフルネームで呼ばれるのか常々疑問に思っていたのですが、
 この映画の中で、一つの答えが出たので、スッキリしました。なるほど。

 アーティストとしての苦悩や女性の自立が中心に描かれ、
 人によっては、そこに感情移入できるであろう気がするのですが。
 僕はアーティストでも、ましてや女性でもないので、特に感情移入は出来ず、
 終始、ベルト・モリゾ役の女優がベルト・モリゾにしか見えないことに驚いていました。
 この女優をキャスティングしたことが、この映画の最大のポイントであると思います。

 それと、マネが無駄にイケメン。
 この映画を通して、マネのファンになった女子が少なくないはずです。


 タイトルが、 『画家モリゾ、マネの描いた美女 名画に隠された秘密』 とあるので、
 さぞかし、すごい秘密が暴露されるのかと思っていたのですが、そんなことはありませんでした。
 そもそも原題は 『Berthe Morisot』 とのこと。
 「名画に隠された秘密」 なんて、チープな2時間美術特番みたいなサブタイトルは付けなければ良かったのに。


 あと、映画の中で、使用人が歌ったり、ベルト・モリゾの姉が歌ったり、ちょこちょこ歌が挟まれるのですが。
 その演出が、イマイチ意味不明でした。
 それらの歌もそうですが、全体的にプツプツとシーンが切られている印象を受けました。
 もしかしたら日本版はオリジナル版を何か所かカットしているのかもしれません。
  (星3つ)」


~映画に登場する名画~

《ゆりかご》

ゆりかご


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