現在、国立新美術館では、
日本が世界に誇る文化でもある 「マンガ」「アニメ」「ゲーム」 をテーマにした展覧会が開催されています。
その名も、 “ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展” 。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
会期は、8月31日まで。
この夏、大注目の展覧会です。
焦点が当てられているのは、手塚治虫が亡くなった1989年から現在までの25年間。
その間に発表されたマンガ・アニメ・ゲームは、膨大な数になります。
しかし、 「現代のヒーロー&ヒロイン」 や 「現実とのリンク」 といった8つの切り口で、
現在のマンガ・アニメ・ゲームが体系立てて紹介されているので、すっきりとまとまっていた印象を受けました。
現代の僕らが浮世絵展を観るように、
もし100年後、200年後に、平成のマンガ・アニメ・ゲーム展が開催されたら、
きっと、今回の展覧会のようなものが開催されるはず。
そう考えると、マンガ・アニメ・ゲームファンに限らず、全国民にとって意義のある展覧会と言えましょう。
観シュランガイド的には、2つ星を付けましたが。
個人的には、3つ星。
というのも、今回の展覧会の起点となっている1989年は、僕が6歳の年です。
それ以降に発表されたマンガ・アニメ・ゲームというのは、まさに青春どストライクの作品ばかり。
会場では、
「うわ~、懐かし~!」
を連呼して興奮しまくりでした。
そこにアートテラーの僕はいません。
もはや、ただの大山敦士 (本名) がいるのみです (笑)
特に充実していたのが、ゲームに関する展示です。
同世代の男子は全員ハマったと言っても過言ではない 《ストリートファイターⅡ》 に、
何度もチビらされた 《バイオハザード》 に、
ゲーセンで熱くなった 《電車でGO!》 や 《太鼓の達人》 に。
懐かしのゲームの数々が美術館という空間で展示されているだけでも感慨深いものがありましたが。
展示されているゲームの多くは、実際にプレイ可能。
こんなにテンションのあがる展覧会は、そうそうありません。
ちなみに、数あるゲーム関連の展示のなかで、
もっとも懐かしさを感じたのが、任天堂の黒歴史 (?) 《バーチャルボーイ》 。
発売当時から、「こんなの誰が買うのかなァ?」 と思っていましたが。
あっという間に世の中から消えてしまっていましたっけ。
久しぶりにその姿を見れて、ちょっと感動すら覚えました (笑)
と、ゲームに関する展示は、充実すぎるくらい充実していたのに対して。
マンガとアニメに関しては、ネット社会との関連性という部分に重きが置かれており、
言い方は悪いですが、ややマニア受けを狙ったかのような、偏りがあったような印象を受けました。
《月影ベイベ》 や 《イヴの時間》 といった馴染みのないマンガやアニメが紹介されている一方で。
(↑不勉強ですいません!)
《ドラゴンボール》 や 《ONE PIECE》、《SLAM DUNK》 、
《ちびまる子ちゃん》 といった国民的マンガ・アニメは紹介されていませんでした。
学芸員さんのチョイスなのか、それとも集○社の大人の事情なのか。
やはり “ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展” と銘打つからには、そこは取り上げて欲しかったです。
ついでに言えば、 《名探偵コナン》 は紹介されているのに、
僕のバイブルである 《金田一少年の事件簿》 はスルーされていて、ショックでした (笑)
とは言え、絶対にハズせない 《新世紀エヴァンゲリオン》 に関しては、
テレビシリーズ全26話を26台のモニターで紹介するという圧巻の展示ぶり。
学芸員さん、グッジョブです。
ちなみに。
展覧会のお土産コーナーが、すごいことになっていました。
乃木坂じゃなくて、秋葉原。
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ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展
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