この夏、国立科学博物館では、“生命大躍進 脊椎動物のたどった道” が開催されています。
40億年にも及ぶ生命の進化をテーマにした特別展で、
世界各国から集結した生命の進化に関する代表的な化石を目にすることが出来ます。
例えば、奇跡の霊長類化石と言われるイーダ。
イーダ オスロ大学自然史博物館蔵 Photo:Per Aas,Natural History Museum, University of Oslo,Norway
「霊長類と人類とのミッシングリンク (=失われている絆) なのでは?」
と数年前に世界中で話題となった化石です。
日本で公開されるのは、今回が初めて。
しかも、東京会場でしか公開されないそうです。
ある意味、フェルメールやレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画作品よりも、日本で目にできるのはレア!
これは、見逃せません。
また、貴重といえば、カナダのロイヤル・オンタリオ博物館が所蔵するピカイアの化石も。
ピカイア ロイヤル・オンタリオ博物館蔵 ©Royal Ontario Museum
一見すると、バニラビーンズのようですが。
こちらは正真正銘、ピカイアの実物化石です。
ピカイアとは、脊椎動物の祖先とされる体長最大5cm程度の原始的な動物。
このピカイアが、何がどうなると人類に進化するのか。
その想像もつかない、途方もない生命の進化の歴史が、
会場では、化石や復元模型、4K映像やパネルを交えて、実にわかりやく紹介されていました。
40億年という膨大な年月をかけて、生命はダラダラと進化を重ねたイメージを勝手に抱いていましたが。
まさに大躍進としか表現のしようがない突然変異的な進化が何度もあったり、
大量絶滅といった生命の進化を脅かす大ピンチが何度も訪れたり。
想像していた以上に、生命の歴史はダイナミックでドラマチック。
『24 -TWENTY FOUR-』 よりもハラハラする展開でした。
単なる自然科学系の展覧会と侮るなかれ。
生命の大河ドラマを感じる展覧会です。
個人的にはアノマロカリスが好きなので、
化石とその復元模型が見られただけでも十分に満足だったのですが。
アノマロカリス ロイヤル・オンタリオ博物館蔵 ©Royal Ontario Museum
そのあとにウミサソリなる生物を初めて目にして、アノマロカリスの印象がすべて吹っ飛びました。
なんだ、この大きさは!
そして、なんと捻りの無いネーミングなんだ!!
そんなウミサソリの復元模型も展示されています。
その大きさから、太古の海では、王者として君臨していたそうですが。
ダンクルオステウスという巨大魚が登場すると、王者の座から転落。
むしろ、そのエサになってしまったというちょっと可哀そうな生物です。
いきなり自分らよりも大きな生物が現れ捕食されるかと想像すると・・・ゾッとしますね。
リアル 『進撃の巨人』 です。
ゾッとしたと言えば、人類の歴史を紹介するコーナーも。
それぞれの頭蓋骨が紹介されていて、なかなかパンチの効いた展示になっていました。
ちなみに、今回はプレス内覧会に招待して頂いたのですが、
そこに、なんとNHKスペシャル 『生命大躍進』 でナビゲーターを務めた新垣結衣さんが特別ゲストとして登場!
同じ人類とは思えないくらいに美しかったです。
おそらく人類からさらに進化の大躍進を遂げているのだと思います。
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