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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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おとなもこどもも考える ここはだれの場所?

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昨年に引き続き、今年も東京都現代美術館では、子供向けの展覧会が開催されています。
昨年の “ワンダフル ワールド” は、直球勝負という感じでしたが。
今年の “おとなもこどもも考える ここはだれの場所?” は、なかなかの変化球でした。
Eテレの番組に例えるならば (←?) 。
昨年は往年の教育番組 (ex.おかあさんといっしょ、ひとりでできるもん) で、
本年はシュールな教育番組 (ex.ピタゴラスイッチ、シャキーン!) といった感じでしょうか。
星


さてさて、その要因を最も作っていたのが、この方々↓

会田家


会田家の3人です。
右にいらっしゃるのは、日本を代表する現代アーティストの一人である会田誠さん。
左にいらっしゃるのは、その妻であり、やはり現代アーティストである岡田裕子さん。
そして、真ん中にいらっしゃるのが、その二人の実の息子・会田寅次郎さん (中2) です。
つまり、正真正銘 (?) の会田家です。

会田誠さん一人ならば、ともかくも。
その妻に、その息子に。
会田家の展示スペースが、カオスにならないわけがありません。

カオス

かるた  愛憎弁当


文化庁に対する檄文があったり、首相演説を皮肉ったような映像作品があったり、
会田誠さんが会場で木版画を公開制作したり、愛憎弁当の作り方講座の映像作品があったり。
「子供向けなのだろうか・・・?」 なカオスっぷりを発揮していました (笑)

ちなみに、一番印象に残ったのは、
岡田裕子さんが我が母校千葉大学の教育学部の研究室とコラボして制作した教育に関する映像作品です。

クッキー


型に嵌める教育をクッキーの作り方に置き換えるという、なんとも皮肉が利いた作品。
怖面白かったです。 (面白さ50:怖さ50)


会田家以外の出展作家には、美術界のベテラン・岡﨑乾二郎さんも。
岡﨑さんは、こどもしか入ることが出来ない美術館を制作。

こどもにしか入ることのできない美術館  こどもにしか入ることのできない美術館


大人は入れませんので、外から中の様子を想像するしかありません。
ちくしょー。


また、昨年お亡くなりになったデザイナーのヨーガン・レールの作品も。

デザイナーのヨーガン・レール

デザイナーのヨーガン・レール  デザイナーのヨーガン・レール


思わず口をポカンと開けて見惚れてしまうほどに、美しく幻想的な世界が広がっています。
しかし、これらの作品の素材は、なんと石垣島の海岸に流れ着いたゴミ。
美しいの一言では決して割り切れない作品でした。




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