Quantcast
Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

川崎のぼる ~汗と涙と笑いと~ 展

$
0
0
三鷹市美術ギャラリーで開催中の “川崎のぼる ~汗と涙と笑いと~ 展” に行ってきました。
こちらは、日本漫画界のレジェンド・川崎のぼるさんの画業を振り返る展覧会です。


川崎のぼるさんといえば、やはり 『巨人の星』 。




今回の展覧会には、もちろん 『巨人の星』 の原画が数多く展示されています。

巨人の星  「巨人の星」(原作:梶原一騎)
講談社 『週刊少年マガジン』 1966(昭和41)年19号 ©梶原一騎・川崎のぼる/講談社



それらの中で、特に衝撃を受けたのが、こちらのページ↓

巨人  「巨人の星」(原作:梶原一騎)
講談社 『週刊少年マガジン』 1966(昭和41)年23号 ©梶原一騎・川崎のぼる/講談社



右上のコマにご注目ください。
なんと、星家にあったのは、四角いテーブル。
ちゃぶ台では無かったのです!
ちなみに、左上のコマも、軽く衝撃です。
花形の車に、何人乗ってるんだ?!


原画以外にも、フィギュアや野球盤など、
『巨人の星』 に関する品も、いろいろと紹介されていましたが。
個人的に印象に残っているのが、『巨人の星』 が表紙を飾った1970年の 『週刊少年マガジン23号』 です。

『週刊少年マガジン23号』  『週刊少年マガジン23号』(横尾忠則表紙シリーズ)
講談社 1970(昭和45)年5/31号 B5



こちらの表紙を手がけたのは、あの横尾忠則さん!
今では、すっかりグラビアアイドルが表紙を飾っている 『少年マガジン』 ですが。
芸術家を起用した贅沢な時代があったのですね。


さて、『巨人の星』 以上に衝撃だったのが、
川崎のぼるさんのもう一つの代表作である・・・




『いなかっぺ大将』 に関する意外な真実です。

いなかっぺ  「いなかっぺ大将」 小学館 『小学三年生』 1970(昭和45)年2月号


『いなかっぺ大将』 は、言わずと知れたギャグ漫画。
が、しかし。
連載当初は、ギャグ漫画ではなく、実はシリアスな劇画調の漫画だったそうです。
今回の展覧会には、そんな貴重な連載当初の原画も出展されていました。

いなかっぺ  「いなかっぺ大将」 小学館 『小学五年生』 1967(昭和42)年9月号


・・・・・誰だよ (笑)


『巨人の星』 も 『いなかっぺ大将』 も。
川崎のぼるさんの約60年にも及ぶ画業からすれば、ほんの一部。
『大平原児』 を含む初期の漫画から、

西武  「大平原児」 集英社 『少年ブック』 1963(昭和38)年11月号


現在のお仕事まで、展覧会では、川崎のぼるさんの全ワークスを余すことなく紹介していました。
世代ではない僕でも楽しめたので、世代ドンピシャの人は猛烈に感動することでしょう。
星


ちなみに。
美術館の入り口には、こんな写真撮影コーナーが!

星


「#星一徹に怒られてみた」 のハッシュタグで呟ける勇気は、僕にはありません (笑)




1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位ですアップ
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!

Blogランキングへ  にほんブログ村 美術ブログへ

Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

Trending Articles