第百十一話　国宝ハンター、優先する！

～前回までのあらすじ～
　日本にある国宝を全部目にするには、どれくらいの労力がかかるのか。
　その疑問を解決してみせる！
　ジッチャンの名にかけて！！
　・・・・・という意気込みのもと、国宝をハンティングし続けている国宝ハンター。
　果たして、「国宝はすべてハンティングした！」と宣言できる日はいつなのだろうか？

翌日は引っ越し。
そんな一大事にも関わらず、国宝ハントを優先した国宝ハンター。
2015年12月16日未明、高速バスで京都に到着しました。

暗い。
そして、寒いです。

まずは、2年ぶりに賀茂御祖神社、通称下鴨神社へ。
こちらは、2013年（第六十七話）に訪れています。
・・・・が、国宝ハンターではお馴染み（？）の “修理中で見られないパターン” のため、国宝は観られず。

さて、今回こそは見られるのでしょうか。

時刻は、朝6時。
さすがに、朝早すぎるため、門が開いていませんでした。
寒さにこらえながら、待つこと30分。

開門。

境内に一番乗りです。

何も観えねえ。。。（泣）

見えないながらも、徐々に暗がりに目を慣らし、
《賀茂御祖神社東西本殿》（ジャンル：建造物）をハンティング（本殿の写真撮影は禁止）。
国宝ハンターの新アイテムとして、暗視スコープを購入しようか悩むところです。

続いては、八幡市駅へ。

こちらには、つい先日に指定されたばかりのホヤホヤの国宝があります。

そう、石清水八幡宮です。（“石清水” と書いて、“いわしみず”と読みます）
八幡造の本殿形式の中でも現存最古かつ最大規模であり、
織田信長、豊臣秀吉、徳川家光ら歴史上の人物と関わりの深い神社です。
さらに、あのエジソンとも深い関わりが。
エジソンが発明した白熱電球。
そのフィラメントとして用いられたのが、八幡竹だったのです。

そんな石清水八幡宮がある山頂には、男山ケーブルに乗って向かいます。

参道から門をくぐって・・・

本殿へ。

あれ？ナナメってない？？

その理由は、帰宅後に調べて判明。
普通は総門と本殿との間に拝殿などがありますが、石清水八幡宮には何もありません。
参拝した帰りに、神様にお尻を向けることにならないよう、あえて斜めの道にしているのだとか。
なるほど。

何はともあれ、《石清水八幡宮》（ジャンル：建造物）をハンティング。
頼みますから、もうこれ以上、国宝は増えませぬよう。

続いては、すっかりお馴染みの京都国立博物館に。

開館と同時に入場したら、尋常じゃない数の若い女子が行列をなしていました。

ジャニーズか？はたまた、三代目 J Soul Brothersか？

彼女らのお目当ては、特別展示室で開催中の “特集陳列　刀剣を楽しむ─名物刀を中心に─” でした。
いわゆる、刀剣女子というヤツです。

そんな刀剣女子'sに混ざって、僕も心の中でキャーキャー言いながら刀を鑑賞。（但し、国宝のみ）。
ＨＰより、《太刀〈銘則国／〉》（ジャンル：工芸品）が出展されるのは知っていましたが。