~前回までのあらすじ~
ありがとう、いい国宝です。
国宝への感謝の気持ちを常に忘れず、
すべての国宝を目にするため、日本全国を旅する国宝ハンター。
翌日に引っ越しという一大イベントを控えながら、
1年に1度しか公開されない国宝を求めて、京都・奈良へ。
2015年のフィナーレを締めくくる国宝旅の顛末やいかに。
京都国立博物館を後にし、いよいよメインイベントの国宝を求めて奈良へ・・・と思ったのですが。
京阪電車の路線図を眺めていて、ふと思いついたことがありました。
30分もあれば、七条駅 (京博の最寄駅) から京阪電車の宇治駅まで行けるじゃないか
今回の国宝旅は、“修理中で見られないパターン” だった賀茂御祖神社からスタートしました。
そう言えば、他にも、“修理中で見られないパターン” だった神社がありました。
それは、第八十八話で訪れた宇治上神社。
こちらの本殿も、修理が完了しているはず。
というわけで、急遽予定を変更して、宇治へ。
京阪の宇治駅から、宇治上神社を目指します。
かなりどうでもいい情報ですが。
この通り道にあるお宅には、
なかなかの確率でケルヒャーが常備されていました。
なぜ??
それはさておき、宇治上神社に到着。
無事に、修理後の 《宇治上神社本殿》(ジャンル:建造物) と対面できました。
前面一面が、まるでメッシュ。
ナイキのスニーカーみたいな国宝建造物でした。
お次は、前回、宇治上神社とセットで悔しい思いをした平等院鳳凰堂へ。
今回は、ちゃんと内部の見学が出来ました。
《鳳凰堂中堂壁扉画(板絵著色)》(ジャンル:絵画) と、
《木造天蓋(所在鳳凰堂)》(ジャンル:彫刻) を1年越しにゲット!
ちなみに、《鳳凰堂中堂壁扉画(板絵著色)》 は、
前々回に登場した 《絹本著色善女竜王像〈定智筆/〉》 以上に、うっすらでした。
いや、もはやうっすらというか、単なる染みにしか見えませんでした (←オイッ!)
と、この時点で・・・
今現在の国宝ハンティング数 793/1096
当初は、796件を目指していましたが、
このペースなら、年内に800件まで行けるかもしれません!
俄然やる気になって、奈良県入り。
まずは、奈良国立博物館を訪れました。
国宝は10件近く、展示されていましたが。
そのほとんどは、ハンティング済。
未見のものは、 《六祖恵能伝》(ジャンル:書跡・典籍) と、
《泉涌寺勧縁疏〈俊〓筆(〓牋)/承久元年十月日〉》(ジャンル:古文書) の2件でした。
まぁ、奈良国立博物館だけで、800件に達するだろうとは、最初から期待していません。
2件もゲットできれば十分です。
そして、いよいよ今回のメインである東大寺へ。
東大寺には、毎年12月16日の1日だけしか公開されない秘仏があるのです。
その一つが、二月堂の下にある四月堂に安置されている・・・
《木造良弁僧正坐像(開山堂安置)》(ジャンル:彫刻) です。
そして、もう一つが法華堂の本尊 《乾漆不空羂索観音立像(法華堂安置)》 、
その背後の厨子内にまつられている 《塑造執金剛神立像(法華堂安置)》(ジャンル:彫刻) です。
こちらの 《塑造執金剛神立像(法華堂安置)》 が発展する形で誕生したのが、
運慶や快慶らによって制作された鎌倉彫刻の傑作 《木造金剛力士立像(所在南大門)》 なのだとか。
確かに、《木造金剛力士立像(所在南大門)》 に似ています。
釜本邦茂にも、ちょっと似ています。
今現在の国宝ハンティング数 797/1096
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