1951年、日本初の公立近代美術館として、
鎌倉の鶴岡八幡宮境内に誕生した神奈川県立近代美術館。
日本のモダニズム建築の代表作との呼び声が高い、この神奈川県立近代美術館 鎌倉館、
通称カマキンが、いよいよ2016年1月末をもって、その長い歴史に幕を下ろすこととなりました。
そのフィナーレを飾る展覧会として、
美術館が誕生した1951年から1965年まで、草創期に当たる15年をテーマにした、
“鎌倉からはじまった。1951-2016 PART 3: 1951-1965 鎌倉近代美術館 誕生” が開催されています。
松本竣介や、
《立てる像》
佐伯祐三、
《パストゥールのガード》
萬鉄五郎など、
《日傘の裸婦》
1951年から1965年の間にカマキンで紹介された作家の作品を、
カマキンのコレクションから厳選して展示している展覧会です。
正直なところ、1951年から1965年の間は、生まれてもいないので、
「懐かしいわ~」
という気持ちには、全くならなかったのですが。
一つの時代を強く感じることは出来ましたし、
そして、その時代が終わろうとしていることに、切なさも覚えました。
カマキンに、そこまで大きな思い入れがない僕ですら、そう感じたくらいですから、
思い入れのある人にとっては、今回の閉館のニュースは、計り知れない喪失感を与えたことでしょう。
なんとも切なさすぎて、展示されていた美術品が、ほとんど頭に入って来ませんでしたが。
唯一 (?) 印象に残っているのが、古賀春江の 《サーカスの景》 という作品です。
象の上にトラ。
空飛ぶキリン。
トラの人間 (トラ?) ピラミッド。
サーカスのどの景を描いたのでしょう??
少なくとも、木下サーカスでは、こんなプログラムはなかったです。
ちなみに。
展示室以外は、基本的に写真撮影が可能でした。
あぁ、この眺めも。
この眺めも。
この眺めも、もう二度と観られないのですね。
男女のトイレに設置された謎の石膏像の写真パネルも、もう二度と観られないのですね。
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