本日ご紹介するのは、山種美術館で開催中の “ゆかいな若冲・めでたい大観 ―HAPPYな日本美術―” 。
こちらは、おめでたいモチーフを描いた絵画ばかりを集めた、
まさに新年を飾るにふさわしい、おめでたい気持ちになれるHAPPYな展覧会です。
一言で、おめでたいモチーフといっても、その種類は様々。
現代でも、正月の中継番組には欠かせない富士山をはじめ、
横山大観 《心神》 1952(昭和27)年 絹本・墨画淡彩 山種美術館
長寿の象徴である鶴や亀、
小林古径 《鶴》 1948(昭和23)年 紙本・彩色 山種美術館
他にも、松竹梅や七福神、干支、鯛、海老といった、
ポピュラーな (?) おめでたいモチーフも多くありましたが。
「花王」 と呼ばれ富貴を象徴する牡丹や、
新しい年に一番最初に鳴く鳥であることから縁起が良いとされるニワトリなど、
若干こじつけのような気もしないではない、おめでたいモチーフの作品もありました。
おめでたい (感じがしない) ものをおめでたいと思えるあなたの心がおめでたい
日本人の幸福度は先進国の中で最下位だそうですが、
きっと昔の人はもっと幸せを感じられていたのでしょうね。
そんなことを強く思った展覧会でした。
・・・・・って、僕の心の闇の部分が、少し滲み出てしまいました (汗)
新年早々、なんかすいません。
もちろん、おめでたい作品に、
それも一流の画家によるおめでたい作品に囲まれて、
会場ではちゃんとHAPPYな気持ちになりましたよ。(←そこまで心の闇は深くないです)
また、『笑う門には福来る』 ということで、
思わず笑みがこぼれる歌川国芳の浮世絵作品や、
歌川国芳 《其まゝ地口猫飼好五十三疋》
1848(嘉永元)年頃 大判錦絵(3枚続のうち) [注:展示は2/9~3/6まで]
伊藤若冲の作品などが紹介されていたので、HAPPYな気持ちに拍車がかかりました。
伊藤若冲 《伏見人形図》 1799(寛政11)年 紙本・彩色 山種美術館
ちなみに、若冲の作品は、初公開を含む11点が出展と大盤振る舞い。
どの作品もユーモアがあふれていましたが、
特にあふれていたのが、《河豚と蛙の相撲図》 です。
伊藤若冲 《河豚と蛙の相撲図》 18世紀(江戸時代) 紙本・墨画
河豚と蛙が相撲を取るという発想が、どこから生まれるのか。
実にシュールな絵です。
そもそも、どう考えても、手足の無い河豚のほうが不利。
なんとか押し出しで勝つしかない気がします。
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ゆかいな若冲・めでたい大観
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