表参道のTOD'S表参道ビルや、
銀座のMIKIMOTO Ginza 2で、
お馴染みの日本が生んだスーパースター建築家・伊東豊雄さん。
その最新作となる建築が、埼玉県川越市に誕生しました。
その名は、ヤオコー川越美術館。
ヤオコーと聞いて、ピンと来た方は、おそらく埼玉県民。
ヤオコーは、埼玉県の人なら知らない人はいないという老舗スーパーマーケットのチェーンとのこと。
(千葉県育ち、東京在住の僕は、知りませんでしたf^^;)
そのヤオコーの創業120周年事業として開館したのが、こちらのヤオコー川越美術館。
ヤオコーの社長さんが親子で蒐集した三栖右嗣コレクションを所蔵・展示する美術館です。
これまで、数多くの美術館を訪れましたが、
スーパーマーケットが運営する美術館は、初めて。
(おそらく他には無いのでは?)
だからでしょうか。
入館料は、300円と、かなりのお買い得価格。
さらには、入館料+ドリンクというセット料金も設定されており、
美術展を観賞した後に、コーヒー (300円) を一杯飲んで、500円と超お手頃価格。
さすがスーパーマーケット価格です (←?)
ちなみに、カフェメニューに、なぜか 「おはぎ」 があったのですが。
帰宅後、ネットで調べてみたところ、ヤオコーのおはぎは、美味しいことで有名なようです。
(くー、食べれば良かった。。。)
と、おはぎは、置いておきまして。
伊東豊雄さんの最新建築であるヤオコー川越美術館について。
まず、外観の特徴は、何と言っても、周囲をぐるりと池が囲んでいるところ。
まるで、美術館が、水面にぷかりと浮かんでいるかのよう。
それゆえ、コンクリート打ちっぱなしの建物なのに、見た目よりも、軽そうな印象を受けました。
外観は、とてもシンプルですが、
建物の中は、ちょっとユニークな空間が広がっていました。
2つの展示室、エントランス、カフェと休憩を兼ねたラウンジ。
その4つの空間で構成されているのですが、やはり見どころは、2つの展示室。
なんと、展示室1の天井は、
中央部分が垂れ下がっており、そのまま床と同化しているのです。
(言葉による説明だけでは想像がつかないですか?では、こちらをご覧ください)
そして、続く、展示室2の天井は、
反対に、中央部分がぽっこりとつまみあげられたかのような形になっているのです。
(言葉による説明だけでは想像がつかないですか?矢印の部分が、つまみあげられた箇所です)
展示室1は、落ち着いた印象ですが、
展示室2は、つまみあげられた部分から光が差し込んでおり、華やかな印象。
そのため、展示室1から展示室2に入った瞬間に、
目の前がパッと明るくなり、対照的な2つの部屋の対比を楽しむことが出来ます。
また、2つの展示室を抜けると、カフェと休憩を兼ねたラウンジが。
外光が差し込み、非常にくつろげる空間になっていました。
こちらで、コーヒーを頂きながら、
赤い矢印部分の窓から見える景色を楽しむことに。
“わざわざ、この部分を切り取ったからには、さぞや素敵な光景が眺められるに違いない!”
そう思って、窓からの景色に目をやると、目に飛び込んできたのは・・・
向かいの民家に停めてある軽自動車!!
何で、こんな風景を切り取ったし!
美術館の近くには、新河岸川沿いの桜並木という名所もあるのに!
(参考写真)
なぜ、伊東豊雄さんは、軽自動車が見える景色を、わざわざ切り取ったのでしょうか。
いろいろ考えて、一つの仮説に辿り着きました。
伊東豊雄さんは、軽い建築を目指した建築家。
軽い・・・からの・・・軽自動車?
あくまで仮説です (笑)
と、まぁ、ここまで、建築の話で引っ張ってきましたが。
一応、ヤオコー川越美術館のメインは、洋画家・三栖右嗣の作品。
第19回安井賞受賞作品にして、
東京国立近代美術館蔵の 《老いる》 の習作や、
沖縄海洋博覧会 「海を描く現代絵画コンクール展」 で大賞を受賞した 《海の家族》 と、
同じ “沖縄シリーズ” に属する 《光る海》
など、全25点の三栖右嗣の作品が展示されていました。
リアリズムな作風で、嫌味が無く、
確かに、家やオフィスに飾るには相応しいような作品ではありましたが。
個人美術館が開館するほどフィーチャーされる画家であるかと言えば・・・ちょっと知名度的にも疑問。
ヤオコーの社長さんに、もしハマっていなかったら、
間違いなく、三栖右嗣の個人美術館は存在していなかったことでしょう。
そういう意味で、画家とパトロンとの関係を、いやがおうにも考えさせられる美術館。
こういう個人美術館もあるのですね。
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銀座のMIKIMOTO Ginza 2で、
お馴染みの日本が生んだスーパースター建築家・伊東豊雄さん。
その最新作となる建築が、埼玉県川越市に誕生しました。
その名は、ヤオコー川越美術館。
ヤオコーと聞いて、ピンと来た方は、おそらく埼玉県民。
ヤオコーは、埼玉県の人なら知らない人はいないという老舗スーパーマーケットのチェーンとのこと。
(千葉県育ち、東京在住の僕は、知りませんでしたf^^;)
そのヤオコーの創業120周年事業として開館したのが、こちらのヤオコー川越美術館。
ヤオコーの社長さんが親子で蒐集した三栖右嗣コレクションを所蔵・展示する美術館です。
これまで、数多くの美術館を訪れましたが、
スーパーマーケットが運営する美術館は、初めて。
(おそらく他には無いのでは?)
だからでしょうか。
入館料は、300円と、かなりのお買い得価格。
さらには、入館料+ドリンクというセット料金も設定されており、
美術展を観賞した後に、コーヒー (300円) を一杯飲んで、500円と超お手頃価格。
さすがスーパーマーケット価格です (←?)
ちなみに、カフェメニューに、なぜか 「おはぎ」 があったのですが。
帰宅後、ネットで調べてみたところ、ヤオコーのおはぎは、美味しいことで有名なようです。
(くー、食べれば良かった。。。)
と、おはぎは、置いておきまして。
伊東豊雄さんの最新建築であるヤオコー川越美術館について。
まず、外観の特徴は、何と言っても、周囲をぐるりと池が囲んでいるところ。
まるで、美術館が、水面にぷかりと浮かんでいるかのよう。
それゆえ、コンクリート打ちっぱなしの建物なのに、見た目よりも、軽そうな印象を受けました。
外観は、とてもシンプルですが、
建物の中は、ちょっとユニークな空間が広がっていました。
2つの展示室、エントランス、カフェと休憩を兼ねたラウンジ。
その4つの空間で構成されているのですが、やはり見どころは、2つの展示室。
なんと、展示室1の天井は、
中央部分が垂れ下がっており、そのまま床と同化しているのです。
(言葉による説明だけでは想像がつかないですか?では、こちらをご覧ください)
そして、続く、展示室2の天井は、
反対に、中央部分がぽっこりとつまみあげられたかのような形になっているのです。
(言葉による説明だけでは想像がつかないですか?矢印の部分が、つまみあげられた箇所です)
展示室1は、落ち着いた印象ですが、
展示室2は、つまみあげられた部分から光が差し込んでおり、華やかな印象。
そのため、展示室1から展示室2に入った瞬間に、
目の前がパッと明るくなり、対照的な2つの部屋の対比を楽しむことが出来ます。
また、2つの展示室を抜けると、カフェと休憩を兼ねたラウンジが。
外光が差し込み、非常にくつろげる空間になっていました。
こちらで、コーヒーを頂きながら、
赤い矢印部分の窓から見える景色を楽しむことに。
“わざわざ、この部分を切り取ったからには、さぞや素敵な光景が眺められるに違いない!”
そう思って、窓からの景色に目をやると、目に飛び込んできたのは・・・
向かいの民家に停めてある軽自動車!!
何で、こんな風景を切り取ったし!
美術館の近くには、新河岸川沿いの桜並木という名所もあるのに!
(参考写真)
なぜ、伊東豊雄さんは、軽自動車が見える景色を、わざわざ切り取ったのでしょうか。
いろいろ考えて、一つの仮説に辿り着きました。
伊東豊雄さんは、軽い建築を目指した建築家。
軽い・・・からの・・・軽自動車?
あくまで仮説です (笑)
と、まぁ、ここまで、建築の話で引っ張ってきましたが。
一応、ヤオコー川越美術館のメインは、洋画家・三栖右嗣の作品。
第19回安井賞受賞作品にして、
東京国立近代美術館蔵の 《老いる》 の習作や、
沖縄海洋博覧会 「海を描く現代絵画コンクール展」 で大賞を受賞した 《海の家族》 と、
同じ “沖縄シリーズ” に属する 《光る海》
など、全25点の三栖右嗣の作品が展示されていました。
リアリズムな作風で、嫌味が無く、
確かに、家やオフィスに飾るには相応しいような作品ではありましたが。
個人美術館が開館するほどフィーチャーされる画家であるかと言えば・・・ちょっと知名度的にも疑問。
ヤオコーの社長さんに、もしハマっていなかったら、
間違いなく、三栖右嗣の個人美術館は存在していなかったことでしょう。
そういう意味で、画家とパトロンとの関係を、いやがおうにも考えさせられる美術館。
こういう個人美術館もあるのですね。
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