~前回のおさらい~
ダーツが刺さった街に行って、アートなものを探してくる新企画。
その名も、『関東一円アーツの旅』 。
記念すべき第一回目の行先は、埼玉県秩父市。
まず訪れた秩父美術館で、左甚五郎の彫刻や円空仏、
さらに、「国宝以上の世界の秘宝」 に遭遇し、衝撃を受ける。
そして、秩父市にゆかりのある作家が多いという意外な事実を知ることとなる。
秩父美術館をたっぷりと鑑賞した後は、
隣接する秩父美術館ギャラリーも案内してもらえることに。
こちらは、企画展示用のギャラリーで、
秩父美術館主催の企画展を年に何回か開催しているそうです。
こちらで毎年開催されているという “著名郷土画家秀作展” は、1月31日で終わってしまったばかり。
残念ながら、作品は展示されていませんでした。
と、次の瞬間。
年配の男性がギャラリーにやってきました。
なんでも作品を取りに来たとのこと。
“ということは、もしかして・・・?”
現れたのは、秩父市生まれで、現在も秩父市で活動を続ける大野登さん。
せっかくなので、2ショット写真を撮らせて頂きました。
大野さんが主に描いているのは、藁ぶき屋根の家のある風景。
こちらの藁ぶき屋根の家のある風景は、秩父市で取材したものとのこと。
しかし、残念ながら、ここ数年の間に取り壊されてしまったそうです。
このような藁ぶき屋根の家は、平成に入っても、秩父市ではわりと残っていたそうなのですが。
ここ最近は、どんどん減ってしまっているようです。
そんな消えた風景、消えゆく風景を、大野さんは描いているのだそうです。
と、話し込んでいると、館長の奥様に、
「立ち話はなんだから」 と大野さんと一緒に休憩所に案内して頂けました。
休憩所でお茶やお茶菓子を御馳走になりながら、
秩父市になぜ画家が多いのか、大野さんに伺ってみたのですが。
これといった理由は、わかりませんでした。
夏は暑いし、冬は寒いし、特に過ごしやすい気候というわけではないそうです。
強いて言うなら、「水が綺麗だから?」 とのことでした (笑)
そんなこんなで話が盛り上がっているうちに、
館長の奥様に呼ばれてやってきたアーティスト井野紘子さんも合流。
もともとは彫刻を学んでいたという井野さんですが、
ここ最近は、インスピレーションをもとにオリジナルのお面を制作しているそうです。
そして、そのお面を被って、パフォーマンスすることに興味があるのだとか。
パフォーマンス:松縄春香
そのパフォーマンス、一度拝見してみたいものです。
ちなみに、東京出身の井野さんが、秩父に来たきっかけは、
電車でたまたま隣に座った人に、古民家を貸してもらえることになったから。
しかも、その人は、とても優しかったそうで、
その日買った食べ物を、井野さんに全部くれたのだそうです
そんなウソのような本当のエピソード話が盛り上がっていると、
「こんなものしかないですが、良かったら」 と、館長の奥様がランチを作ってくださいました。
この他にも、オススメのパン、お菓子、リンゴ、コーヒーを。
すっかりご馳走になってしまいました。
もしかしたら、この秩父の人の優しさ、居心地の良さに、
多くのアーティストを引き寄せる秘密があるのかもしれません
さて、大変お世話になった秩父美術館をあとにし、
続いて向かったのが、秩父市芸術文化会館です。
こちらは、郷土作家の作品を年に数回展示替えしながら、常設展示を行う秩父市の施設。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
嬉しいことに、観賞料は無料です。
展示されている作品は、すべて秩父市所蔵とのこと。
なんでも、前の秩父市長が、郷土の画家の活動を支援するために、
彼らの作品を買い上げるという方針を打ち出したのだそうです。
そして、現在の市長が、それらの作品を展示するためのこちらの施設を作ったとのこと。
住民だけでなく、秩父市そのものが、アーティストに優しい街だったのですね。
さぁ、そんな秩父市でのアートな旅も、いよいよ大詰め。
ラストに出会ったのは、意外なアートなもの。
それはまた次回に。
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関東一円アーツの旅 埼玉県秩父市編その2
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